今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2008年5月28日(水)


おはようございます。


まずは昨日の問題の回答からです。

正解は「3」です。

景気が低迷している時は経済活動や消費が不活発だということになります。
中央銀行が市中銀行から国債を買い取るということは、市中に資金を供給することを
意味します。つまり、資金を供給することによって景気を刺激することを意図したわけです。
公定歩合を引き下げるのも同じ効果を狙った政策です。
それにしても、入試センターでの正解率はどの程度だったんでしょうね。

ひと目で分かる昨晩の動き

欧州市場

  • ドイツの6月GFK消費者信頼感調査が4.9と発表され、市場予想を大きく下回りました。
  • これをきっかけにユーロが対ドルで大きく売られ、同様に円も売られドル全面高の展開に。

NY市場

  • 欧州市場でドル高が進んだことで比較的小動きでした。
  • 朝方、スタンダード・アンド・プアーズ発表のケース・シラー指数*がマイナス14.1%
    (前年同月比)と1987年以来の大幅な下落。住宅価格が依然下げ止まっていないことを
    裏付けた格好となりました。
  • 一方、新築住宅販売件数は予想以上の件数で2ヶ月連続のプラスでした。
  • 住宅関連の指標が強弱発表され、為替にはニュートラル。
  • 原油価格が利食いに押され大幅に下落したことで、ドル、株式とも終始堅調な一日でした。
  • オージー/円が100円23銭まで上昇。三ヶ月ぶりの100円台突入でしたが引け値で
    100円台は維持できず再び99円台後半に。
    オーストラリアは主要国では唯一、金利引き上げ観測が根強く対ドル、円ともに堅調。
  • 米 新築住宅販売件数 → 52.6万戸(前月比+3.3%)


※S&Pケース・シラー指数 主要都市の一戸建て住宅の売買実績を00年1月=100と
して指数化。毎月最終の火曜日、米東部時間の午前9時にスタンダード・アンド・プアーズズS&P
が2ヶ月前の数値を発表する。



ドル/円103.78 〜 104.35
ユーロ/円163.48 〜 163.89
NYダウ+68.72 → 12,548.35ドル
Gold−17.90 → 907.90ドル
WTI−3.34 → 128.85ドル
米10年国債+0.071 → 3.925%


本日の注目点

  • 欧 ユーロ圏3月経常収支
  • 米 4月耐久財受注

ドル/円は再びもとの鞘に戻ってしまいました。
底が固いのか、上が重いのか判断が難しいところです。

昨日は原油価格が3ドル以上と下げ幅としては大きく、このところの原油市場では
利益確定の売りと新規買いとで乱高下しています。為替市場への影響も大きいため、
この点からも為替の読みを難しくしているようです。
 
ファンダメンタルズ重視の立場に立つ者として、下落局面での、あや戻しと観たいのですが
如何でしょうか?


2008年4月分(PDF)

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
5/16 米ドールドマン 今年後半の原油価格見通しを107ドルー140ドルに引き上げた。 ---
5/16 ポールソン
財務長官
「金融市場の混乱は終わりに近い。」と講演で述べる。 ---
5/15 バーナンキ
FRB議長
金融機関に対して「資本増強をさらに続けるよう」促し、「市場は不安定な状況が続いている」    FRB議長 とコメント。(シカゴでの講演で) ---
5/14 ユンケルルクセンブルク首相
(ユーロ圏議長)
「石油や食料価格の高騰で平均的な所得層の負担が増えている」
EC財務相会合で   (ユーロ圏議長) 物価上昇に警戒感を示した。
---
5/13 イエレンサンフラン
シスコ連銀総裁
現在の政策金利は適正との認識示す。 ---
5/13 バーナンキ
FRB議長
講演で「喜ばしい兆候はみられるものの、正常な状態にはなおほどと遠い。」      ポールソン財務長官とは認識の違いを示す。 ---
5/12 HSBC
(英最大手銀行)
1−3月期決算で58億ドル(約6000億円)のサブプライムローン関連損出を計上。 ---
5/9 A I G 1−3月期決算で78億500万ドル(8千億円)の赤字に。
サブプライムローン関連で152億ドル(約1兆5300億円)の損出を計上。
ドル/円102円後半→102円前半へNYダウ大幅下げに。
5/7 ホーニッグ
カンザスシティ連銀総裁
高インフレの定着で金融引き締めが必要になる可能性に言及。(前日の講演で) 金利引き下げ休止への連想からドル高へ。
5/7 ウォール・ストリート
ジャーナル
ポールソン米財務長官が「金融危機の最悪期を脱したようだ。」と述べたと報道。 ドル上昇へ。
5/3 ウォーレン・バフェット
(米著名投資家)
同氏が率いる投資会社の年次総会で「ドル安は今後も続く」との見解を示した。 ---
5/2 F R B 「欧州中銀(ECB)とスイス国立銀行と協調し、市場への資金供給拡大。
(ECB、スイス中銀へそれぞれ500億ドル、120億ドルと倍増)
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5/1 イングランド銀行 「米国のサブプライムローン問題による世界の金融機関の損出をマーケットは
過大に見積もっている。」(金融安定化リポートで)
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※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和