今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年2月18日(木)




おはようございます。



90円台でのもみ合いが続いているドル円ですが

今年の年末の相場予測をブルームバーグが調査しました。

それによると、世界の金融機関37社のうち

年末の相場を100円以上の水準とみているところは

18社と、約半分でした。その中で最安値は118円です。

一方、円の最高値は87円でした。

そして平均値は98円ということです。

言いかえれば、現在の90円台は「ほぼボトム圏」だという

ことになります。

これが正しいかどうか、10ヶ月後には答えがでます。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 発表されたFOMC議事録では「出口戦略」について本格的に議論されて いたことなどが明らかになり、ドル買い繋がった。
  • 円は一時91円39銭と約1ヶ月ぶりの水準まで下落。テクニカルでも ドル買いを示唆。
  • ドルは全面高となり対ユーでも前日比150ポイントも上昇。
  • 加えて、この日発表された米経済指標は概ね良好。ドル買い戻し を後押し。  
  • NY株式市場も続伸。ダウは40ドル高で10,300ドル台を 回復。
  • 株式市場が上昇したことで債券相場は下落、金利は大幅に上昇。 
  • 金、原油ともに小幅続伸。
  • 1月住宅着工件数 → 59.1万件(前月比2.8%増)
  • 1月鉱工業生産 → +0.9%
  • 1月設備稼働率 → 72.6

ドル/円 90.68 〜 91.39
ユーロ/円 123.40 〜 124.83
NYダウ +40.43 → 10,309.24ドル
GOLD +0.30 →  1、120.10ドル
WTI +0.32 →  77.33ドル
米10年国債 +0.078 → 3.740%


本日の注目点

  • 日   白川日銀総裁会見      
  • 欧  2月ユーロ圏消費者信頼感指数 
  • 欧   ECB理事会        
  • 米  1月生産者物価指数
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   2月フィラデルフィア連銀景況指数
  • 米   1月景気先行指数      
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演                
   
円は2月3日以来の91円台前半まで売られています。

NY引け後、東京時間朝6時ごろには91円39銭までドル高円安が進みました。

値幅も無く、方向感もはっきりしませんでした。

しかし、今週初めあたりからは「三角保ち合い」(さんかくもちあい)を徐々に形成し

どちらか、一方方向に抜ける前兆を漂わしていました。

昨日のこの欄でも、ドル円は上値上抜けする可能性が出ていたことを書きましたが、

結局上抜けし、昨日の水準からちょうど1円ドル高円安に跳ねたことになります。



1円のドル高円安はこのところの円の値幅からすれば結構な値幅で、90円を挟む展開

から「90−95円のレンジ」に移行した可能性も出てきました。

背景はギリシャ問題が一服し、米経済誌指標に強気な内容を示す結果が出てきたことで

日本を含む世界な株価上昇に繋がっていることが挙げられます。

昨日も米経済指標は堅調でした。1月の住宅着工件数は6ヶ月ぶりに高水準でした。

また1月の鉱工業生産も7ヶ月連続のプラスでした。



このあたりがドル買い安心感に繋がっているものと思われます。

しかも、昨日はこれまでの展開とは異なり、主要通貨に対して「ドル全面高」の

展開で推移しました。

また、ドル買いを推進したもう一つの背景は昨日発表されたFOMC議事録です。

議事録では「出口戦略」について本格的に議論されていたことが明らかになり、

一部のメンバーからは、近い将来資産売却プログラムを開始することを求めていた

ことも分りました。

先のバーナンキ議長の発言にもこれらを裏付ける発言があり、FRBとしても

今後失業率の低下が数ヶ月続けば利上げに踏み切る可能性が以前より高まっている、と

見ることができます。



さて、ようやくドル円も動き出したようです。約1ヶ月ぶりの91円台前半ということで

早朝より実需のドル売りが出ているためか、ややドルが押し戻される形になっています。

トレンドラインを観るかぎりドル円は上抜けしており、ドル上昇を示唆しています。

現在は「一目均衡」の雲の中にあり、91円50を抜ければ雲の上限を上抜けします。

また、やや長い足では現在のレベルが「週足」でのトレンドラインに絡んでおり、

重要な転換点にいることを示しています。

実需のドル売りをこなし、もう一段ドル高になるにはさらなる「ドル買い材料」が

不可欠です。



ドル円の特性上、一気に上抜けするとは思えませんが、もみ合いを継続しながら

ドル買い材料をバネに上値を試す可能性は十分あると観ています。

来週24日(水)にはバーナンキ議長の下院金融委員会での証言が予定されています。

「出口戦略」の実施に向けた具体的な経済指標の目標値が出てくる可能性もあります。

ドル高に弾みがつくのか、あるいは長期のドル安トレンドは変わっていないことから

再びドルが押し戻されるのか、重要な値位置にいると言えます。
               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
2/4  トリシェ・ECB総裁 「われわれはギリシャ政府が目標を達成するためのあるゆる決断を下すと予想、確信している。」政策金利据え置き決定後の記者会見で。  ----
2/9  オリレーン・EU経済担当委員 「われわれの支援を受けるにあたり、ギリシャは必要な措置を講じる必要がある。」また、ドイツの議員2人は、同国がギリシャの支援を検討していると語った。。  ユーロドル1.37台半ば →1.38台に。ユーロ円122円台→124円台前半に。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和