今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年3月19日(金)




おはようございます。



回復基調にある米経済ですが、一般的な米国民の

生活は回復どころか、さらに悪化していると

米ABCテレビは報じています。

米国の中流家庭では58%が金銭的な不安を抱えており、

50%の家庭が1年間で5週の労働時間を増やしてほしい

と望んでいる、との調査結果を紹介しています。

このニュースを紹介したキャスターは痛烈な言葉で

現状を皮肉っていました。いわく・・・。

「米国ではウォールストリートは高報酬に沸いているけど、

メインストリートは低収入に苦しんでいる」・・と。

これが米国の実体かも知れません。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 円は前日と同じような動きをし、アジア時間に一時 90円を割り込む場面があったものの、90円台を回復し NY時間を迎えた
  • NYではFRBが再度公定歩合を引き上げるとの噂がで、円は 90円81銭まで下落。その後噂には根拠がなかったことから 買い戻され、90円40で引け。
  • ユーロは続落。4月2日にはギリシャがIMFに資金要請を 行うと一部で報道されたことや、EUからの金融支援を確保できない 懸念などから対ドルで1.36台前半、対円では122円台後半に突入。 ユーロ安再燃の気配も。
  • この日発表の米経済指標は概ね好調だったことからNYダウは 8日連続の上昇。フェデックスなどが株価を牽引し、1万1千?まで 上昇するとの強気の声も。
  • 債券市場は来週にも大量の入札を控えていることから売り優勢となり、 金利は上昇。金続伸、原油は利食いに押され反落。
  • 2月消費者物価指数 → 0%と横ばい                  
  • 週間失業保険申請件数 → 45.7万件 
  • 3月フィラデルフィア連銀景況指  → 18.9(市場予想を上回る)
    ドル/円90.05 〜 90.81
    ユーロ/円122.77 〜 123.75
    NYダウ +45.50 → 10、779.17
    GOLD +3.30 →  1、127.50ドル
    WTI −0.73 →  82.20ドル
    米10年国債 +0.034 → 3.676%


    本日の注目点

    • 日   2月全国百貨店売上高                        

    市場参加者はドル円については大きな値動きはない、との見方から90円以下は

    買い、90円50以上は売りゾーンと割り切ってトレードを行っているようにも

    見受けられます。

    NYでは公定歩合再引き上げの根拠のない噂がで、円は一気に90円台後半まで

    下落しました。

    欧州時間に一時89円76銭まで買い進まれたこともあり、NYでのやや円高期待から

    ポジションもショートに傾いていたことも円が大幅に売られた理由だったと

    観られます。

    ただ、それにしても円安に対する反応の方がやや早く、ナーバスのようにも見受けられ、

    市場は、足元ではドル高円安に傾いていることの証だったようにも思えます。

    ユーロ安が再び始まり、ドルが買われ易い地合いだったことも背景にありましたが、

    「週足」での2007年夏からのトレンドラインが意識されていることもあります。



    ユーロが下落傾向を強めています。前日に対ドルで1.38台を回復したものの

    依然上値は限定的であったところにギリシャ問題が再燃した格好です。

    4月から大量の国債償還を迎えるギリシャの資金問題に関して、一部では4月2日にも

    同国がIMFに支援を求めるとの報道にユーロは大きく下落しています。

    事実、パパンドレウ首相は、3月35、26日のEU首脳会議で融資枠についての

    決定ができない場合、IMFに頼る可能性を示唆しています。

    問題はECBのトリシェ総裁らがEU域内での解決を強く主張し、IMFへの

    支援に反対の立場をとっていることです。

    さらにEU内での主要国の意見の違いもでてきており、ドイツのメルケル首相は

    「ギリシャの財政問題を解決するにはIMFが唯一の道になるかもしれない。」との

    認識を示しています。(ブルームバーグ)

    ギリシャの国債大量償還がまじかに迫った重要な時期に、ユーロ圏は「一枚岩」ではないことを

    市場に露呈した格好になり、通貨ユーロが正念場を迎えていると言えます。



    本日は金曜日で日本は連休となります。今夜は米経済指標の発表もないことから、

    どうやら円は90円台で越週となりそうな気配です。

    日米の重要な金融政策発表があったことで明確な方向感の出現を期待していましたが、

    こちらは次週以降に持ち越しとなりそうです。



    来週は、8日連騰し、強気の米株式市場の行方に最も注目しています。

    利食いに押され下落すれば、リスク選好の動きが後退し、商品相場の下落を誘い、

    資源国通貨が売られ、低金利の円やドルが買い戻される展開も予想されるから

    です。

    同時に意識されている上記トレンドラインは92円割り込み、91円台後半にまで

    迫っています。

    来週もこれら2点が注目される展開になろうかと思います。

    ドル円が反発したのちに90円を割り込み、その後約1週間90円レベルを維持できたのは

    1月以来です。

    ドル円にやや下落に対する「粘り腰」が出てきたことを最後に指摘しておきたいと

    思います。



    よい週末を・・・。
               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
3/2  スティーブンス・RBA総裁 「金利を通常の水準に戻すことが適切と判断した。」政策金利引き上を決定した後での会見で。。  ----
3/4  トリシェ・ECB総裁 「(ギリシャ問題に関しては)必要なら断固とした共同歩調を取る。」「危機対策は段階的に縮小する。」政策金利据え置きを決定した後での会見で。  ----
3/7  サルコジ・仏大統領 「明確にしたいのは、必要となれば、ユーロ圏諸国が約束をはたすだろうということだ」「この点に関しては疑問はあり得ない」財政問題でパパンドレウ首相と会談後に。  ----
3/16  ホーニング・カンザスシティー連銀総裁 「FF金利誘導目標を異例の低水準にわたって設定する可能性を引き続き示すことは、金融の不均衡を助長し、金融の安定へのリスクを高める恐れがあるため、もはや正当化されない」FOMCで反対票を投じた後の会見。。  ----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和