2010年5月7日(金)
おはようございます。
情報誌「ブルームバーグ」5月号のタイトルがしゃれていました。
イギリス映画の「007シリーズ」に、かつて「ロシアより愛をこめて」
(英語名 From Ruusia with Love)という傑作が
ありました。ソビエト情報機関の美女がショーン・コネリー扮する
ジェームスボンドを攻略しようというものです。
そのタイトル名をもじって「ロシアより現金を持って」
(英語名 From Russia with Cash)という見出しで
ロシア人の大金持ちミカエルプロホロフ氏(45歳)がアメリカNBAの
プロチームを買収すると伝えています。
氏は金鉱ビジネスでロシア第2の大金持ちになり、NBA 所属の「Nets」に
2億ドル(約190億円)を投資し、NBA史上初の米国人以外の「NBAオーナー」
になるそうです。
氏自身も、身長2mで高校時代はバスケの選手だったとか。
それにしても歌にまでなった「ロシアより愛をこめて」
あのマット・モンローの低音が耳に甦ります。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドルと円が全面高の展開となりました。
- NYダウが一時1000ドル近い下げを見せ、1万ドルの大台を 割り込むと、円買いが加速し87円95銭まで円が急騰。
- トリシェECB総裁が記者会見で、ギリシャ国債の購入は協議 しなかったと発言。これをきっかけにユーロ売りが加速し、ユーロ円は 一気に110円台に。
- その後、NYダウの急落は人為的なミスの可能性が高いとの 報道で、ダウは500ドルほど買い戻され、円も売り戻され90円台 半ばで取引終了。
- リスク回避の動きが再び加速し、円とドルが買われ、米国債券も 続伸。長期金利は3.4%割れを示現。
- 商品相場は大幅下落。原油価格は3日連続の大幅安。 一方、金は円同様「安全資産」としての逃避先となり大幅に続伸し 高値を更新。
- 週間失業保険申請件数 → 44.4万件
ドル/円 87.95 〜 93.95 ユーロ/円 110.45 〜 119.72 NYダウ −347.80 → 10、520.32ドル GOLD +22.30 → 1、197.30ドル WTI −2.86 → 77.11ドル 米10年国債 −0.141 → 3.405%
本日の注目点
- 欧 独3月鉱工業生産
- 英 1−3月期決算発表 → HSBC
- 米 4月雇用統計
- 米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
2008年9月15日、リーマンブラザーズが破綻した、いわゆる「リーマンショック」以来
金融市場は回復し、株式市場など一部では「リーマンショック」以前の水準を回復、
いよいよ、これからは緩やかながら成長過程をたどると観られていた市場を、再びショックが
襲いました。
今回のショックは「ユーロショック」でした。
ドルは円を除く通貨に対して全面高となり、そのドルに対して円は急騰しました。
昨日当社のセミナー参加者に「残念ながら、相場はわれわれが寝ている間に動く」
と説明しましたが、まさに昨日はその言葉通りの展開でした。
「歴史は夜作られる」との古い言葉がありますが、「相場は夜作られる」といった
ところです。
円急騰の直接のきっかけはやはり、NY株式市場でした。
NYダウは一時998ドル安と、数字を見間違える程の大幅下落を演じ、1万ドルの
大台を割り込む場面がありました。
後で、NYダウ構成銘柄の「P&G」の取引に絡む「人為的なミス」だった可能性が高い
ことが伝わり急速に値を戻しましたが、それでも大引けは347ドル安で、この3日間で
630ドルを超す大幅下落を記録しています。
もちろん「リーマンショック」後最大の下げとなりました。
NY株式市場の急落を背景に、信用不安、あるいは金融不安への連想から、円買いが殺到し、
円は一時87円95銭まで買われています。
金融不安が起こるたびに円は買われてきたことは過去の歴史が物がっていますが、
問題はギリシャ発の混乱がどこまで拡大するかという一点に絞られそうです。
円急騰の直接的原因はNY株式市場でしたが、伏線はECBのトリシェ総裁の会見からでした。
ECBは政策金利を据え置き、その後トリシェ総裁は会見で、ECBはギリシャ国債の購入について
協議しなかったことを明らかにしてから、ユーロが下落幅を加速させ、円が買われる展開の
きっかけになりました。
ユーロ円は一時110円台まで売られ、先週末に比べ14円も下落し、「暴落」の域に達して
います。
円も2日前に94円99銭まで売られた後、7円もの値幅で上昇です。
この結果、3月末にローソク足が「週足」のトレンドラインを上抜けしたものが、再び下落し
トレンドラインを割り込んできました。
長期のトレンドを表す「週足」で再びサポートを割り込んだことで、円高を暗示するものです。
しかし、同時に注意したいのは88円を割り込んで、その後90円台後半まで値を戻したことで
「長い下ヒゲ」が出現していることです。
これは、昨年11月27日に85円を割り込んで、その後急速に値を戻した際の「長い下ヒゲ」に
酷似しています。
その後ドル円が約10円戻したことは皆さんの記憶に新しいところでしょう。
その意味では、絶好のドルの買い場だった可能性の否定できません。
市場参加者の相場観は混沌としてきました。ややパニックともいえる状態です。
ここは敢えて皆さんがポジションを取る必要もありません。
「難し相場」は専門家に任して、欧州の今後の展開に目を凝らし、情報を集められるのが
賢明かと思います。
今日の日経平均も恐らく500円前後の下げを見せるでしょう。
その際に円がどこまで買われるかに注目したいと思います。
よい週末を・・・。
What's going on? 2009年4月〜(PDF)
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