今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年4月7日(水)




おはようございます。



今年に入ってから企業の合併が破談になるケースが

相次いでいます。

サントリーとキリン、新生銀行とあおぞら銀行、そして

最近では高島屋と阪急阪神の破談です。

新聞によれば高島屋は伝統のある旧体質の会社。

阪急阪神は既に合併を経験し、新しい体制の会社です。

そもそもスタートからかなりの困難が予想されたはず。

新聞では両社構成年齢の差が大きかったと報じています。

役員年齢は高島屋60歳前後に対して阪急阪神は40歳後半。

どうやらこの年齢差が埋められなかったようです。

阪急阪神は合併して「H2Oリテイリング」と持ち株会社に

なっていますが、今回の合併を「水」に流してしまいました。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はアジア市場での上値の重さから、NYでも円買い戻しが 優勢となり93円66銭まで円が買高が進む場面も。
  • FOMCの議事録で低金利継続が確認されたことから ドル売り円買いが進んだ。ユーロ、ポンドが対ドルで下落し、 クロス円の売りが優勢だったことも円買いに繋がる。
  • 一方で、昨日利上げを決めた豪ドルは対ドルで急伸。 資源高を背景に今後も利上げを見込めることから、約2ヵ月 ぶりの高値を記録。同様の連想にカナダドルも急伸、一時パリティー (等価)を割り込み0.9988付近まで急騰。
  • NY株式市場は朝方、前日比大幅マイナスで推移していたが、 午後FOMCの内容が公開されると低金利継続を好感し上昇。 ダウは前日比小幅マイナスで引け。
  • 原油が6日続伸。一時87ドル高と資金流入は止まらず。 金も4日続伸。
  • 米債券は3年物入札が好調だったことから買い物を集め 長期金利はやや低下。
  • 全米小売業協会は3月の売上高が急回復していることから、個人消費 が底を打った可能性があるとの見方を発表。
  • RBA → 政策金利を0.25%引き上げ4.25%に。 
    ドル/円93.66 〜 94.09
    ユーロ/円125.34 〜 126.10
    NYダウ −3.56  → 10、969.99
    GOLD +2.20 →  1、136.00ドル
    WTI +0.22 →  86.84ドル
    米10年国債 −0.031 → 3.956%


    本日の注目点

         
    • 欧   ユーロ圏2月生産者物価      
    • 米   2月消費者信用残高   
    • 米   バーナンキFRB議長講演
    • 米   ホーニング・カンザスシティー連銀総裁講演                      

    ドル円は95円を目前にして、やや調整があるのではと観ていましたが、

    NY市場では93円66銭までドル安が進みました。

    昨日のドル高値から約1円の下落です。

    これを調整と呼べるかどうか難しいところですが、願わくば93円割れ、あるいは

    92円後半まで下落してから戻すパターンが理想的だったように思います。

    なぜならば、高値から1円程度の下げではロングのポジションが整理されていない

    とみられるからです。



    ともあれ、ドル円は昨日の東京市場での上値の重さと、日経平均が反落したことを

    睨みながら利食いのドル売りが優勢でした。

    クロス円全般も上値の重い展開から下げ基調でした。

    NYでは3月16日のFOM議事録が公開され、「長期にわたる低金利継続」が

    確認されたことで、若干ドル売り円買いに振れたものと観られます。

    一部市場では「「長期にわたり・・・・」の文言が外されているとの予想も

    ありましたが、文言の変更はなく、さらにこの文言を外すべきとの立場を

    取ったのは、予想通りカンザス・シティー連銀のホーニング総裁1名でした。



    この件に関して、リッチモンド連銀のラッカー総裁は「低金利を(長期にわたり)維持するとの

    表現に、依然として違和感はない。」とインタビューで述べています。

    市場は、先週の雇用の急回復や、製造業だけではなく非製造業までも回復基調が

    鮮明になってきた米景気に対して楽観的な見方に傾いてきました。

    そのため、「米出口戦略の実施はやや早まってきた」との見方が台頭し、これがドル高円安

    に結びついてきたと言えます。

    今回のFOMC議事録で利上げ観測は一旦押し戻された格好になりましたが、

    今回の内容は雇用統計の改善が確認される前の3月16日のものであったことを考えると

    今後出口戦略が早まる可能性は依然として残されていると思います。



    その前提条件として、雇用者数の増加の継続と、失業率の9%前後までの改善が

    挙げられます。

    雇用者数は昨年3月が減少のピークでした。

    一方失業率は昨年10月の10.2%がピークです。

    失業率はもともと6ヵ月〜10ヵ月程度の「遅行性」があると言われています。

    そう考えると、失業率が雇用者数の減少傾向にキャッチアップしてくるのも、

    そう遠い話ではないことが理解できます。



    ドル円は押し目を拾う展開に変わりなし。

    豪ドル円は、今回利上げなしと読んでいただけに、押し目を拾うチャンスは

    なくなりましたが、87円〜88円にかけては一旦利食いを行うゾーンかもしれません。

    長期的には90円乗せも十分あり得ると観ていますが、ロングポジションが

    積み上がっているのも事実です。
               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
4/2  ガイトナー・財務長官 「われわれが取り組むべき作業はなお多く残されているが、米経済は確実に強くなっているよ考える」ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで。  ----
4/4  サマーズ・国家経済会議委員長 「雇用創出のプロセスが始まった。雇用は加速する見通しだ」ABCテレビとのインタビューで。  ----
4/6  ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「低金利を(長期にわたり)維持するとの声明の表現に、依然として違和感は抱いていない」FOMC議事録公開後のNBCとのインタビューで。  ----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和