今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年2月22日(月)




おはようございます。



オバマ大統領とダライラマ14世の会談が予定通り

行われました。中国はこれまで通り「内政干渉」と

米国を厳しく非難していますが、オバマ大統領側としても

中間選挙もあり、人権問題を最優先というところです。

ダライラマもその後の講演では「中国共産党指導者は

引退の時期」と、やり返しています。

今や、世界経済を牽引する中国です。その影響力を

最大限に利用した今回の「恫喝」は世界に受け入れられる

はずはありません。

今のところ「報復措置」は限定的で、このまま収まる可能性が高いと

思いますが、今後中国に進出している米企業に影響がでてくる

ことも考えられます。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 先週公定歩合を引き上げたことからドル円は大きく上昇 したものの、この日は1月の消費者物価指数が市場予想より 低かったことで、出口戦略への期待が後退、利食い先行の展開に。
  • 円は92円16銭まで売られましたが、徐々に上値が重くなり 結局この日の高値近辺で取引終了。
  • ドルが売られた事で、その他主要通貨も上昇。クロス円では ユーロ円が124円台後半、豪ドル円は約1ヶ月振りの82円台 半ばまで上昇しています。
  • 株式市場は若干プラスで1万400ドル台乗せ、、金などの 商品も前日比プラス圏で引け。  
  • セントルイス連銀のプラード総裁とアトランタ連銀の ロックハート総裁はともに「前日の公定歩合引き上げは 早期引き締めを示すものではない」と強調。
    ドル/円 91.48 〜 92.16
    ユーロ/円 123.80 〜 124.79
    NYダウ +9.45 → 10,402.75
    GOLD +3.40 →  1、122.10ドル
    WTI +0.75 →  79.81ドル
    米10年国債 +0.030 → 3.770%


    本日の注目点

    •   重要経済指標の発表はありません。                             
       
    ドル円は200日移動平均線が位置する92円30辺りを一度も試すことなく

    91円台半ばまで下落しています。

    1月の消費者物価指数(CPI)が事前予想を大きく下回り、コア指数についても

    プラス予想がマイナス0.1%だったことが直接の原因だったようです。

    前日の公定歩合引き上げから「利上げ時期は早い」との見方が急速に後退した

    格好になりました。

    加えて、ブラード・セントルイス連銀総裁などは、公定歩合の引き上げは

    政策金利の変更を意味するものではない、などと「火消し」に躍起になり、

    利上げ期待を明確に否定しています。

    (下記「What's going on ?」参照)



    では、18日の公定歩合の0.25%引き上げは一体何だったんでしょうか?

    近年、公定歩合の形骸化が言われていますが、民間の貸出金利に直接影響して

    くるFF金利(日本のコール金利にあたるもの)の行方が金融政策に大きな

    影響を与えます。

    FRBとしては雇用に不透明感が残る中、影響の少ない公定歩合にまず

    手をつけたと考えられます。

    そして、この決定はやはりFRBが「出口戦略」の実施時期を本格的に議論しているという

    市場へのメッセージだと受け止めるべきと考えます。



    利上げ期待が後退し、ドル円が売られる展開でしたが、それでも91円半ばです。

    先々週までの90円を挟む展開からレンジが上方へ移行してきています。

    トレンドとしては上昇トレンドだと観ています。

    下値のメドとしては1時間足でのトレンドラインの位置する91円10銭近辺。

    上値では上記200日移動平均線がある92円26銭近辺と観ています。



    また、豪ドル円は82円半ばで推移していますが、上値では利食いの豪ドル売りが

    控えているものと思われますが、82円台を維持できるかどうかが重要です。

    来月のRBAの政策会合では利上げが見込まれています。

    82円台後半まで豪ドル高が進んだ背景には、この利上げを見越したポジション

    メイクもあろうかと思います。

    現在のところ、3月の利上げの確率は60%程度だと思われますが、この確率が

    高まれば、もう一段豪ドル高が進む可能性はありますが、ドル高の流れの中

    上昇も限定されます。

    同時に、ユーロの行方も依然として不透明です。

    ギリシャ問題で再び悪材料がでればユーロは一気に売られ、その時には豪ドルも

    下落が避けられません。

    短期的には83円台が利食いの場所かと思います。


               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
2/4  トリシェ・ECB総裁 「われわれはギリシャ政府が目標を達成するためのあるゆる決断を下すと予想、確信している。」政策金利据え置き決定後の記者会見で。  ----
2/9  オリレーン・EU経済担当委員 「われわれの支援を受けるにあたり、ギリシャは必要な措置を講じる必要がある。」また、ドイツの議員2人は、同国がギリシャの支援を検討していると語った。。  ユーロドル1.37台半ば →1.38台に。ユーロ円122円台→124円台前半に。
2/19  ブラード・セントルイス連銀総裁 「投資家は公定歩合引き上げを、早期引き締めを意味するものと受け止めるべきではない。」公定歩合引き上げを決めた翌日の講演で。  ----
2/19  ロックハート・アトランタ連銀総裁 「われわれが年後半に利げする公算が大きいとの市場の見方は行き過ぎだ。」公定歩合引き上げを決めた翌日の講演で。  ----
2/19  ダドリー・NY連銀総裁 「FRBが重視しているのは雇用と成長。」プエルトリコでの講演で。  ----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和