今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]
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2010年3月12日(金)




おはようございます。



首都圏3番目の空港となる「茨城空港」が昨日開港しました。

開港する前から黒字化は難しいと予想されています。

なにしろ開港時に1日1便だけ、アシアナ航空が茨城ーソウル

を飛ぶだけです。ただ、特徴はあるそううです。

離着陸料が羽田や成田に比べ4〜5割安いことです。

理由は、普通、航空機はターミナルビルに対して「直角」に

停止しますがが、ここでは「平行」に停止します。

そのため、出発時に専用車両を使ってバックする必要がなく、

利用料を安く設定できるわけです。

他にも、旅客機とターミナルビルを結ぶ搭乗橋はなく、

利用者はタラップから降りて歩くそうです。

なるほど「知恵を絞った」後が伺えますが、早く他の航空会社を

誘致しないと、黒字化はやはり難しそうです。

茨城県民が毎週ソウルへ旅行するわけにはいきません。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ギリシャの財政問題に対してやや楽観論が台頭しユーロ高 ドル安の展開に、ドル円でもドル高傾向が継続。
  • ただ、昨日も同国では大規模なストが行われ、公的機関など 麻痺状態となり市民生活に影響も。
  • ドル円は値幅が30銭強と、90円台前半で小動き。
  • 昨日発表された中国2月のCPIは2.7%で、予想を 上回る上昇率に金融引き締め観測が強まり、NYダウは 終始前日比マイナスで推移。大引け1時間前から買い物を集め続伸。
  • 金、原油ともに大きな動きはなく小幅高。
  • 1月米貿易収支 → 373億ドルの赤字(赤字幅やや縮小) 
  • 週間失業保険申請件数 → 46.2万件(予想を若干上回る)
    ドル/円90.32 〜 90.65
    ユーロ/円 123.16 〜 123.91
    NYダウ +44.51 → 10、611.84
    GOLD +0.10 →  1、108.20ドル
    WTI +0.02 →  82.11ドル
    米10年国債 +0.002 → 3.723%


    本日の注目点

    • 欧   1月ユーロ圏鉱工業生産   
    • 米   2月小売売上高
    • 米   3月ミシガン大学消費者信頼感指数                          

    ドル円は90円台の値固めを行っているようにも思えます。

    長期トレンドは依然変わらず「ドル安円高」でいいと思いますが、このところ

    ドルは円に対して堅調に推移しています。

    見方を変えれば「堅調」ではなく、「小動き」なんだ、とも言えますが。

    足元ではドル高円安傾向がやや強まっており、今日はその背景を確認しておきたいと思います、



    まず、急落したユーロが対ドルで下げ渋っていることが挙げられます。

    先月下旬には1.34台半ばまで売られたユーロドルは今週は1.36台から1.37のレンジで

    やや安定したようにも見えます。

    同時に豪ドルやカナダなど資源国通貨も対ドルでは上昇しており、全体的に「リスク資産」へ資金が

    向かっているといることが指摘できます。

    ユーロの急落が一旦止まったことでボラが縮小しリスクを取り易い状況になっていると言えます。

    当然、金利の低いドルと円は売られ「ドル安、円安」状況が醸成さえれます。



    次に円自体の材料でも、来週行われる日銀政策決定会合では量的緩和の更なる拡大が実現し

    されていることが挙げられます。

    前回12月の行われた「新型オペ」では予想外(?)の円安効果をもたらしました。

    今回もこの決定を睨んで短期金利が下落傾向にあり、円安への土壌造りが進んでいると

    観られます。

    また、菅財務相はデフレ阻止を前面に押し出し日銀にプレッシャーをかけ続けていることも

    見逃せない影響です。



    世界的な株式市場の回復もドル高を後押ししています。

    NYダウ、ナスダックは年初来高値を更新し、日経平均も1万700円台を伺う

    動きを見せています。

    株高はドル高に繋がることから、ドル安定に寄与している側面もあります。

    さらに株高は債券安と裏腹です。NYでは債券安から長期金利は上昇し、金利水準から

    ドルへの投資も増え、ドル買い需要に繋がるという「好循環」もつづいています。



    このようなドル上昇への材料に加え、テクニカル面でもドル円が下がりにくい状況が現れています。

    豪ドル円などのクロス円では買いシグナルが点としており、もう一段の上昇は

    ドル円での円売りを誘発します。

    その結果「日足」での一目ではドル上昇シグナルが点灯する前夜、という水準にまで

    来ています。

    91円台までドル高が進めば、上昇に弾みがつく可能性がでることも十分考えられます。



    もちろん下落リスクもないわけではありません。

    上記背景の楽観シナリオが頓挫した際には再びドル売りが優勢となり、安全資産としての

    円買いが活発化することにもなります。

    テクニカルでも上値には重要な「200日移動平均線」もあり、トレンドラインがキャップも

    しており、「抜けにくい」ことを暗示していることも事実です。

    来週には米FOMCと日銀の政策会合の内容が明らかになります。

    今のところ円の値幅は限定的ですが、1年を通じて一番値幅の大きい「3月」です。

    為替市場の「アノマリー」は生きているのかどうか、今月後半からが勝負どころでしょう。
               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
3/2  スティーブンス・RBA総裁 「金利を通常の水準に戻すことが適切と判断した。」政策金利引き上を決定した後での会見で。。  ----
3/4  トリシェ・ECB総裁 「(ギリシャ問題に関しては)必要なら断固とした共同歩調を取る。」「危機対策は段階的に縮小する。」政策金利据え置きを決定した後での会見で。  ----
3/7  サルコジ・仏大統領 「明確にしたいのは、必要となれば、ユーロ圏諸国が約束をはたすだろうということだ」「この点に関しては疑問はあり得ない」財政問題でパパンドレウ首相と会談後に。  ----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和