今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年3月17日(水)




おはようございます。



日本の長期金利は10年物国債の利回りです。

住宅ローンを組んでいる方は概ね「固定金利」を

選択する方が多いと聞いています。

しかし、「フラット35」では、現在3%近い

金利になります。

一方、変動型を選べば半年ごと見直しですが、

優遇レートの適用を受ければ1%台前半です。

「変動型では将来金利が上昇したときに大変」

という声をよく聞きます。

確かにそうですが、日本の長期金利は過去10年間

2%を超えたことは一度もありません。

因みに私は10年以上も変動金利を選択しています。

デフレは必ずしも悪い面だけではありません。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 東京時間に一時90円を一瞬割り込んだドル円は欧州時間では 買い戻され上昇。NYではFOMC声明文発表をきっかけに再び 下落90円台前半での展開が続く。
  • FOMCでは声明文に変更がなかったことで現行の低金利が しばらく継続されるとの見方が優勢。
  • ユーロはEU財務相理事会でギリシャを支援していくことで基本合意。
  • 加えて、S&Pがギリシャ国債の格付け引き下げを見送ると発表した ことや、独ZEW景況調査の指標が好転したことで、対ドル、対円で上昇。
  • 低金利継続が確認されてことでNYダウは6連騰。
  • ドル安を材料に金、原油ともに大幅反発。
  • 債券相場も低金利継続を好感し大きく上昇、長期金利は下落。
  • 3月独ZEW景況感調査 → 44.5(市場予想を上回る) 
  • 2月住宅着工件数 → −5.9%(年率換算57.5万件)
    ドル/円90.16 〜 90.72
    ユーロ/円123.82 〜 124.62
    NYダウ +43.83 → 10、685.98
    GOLD +17.10 →  1、122.50ドル
    WTI +1.90 →  81.70ドル
    米10年国債 −0.044 → 3.653%


    本日の注目点

    • 欧 OPEC総会(ウイーン)  
    • 米   2月卸売物価指数                            

    注目のFOMCでは声明文の変更はありませんでした。

    事前の予想では「異例の低金利を長期間継続」との文言が外されるのでは、との

    見方が一部にありましたが、景気は引き続き回復しているとの認識は維持しながらも

    文言の変更は見送られました。

    ただ、雇用については「労働市場は安定しつつある」との文言が加わり、雇用統計では

    依然として減少が続いているものの、先行きに明るい見通しを持っていることが

    判明しました。

    政策金利の変更については、前回同様カンザスシティー連銀のホーニング総裁は

    低金利継続に反対票を投じ、全会一致は崩れています。

    また、MBSの購入は予定通り今月末で終了することも確認されています。



    今回のFOMCでは、米景気にインフレ圧力はなく、引き続き個人消費や住宅市場に

    不安定感が残っていることから現行の低金利政策は継続することが妥当との判断が

    下されたことになります。

    しかし、既に市場への大量資金供給は止め、2月には公定歩合を引き上げていることから

    「利上げへの一歩」は踏み出しています。

    個人的には年内に利上げは行われると観ていますが、問題は実施時期です。

    失業率の低下と雇用者数の増加がカギを握っていると思いますが、雇用者数については

    今後数ヶ月以内にプラスに転じると観られます。

    現在9.7%の失業率が9.0%程度まで低下することが確認できれば、利上げ実施への

    カウントダウンが始まると観ていますが、現状では夏から秋口にかけて、その可能性が

    高まるだろうと予想します。



    ドル円は昨日の東京時間内に一時90円をわずかですが割り込みました。

    クロス円の売りが持ち込まれたことが背景ですが、欧州時間にはそのクロス円が

    大幅に上昇し、前日の下げの7割方を回復しました。

    ギリシャ問題がやや後退したことが買い安心感に繋がったようですが、昨日の

    EU財務相理事会では、前日のユーロ圏財務相会合と同様に、ギリシャ支援では

    合意したものの積極的な関与は避けているようです。

    現状ではギリシャからの支援要請がないことから、最終的には資金の出し手として

    後ろ盾になっていることを市場にアピールしたに留まっています。

    4〜5月にかけて約200億ユーロの国債償還を控えているギリシャは今後

    借換債の入札で山場を迎えることになります。

    その点では昨日のS&Pによる格下げ見直しの解除は同国にとって大きな朗報と言えます。

    米低金利の継続とギリシャ問題に対する緊張感の後退から、市場では「リスク選好」が

    高まるとの見方も出ています。

    実際に昨日は、株式市場、金、原油などが大幅な上昇を見せ、その結果、南アフリカランドや

    豪ドルなどの高金利通貨が買われています。

    債券市場でも利上げが遠のいたことを理由に買われており、長期金利は大きく低下しました。

    このような流れからすると、円が大幅に買い戻される理由も見つからず、むしろ「円買いドル売り」

    ポジションの巻き戻しが懸念されます。

    円が90円台での値がためができるかどうか、こちらは今週が山場と言えます。
               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
3/2  スティーブンス・RBA総裁 「金利を通常の水準に戻すことが適切と判断した。」政策金利引き上を決定した後での会見で。。  ----
3/4  トリシェ・ECB総裁 「(ギリシャ問題に関しては)必要なら断固とした共同歩調を取る。」「危機対策は段階的に縮小する。」政策金利据え置きを決定した後での会見で。  ----
3/7  サルコジ・仏大統領 「明確にしたいのは、必要となれば、ユーロ圏諸国が約束をはたすだろうということだ」「この点に関しては疑問はあり得ない」財政問題でパパンドレウ首相と会談後に。  ----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和