2010年2月2日(火)
<米、台湾に武器5800億円売却。中国「強烈な憤慨」>
そんな見出しが先週土曜日の夕刊一面を飾りました。
米中関係が極めて厳しい状況になってきたようです。
昨年9月、中国製タイヤがその安さを武器に、米国で急速に
シェアーを伸ばしたことで、米国は中国製タイヤに特別関税
35%をかけることを決定しました。
それに対して中国政府は猛烈に米国を批判しました。
そこへ、「グーグルが中国から撤退を検討」とのニュース。
検閲やハッカー攻撃に正常なビジネスが継続できない
ことが理由でした。
今回の台湾への武器売却で、その関係がますます悪化しうそうな
状況になってきたというわけです。
そういえば米情報サービス会社のユーラシアグループが
発表した2010年の10大リスクを思い出しました。
トップに挙げたのは「米中関係」でした。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米株式市場が大幅反発したことから、ユーロドルが上昇。 ユーロドルは昨日約7ヶ月ぶりとなる1.38台半ばまで売られた ものの、リスク資産買い戻しの流れに乗り急反発。
- きっかけは1月のISM製造業景況指数が市場予想を 大きく超え、58.4と発表されたこと。
- 同指標は約5年半ぶりの回復を示し、出口戦略が早まるとの 期待からリスク資産が上昇。
- 円も上記動きに大幅下落。91円目前まで売られたものの、 先週末同様、この水準が抜けきれず90円60−70で引け。
- NY株式市場は米経済指標の改善とエクソンモービルの収益が 予想以上だったことから上昇。NYダウは先週末比118ドル高。
- リスク資産買い戻しの動きから、金は4日振りに大幅反発。 原油価格も5日ぶりに上昇。
- 債券価格は株高から売られ長期金利は上昇。
- 12月個人所得 → +0.4%
- 12月個人消費 → +0.2%
| ドル/円 | 90.15 〜 90.94 |
| ユーロ/円 | 125.50 〜 126.52 |
| NYダウ | +118.20 → 10、185.53ドル |
| GOLD | +21.20 → 1、105.00ドル |
| WTI | +1.54 → 74.43ドル |
| 米10年国債 | +0.072 → 3.660% |
本日の注目点
- 豪 RBAキャッシュターゲット
- 米 12月中古住宅販売留保
- 米 ボルカー経済再生諮問会議長が議会証言
ドル円反発のカギを握っていたNY株式指標が大幅反発しました。
NYダウは先週末から118ドルの大幅高となり、これは1月20以来の
三桁上昇となりました。
きっかけは1月のISM製造業景況指数でした。
市場予想の55.5から大幅に改善し58.4と発表されました。
これは2004年8月以来、約5年半ぶりの高い数字となり、これまでも
好不況の分かれ目である「50」は超えていましたが、大幅な改善を見せました。
項目別では、生産指数は66.2と前月の59.7から大きく改善。
新規受注も前月を大きく上回っています。また、雇用も改善し、これが
今週末の米雇用統計に直接的な影響を与えることはないにしても
将来に明るい見通しを与えそうです。
同指標を受けて、市場は「リスク資産」の買い戻しに動きました。
すなわち、これまでドルと円を買い、ユーロ、豪ドル、あるいは金や原油
などを売ってきましたが、一転して逆の動きが加速しました。
その結果、ユーロ、豪ドル高が進み、円が売られたことから、クロス円は
軒並み大幅に上昇しています。
ユーロドルについては、昨日この欄でも紹介しましたが、結局「200日移動平均線」が
機能したようです。
一時1.38台半ばまでユーロ安が進んだものの、上記支持線を完全に
抜けるには至っていませんでした。
今後は1.4台に乗せるかどうかを見極める必要がありますが、ギリシャの財政問題
はそう簡単に解決するはずもなく、しばらくは一進一退で、再度下値をテストする
可能性もあると言えます。
円は90円を挟む展開に変わりはないようですが、91円手前で2度折り返して
いるのが気になります。
先週末のGDPと昨日のISM製造業景況指数で、両指標の大幅改善にも
かかわらず抜け切れていません。
本日の日経平均は上昇が予想され、ドル高円安が進むと予想しますが、
91円台に乗せるるかどうかに注目したいと思います。
豪ドル円も昨日のNYでは急反発しています。
こちらも「日足」の200日移動平均線で見事に止められ、反転していますが
戻りは81円台半ばと観ています。
豪ドルについては本日12時半にRBA政策金利発表がありますが、
現時点では25bpの利上げが有力です。
その場合の上昇は、ある程度限定的と観ますが、逆に見送られた場合の
リスクは大きいと予想します。
What's going on? 2009年4月〜(PDF)
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 | |
| 1/4 | デューク FRB理事 | 米経済は部分的に潜在成長率を下回る拡大にとどまるため、インフレは「抑制された状態が続き、2010年の経済活動は今後も緩やかに回復するだろう。」との見方を示した。(ノースカロライナ州の講演で) | ----- | |
| 1/7 | 菅財務相 | 「もう少し円安が望ましい。」「経済界では90円台半ばが適切だとの意見が多い。」財務大臣就任での記者会見で。 | 92円15近辺 →92円台後半へ。NYでは93円台半ばまでドル高が進む。 | |
| 1/8 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 雇用は「失業率を大きく引き下げるほどの速度では回復しそうにない。」雇用統計の発表を受けて。 | ----- | |
| 1/26 | ウェーバー・ドイツ連銀総裁 | ECBは非伝統的な流動性供給策の巻き戻しを「推し進める」。「金融政策の正常化は議題に上がっている。」と述べた。(独ハンブルグの講演で) | ----- | |
| 1/27 | ホーニング・カンザスシティー連銀総裁 | 「長期にわたる超低金利の維持はもはや正当化されない。」として、FOMCで低金利継続に反対票を投じた。 | ドル円89円台前半 →90円台乗せまでドル高円安に。 |
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