今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年5月10日(月)




おはようございます。



先週、三菱UFJグループと米モルガンスタンレーが

再編した新しい証券会社が発足しました。

その名も「三菱UFJモルガンスタンレー証券」。

そのまんまの名前です。

ずいぶん長い名前なので電話を受けた人は会社名を

名乗るのに大変でしょうね。

いっそのこと、頭文字を取って「MUMS」、ムムス証券では

如何でしょうか?

いゃ、余計なお世話でした。

しかし、いつの間にか三菱UFJ証券から「東京」という字が

消えていたことにどれくらいの人が気がついたことでしょう。

時の流れは速いものです・・・。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 為替市場はNY株式市場を睨みながら方向感の定まらない展開に。
  • 朝方米4月の雇用統計が発表され、失業率は9.9%、と  事前予想を下回っていたものの、非農業部門雇用者数は29万人増と  市場予想を大きく上回ったことからドル買いが優勢に。
  • ドル円は一時93円台前半までドル高が進んだものの、NY株式  市場の軟調な地合いを横目に徐々にドル安に。
  • NYダウが一時380ドル安と、前日同様の大幅安になると円は急騰し、 90円台後半まで買われ、91円台後半で引けるなど相場は乱高下。
  • 前日にギリシャ発の欧州の混乱にNYダウは大きく値を下げたが、  この日の混乱は続くとの見方からNYダウは大幅安に。
  • リスク回避継続の展開から金は大幅続伸し1200ドル台乗せ。 原油は大幅に続落。
  • 債券相場は利食いに売りに押され、4営業日ぶりに下落し、金利は小幅高。                             
    ドル/円90.83 〜 93.27
    ユーロ/円114.59 〜 118.84
    NYダウ −139.89 → 10、380.43ドル
    GOLD +13.10 →  1、210.40ドル
    WTI −2.00 →  75.11ドル
    米10年国債 +0.025 → 3.430%


    本日の注目点

    • 日   日銀金融政策決定会合議事録要旨(4/6,7日分)   
    • 欧  3月独貿易収支
    • 英  BOE政策金利発表      

    米株式市場の下落が止まりません。

    この日は注目されていた雇用統計が好調で、米労働市場の回復もいよいよ鮮明に

    なってきたにも関わらず、NYダウは前日に続き大幅安に終わりました。

    市場は米景気回復よりも欧州の混乱に、より重きを置いているということでしょうか。



    ドルは円以外の通貨に対して全面高となり、円はそのドルに対しても強含む、

    「ドル高、円高」の展開となっています。

    この流れは2008年9月の「リーマンショック」後の展開と同様な動きです。

    当時は「米後発」の危機でしたが、今回は「「欧州発」の混乱です。

    そのためユーロが売られドルが買われるのは当然ですが、景気回復基調が軌道に乗り

    好調な経済成長が続いているオーストラリアやカナダでさへ売却の対象になっています。

    豪ドルは昨年10月以来すでに5回も利上げを行っており、金利差からアドバンテージが

    ありますが、この両通貨については「リスク回避の売り」というよりも

    買いもちが積みあがっていたため「利食いによる売り」」と捉えるべきでしょう

    従って混乱が収まれば反発するものと思われ、ここからの下値は限定的と考えています。

    先週末、G7財務相はギリシャ危機回避に対応するため電話で緊急に協議を行い、

    金融不安に対しては一致して協力することを確認した模様です。

    またユーロ圏首脳は昨日、緊急財務相理事会を開きギリシャ支援を正式に承認するとともに、

    ユーロ防衛のための基金創設を決めた模様です。

    今朝の経済紙では「その規模は600億〜700億ユーロ(約8兆円)前後で調整」と

    報じていましたが、今朝のブルームバーグでは、事情に詳しい当局者1人からの情報として、

    その規模は約5000億ユーロ(約60兆円)になる可能性がある。と伝えています。



    このため今朝のオセアニア市場ではドル円は92円後半、ユーロドルは1.2950まで

    買い戻しが進んでおり、既に早朝から今週も再び相場が乱高下する気配を見せています。



    相場観を述べることが非常に難しい状況になっています。

    ドル円が1日で4円、ユーロ円が9円も変動する状況下では、すでにほとんでの

    テクニカルは役に立ちません。

    この事態が落ち着くにはNYダウが反発することが第一の条件です。

    そのためには今朝のニュースのように、EC及びユーロ圏が現在できうる最大規模の

    金融支援と、ユーロ下落に対する政策を打ち出すことしかありません。

    ドル円に関しては、市場は徐々に90円半ば−93円半ばのレンジに終息しつつ

    あるように見えますが、落ち着きを取り戻すのを待ちたいと思います。



    記憶しておきたいのは、米労働市場が急回復しているということです。

    4月の非農業部門雇用者数は29万人の増加でした。

    昨年のこの時期は54万人の減少でした。

    さらに、3月の同指数も16.2万人増から23万人増と上方修正されています。

    その意味では、気の早い話ですが、6月22−23日に開催される予定のFOMCが

    いまから気になります。
               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
5/6  トリシェ・ECB総裁 ギリシャ国債購入について「政策委員会はその問題を協議しなかった」ECB理事会後の 会見で。  ユーロドル1.27台 →1.25台に。ユーロ円118円台→110円台に。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和