今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2008年5月12日(月)


おはようございます。


昨日に引き続き肌寒い朝です。
通勤電車の中では、気温に敏感な女性のコート姿がちらほら。
日本の長期金利も1.8%台に載せてきました。
世界的にインフレの波がじりじりと歩み寄ってきています。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 昨日に引き続きアジア、欧州の株高を受けドルが全通に対して堅調。
  • 1−3月期のGDP改定値が上方修正され、米景気底入れ感から ドル/円も上値を試す展開に。
  • 原油が大幅に下げたことで、5/2の戻り高値105円70を抜き この日の高値105円88を示現しました。
  • 米 ベアー・スターンズ株主総会 → JPモルガンチェースへの売却が多数で可決。
  • 米 バーナンキFRB議長、流動性について講演 →これまでの発言を繰り返したのみ。
  • 米 1−3月期GDP改定値 →+0.9%(0.3%上方修正)

ドル/円105.02 〜 105.88
ユーロ/円163.31 〜164.07
NYダウ+52.19 → 12,646.22ドル
Gold−23.30 → 881.70ドル
WTI−4.41  →  126.62ドル
米10年国債+0.074 →  4.083%


本日の注目点

  • 欧 5月ユーロ圏消費者物価指数速報値
  • 欧 4月ユーロ圏失業率
  • 欧 ユーロ圏5月消費者信頼感
  • 米 5月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米 ミシガン大学消費者信頼感指数速報値
  • 米 4月個人消費支出

WTI原油価格の下落が急速です。これまで大幅に上げた反動で、市場では
「Healthy correction」(健全な調整)と言う声も多く
ここから更に大幅に下げるという見方は小数です。

しかし、さすがにこの状況では資金がドルに向っても不思議ではありません。
加えて、日米の株式市場も堅調です。

ドル/円は5/2以来の戻り高値を抜いてきました。
114.30−97.32(引け値ベース)での半値戻し達成です。
輸出筋のドル売りも相当控えていることから、一気に106円台から上を目指すことは
ないとしても、105円台をキープできればチャンスはあろうかと思います。
クロス円は大きな変化が無く、ドルの独歩高が鮮明になっています。
「 Buy on dip」 というところでしょうか。




約一ヵ月ぶりにドルの戻り高値を更新しました。
上昇チャネルの中を上値を試していきそうですが、昨日の高値(105.88)から
上髭を付けたことがやや気がかり。


2008年4月分(PDF)

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
5/29 バーナンキ
FRB議長    
「金融市場は正常な状態には程遠い。」とこれまでの発言を繰り返す。 ---
5/28 フィッシャー
ダラス連銀総裁
「景気後退の中でもインフレの兆候が続くようであれば政策転換を行うことはあり得る」 ---
5/16 米ドールドマン 今年後半の原油価格見通しを107ドルー140ドルに引き上げた。 ---
5/16 ポールソン
財務長官
「金融市場の混乱は終わりに近い。」と講演で述べる。 ---
5/15 バーナンキ
FRB議長
金融機関に対して「資本増強をさらに続けるよう」促し、「市場は不安定な状況が続いている」    FRB議長 とコメント。(シカゴでの講演で) ---
5/14 ユンケルルクセンブルク首相
(ユーロ圏議長)
「石油や食料価格の高騰で平均的な所得層の負担が増えている」
EC財務相会合で   (ユーロ圏議長) 物価上昇に警戒感を示した。
---
5/13 イエレンサンフラン
シスコ連銀総裁
現在の政策金利は適正との認識示す。 ---
5/13 バーナンキ
FRB議長
講演で「喜ばしい兆候はみられるものの、正常な状態にはなおほどと遠い。」      ポールソン財務長官とは認識の違いを示す。 ---
5/12 HSBC
(英最大手銀行)
1−3月期決算で58億ドル(約6000億円)のサブプライムローン関連損出を計上。 ---
5/9 A I G 1−3月期決算で78億500万ドル(8千億円)の赤字に。
サブプライムローン関連で152億ドル(約1兆5300億円)の損出を計上。
ドル/円102円後半→102円前半へNYダウ大幅下げに。
5/7 ホーニッグ
カンザスシティ連銀総裁
高インフレの定着で金融引き締めが必要になる可能性に言及。(前日の講演で) 金利引き下げ休止への連想からドル高へ。
5/7 ウォール・ストリート
ジャーナル
ポールソン米財務長官が「金融危機の最悪期を脱したようだ。」と述べたと報道。 ドル上昇へ。
5/3 ウォーレン・バフェット
(米著名投資家)
同氏が率いる投資会社の年次総会で「ドル安は今後も続く」との見解を示した。 ---
5/2 F R B 「欧州中銀(ECB)とスイス国立銀行と協調し、市場への資金供給拡大。
(ECB、スイス中銀へそれぞれ500億ドル、120億ドルと倍増)
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5/1 イングランド銀行 「米国のサブプライムローン問題による世界の金融機関の損出をマーケットは
過大に見積もっている。」(金融安定化リポートで)
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※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和