今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年4月27日(火)




おはようございます。



小売の世界で「低価格業態の一人勝ちは終わったのでは?」

という記事を先日の日曜日に目にしました。

ユニクロの2010年2月期の既存店売上高は前年同月比

16.4%減。他にもニトリ、マクドナルドの3月既存店

売上高はいずれも前年比マイナスだったそうです。

この3社、いずれも「デフレ下での勝ち組」のメンメン。

このところの株高の影響で個人消費が上向いた、との指摘も

あるようですが、それは一部の人でしょう・・・。

証券アナリストは「消費者の節約志向が一巡した」

と分析していましたが、そうでしょうか・・?

実感としては全く伝わってきません。

今週から始まる「GW」の結果を待ちたいと思います。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ややドル高円安傾向の中、円は海外ではユーロに引っ張られる 値動きとなり94円前半での取引が主体に。
  • 独メルケル首相がIMFがギリシャに対して厳しい条件を 講じる場合にのみ救済に応じると発言したことでユーロが下落。
  • 円もこれに合わせ94円31銭まで売られたものの、アジア市場での 安値94円36を超えられず。結局、先週末と同水準の94円近辺で引け。
  • 米経済指標の発表もなく、株式市場も小幅な値動き。 NYダウは小幅続伸、ナスダック、SP500は小反落。
  •  米債券は入札が好調だったことから上昇し、金利は小幅下落。             
  • 金、原油はまちまち。
  • 米財務省は保有するシティー株を15億株売却すると発表。                  
    ドル/円93.92 〜 94.31
    ユーロ/円125.07 〜 125.98
    NYダウ +0.75 → 11、205.03ドル
    GOLD +0.30 →  1、154.00ドル
    WTI −0.92 →  84.20ドル
    米10年国債 −0.008 → 3.809%


    本日の注目点

    • 欧   独5月GFK消費者信頼感   
    • 米   2月S&Pケースシラー住宅価格指数                               
    • 米   4月消費者信頼感指数   
    • 米   4月リッチモンド連銀製造業指数           

    海外市場でのドル円はアジアでの円安値94円36銭を超えられず94円絡みでの

    引けとなりました。

    昨日の東京は日経平均株価が251円高と今年3番目の上昇幅を記録する中、

    94円台に乗せ、その後も円はじり安の展開でした。

    市場では、今週発表予定のGDP、個人消費等の指標が高めになるとの予測から

    ドル高を見込む向きが多く、FOMCでの文言変更の期待もあり、週末には95円を

    テストするとの見方が多いように思えます。



    私も個人的には、95円テストは可能と観ています。背景は日米金利差と好調な株価です。

    特に後者については、米国の決算発表では企業業績が市場予想を上回る結果が、米株式相場を

    押し上げました。

    本邦でも昨日から決算発表が本格的に始まり、米国同様、好決算を見込む声が多いようです。

    この結果好業績が株価をけん引する可能性が高いと観ています。

    株高はドル高円安に繋がることから、この点ではドルが大きく下落する懸念は少ないと

    考えられます。



    問題はやはりユーロの行方です。

    ギリシャが先週末にEU、IMFに資金要請を行いましたが、その実施を巡っては

    予想されたように、すんなりとはいかないことがはっきりとしてきました。

    ドイツのメルケル首相は昨日ベルリンで記者団に対して、IMFがギリシャ政府と

    財政赤字削減の計画を打ち出すまでは、ギリシャ向け支援は決定しないと語り、

    ギリシャが向こう数年において「厳しい」措置を講じることで合意した場合のみ、

    ドイツは支援を実施すると言明しています。(ブルームバーグ)



    つまり、資金は出すがそれには厳しい条件を課しますよ、ということで、ドイツ国民の

    感情論からすればしごく当然なことだと思われます。

    問題はギリシャが間近に迫る国債償還資金の手当てを確保したとしても、本格的に

    財政赤字削減に向けた行程表を実施できるのかどうかが問われていることです。



    ドル円は94円台がなかなか安定しません。

    実需のドル売りも散見されるようですが、レベル的には94円50−95円という

    水準が多く、この水準で積極的にドル売りを仕掛けてくる地合いではありません。

    現在の状況は前回同様に、「週足」の95円近辺には「雲」があり、それが上値を押さえている

    ところです。

    しかし、同時に「週足」では「遅行スパン」がローソク足を上抜けして「好転」を見せています。

    こう考えると、上抜けするとしても時間が必要で、ドル急落のリスクは少ないと観ています。

    問題は上述のようにユーロの動きです。ギリシャ問題が大きく前進するようだと、ユーロショートも

    積み上がっていることから、ドル下落の可能性はないとは言えません。
               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
4/2  ガイトナー・財務長官 「われわれが取り組むべき作業はなお多く残されているが、米経済は確実に強くなっているよ考える」ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで。  ----
4/4  サマーズ・国家経済会議委員長 「雇用創出のプロセスが始まった。雇用は加速する見通しだ」ABCテレビとのインタビューで。  ----
4/6  ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「低金利を(長期にわたり)維持するとの声明の表現に、依然として違和感は抱いていない」FOMC議事録公開後のNBCとのインタビューで。  ----
4/7 バーナンキ・FRB議長 「危機からの脱却からは程遠い状況にある」「雇用は引き続き非常に脆弱だ」ダラスでの講演で。  ドル円93円後半→93円前半へ 。
4/8  トリシェ・ECB総裁 「ギリシャがデフォルトに陥るとは考えていない」理事会で政策金利据え置きを決た後の会見で。 (ギリシャの財政赤字が縮小とのニュースと併せ)ユーロドル1.32台後半→1.33台半ばへ。ユーロ円123円台半ば→125円台に。 
4/11  ユーロ圏16ヶ国声明 3月25日のユーロ圏首脳の声明を受けて、ユーロ圏各国は、域内全体としての金融の安定を守るためにギリシャに対して必要な場合に提供される金融支援の条件に合意した。 )ユーロドル1.34台後半→1.36代台半ばへ。ユーロ円125円台半ば→127円台に。 
4/14 バーナンキ・FRB議長 「失業が減り雇用が上向く兆候がでている」しかし「過去2年間に失った雇用を取り戻すには極めて長い時間がかかる」と議会で証言。  ドル円93円台半ば〜→92円台後半へ 。
4/23  スティーブンス・RBA総裁 「現在の政策金利は過去10年程度の平均に近くなっている。」追加利上げに慎重な見方を示す。   ---

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和