今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年2月9日(火)




おはようございます。



先にオバマ大統領が発表した「金融規制案」。

結局この案の作成に中心的な役割を果たしたのが

ボルカー元FRB議長。「商業銀行は伝統的な融資や預金で

収益が上げられる」というのが趣旨ですが、先週上院で

ボルカー氏の議会証言がありました。

居並ぶ議員の前で同案の必要性を訴えた議長は、

もし商業銀行が投機を続けて次の危機を招いたら

「私はその時まで生きていないだろうが、魂は戻って

来て、あなた方のところに化けて出る。」と笑わせたそうですが、

このジョークを聞いたある議員は、この案に対する議長の執念を

「これは本物だ。」と言ったとか・・・。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 海外市場では重要な経済指標の発表がなかったことから 静かな展開で、円は89円台前半から30銭程度の値動き。
  • 原油価格が小反発したことで、ノルウェークローネやカナダドル が米ドルに対してやや上昇したものの、ユーロ、豪ドルなどは 弱含みで推移。
  • ギリシャの財政問題拡大に対する懸念は根強く、NYでは 株式市場が先週末同様大幅下落。  
  • NYダウは前日比マイナス103ドルと、依然としてリスク回避 の動きが優勢となり、大引けでは1万ドルの大台を大きく割り込む。    
  • スペインとポルトガル国債を保証するCDSスプレッドが上昇。 両国のリスクを織り込む形でコストは過去最高。
  • 米債券相場は変わらず。

ドル/円 89.15 〜 89.42
ユーロ/円 121.74 〜 122.50
NYダウ −103.84 → 9、908.39ドル
GOLD +13.40 →  1、066.20ドル
WTI +0.70 →  71.89ドル
米10年国債 +0.001  → 3.571%


本日の注目点

  • 欧   独1月消費者物価指数(確報値)      
  • 米   12月卸売売上高                                      
   
昨日の海外市場では久しぶりに為替は大きな値動きも無く静かでした。

経済指標の発表がなかったことから、特に円は89円台前半から

半ばでの限られた値幅でした。

市場では依然としてドルの上値は重く89円50を超えられず、一方下値も

89円を割り込む勢いも無く値幅は30銭程度でした。

NYダウが前日比100ドルを超える下落を見せた割にはドルがしっかり

だった、との印象もあります。



市場の流れは依然として「リスク回避」の動きがメインだと思われますが

クロス円を観た場合、先週末にユーロ円、豪ドル円が急落しその後大きく値を

戻しています。その結果両ローソク足は共に「長い下ヒゲ」を示現させており

やや気になるところです。

この水準から下押しせず、上昇した場合には、経験則的には「大底」を

打った可能性も出てきます。

現時点ではまだ何とも言えませんが、頭に入れておきたい点です。



NYダウが大幅下落したことで、シカゴの日経平均先物も下落しており、

今日の取引では、日経平均は100円〜150円ほどの下落が予想されます。

為替への材料とすれば、ドル売り円買いが進みやすい展開かと思いますが、

ドル円が89円50−60を超えるようなことになると、目先の相場観も

若干修正されることも考えられます。



シカゴ先物市場ではヘッジファンドなどのポジションを反映しているとされる

通貨の建て玉が、先週から「ドル売り円買い」に転換しています。

それまでドルロングだったポジシンをドルショートに変えてきています。

今後ドル安円高が進む観ている証でしょうが、さてどうでしょ・・・・。



昨日も書きましたが、やはりポイントはユーロの動きと株価だと思います。

NYダウの1万ドル割れ、日経平均の1万円割れ。

大台はともに1万ですが、今後この水準を大きく割り込んでいくのか、あるいは

1万を割り込んだところで持ちこたえられるどうか、注目したい点です。
               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
2/4  トリシェ・ECB総裁 「われわれはギリシャ政府が目標を達成するためのあるゆる決断を下すと予想、確信している。」政策金利据え置き決定後の記者会見で。  ----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和