2010年5月13日(木)
おはようございます。
今月も間もなく中旬になろうとしています。
為替は5月に入った途端、がぜん動き始めました。
欧州発の危機が、米国に伝わり、極東の日本にも
あっという間に伝播しました。
グローバルな時代だからこそ世界の金融市場に
時差はありません。
為替だけではなく株式市場でも、対岸の火事は気がつけば
火元より大火事に・・・。
ブラックマンデーの時より繰り返されてきたことです。
世界のどこかにお金が余っている以上、あるいは、投資家や
投機家がいる以上これからも繰り返されることでしょう。
ホットマネーは、高すぎるものを売りに、
安すぎるものを買いに、瞬時に移動します。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米貿易収支やユーロ圏GDPなどが市場予想を上回ったことから ドルは堅調。対円、対ユーロなどで上昇。
- NY株式市場が堅調だったこともドル買いに繋がり、対円では 93円29銭までドル高が進み、ほぼ高値圏での引け。
- ユーロドルはアジア市場で1.26台割れ目前まで下落したものの、 ドイツ及び、ユーロ圏の第1四半期GDPがともにプラスだったことを 受け、欧州時間では1.27台前半まで買われたが続かず。
- EUは加盟国の予算を事前に評価する制度の導入を発表。 ECによる各国への関与が深まることから今後反発も予想される。
- ポルトガル10年物国債の入札は好調で、懸念されていた ソブリンリスクはやや後退。
- エストニアは2011年1月よりユーロ圏に加盟することが 正式に承認される。
- NYダウは大幅高。ハイテク株がリードし全面高に。 市場では、米ファンダメンタルズに再び注目が移ってきたとの声も。
- 金が大幅続伸し、2日連続で史上最高値を更新。一方、 原油価格は在庫が予想以上に膨らんでいたことから続落。
- 米債券は株高を受け反落、長期金利は小幅上昇。
- 3月貿易収支 → 404億ドルの赤字(市場予想よりよかったものの2ヵ月連続で赤字幅拡大)
ドル/円 92.81 〜 93.29 ユーロ/円 117.17 〜 118.31 NYダウ +148.65 → 10、896.91ドル GOLD +22.80 → 1、243.10ドル WTI −0.72 → 75.65ドル 米10年国債 +0.040 → 3.571%
本日の注目点
- 日 4月景気ウオッチャー調査
- 豪 4月雇用統計
- 米 週間失業保険申請件数
NY株式市場が全面高だったことでドルが上昇しました。
しかし、対円ではやはり、93円半ばの壁は抜けていません。
ユーロドルが1.26割れ目前で留まっていることと無関係では無いようにも
思えますが、ドル高傾向の中、市場はやや落ち着きを取り戻したというところでしょうか。
ユーロについては買い材料があったにもかかわらず、上昇は限定的でした。
ドイツ、及びユーロ圏の第1四半期GDPはともに0.2%のプラスで、事前予想を上回って
いました。
またバルト3国の一つエストニアのユーロ圏加盟が正式に決まっています。
さらに、懸念されている南欧諸国のソブリンリスクでは、ポルトガルの10物国債の
入札は極めて好調でした。応札倍率は1.8倍と、当初発行予定さてれていた上限の
10億ユーロの資金調達が行われています。
これらはいずれもユーロを買い戻すにはある程度貢献しましたが、それでもユーロの
反発力は鈍く、結局、昨日一日の安値圏で取り引きが終了しています。
先週木曜日の急落時には1.25台前半まで売り込まれましたが、現在の水準も安値から
わずか100ポイント強のレベルでの値動きです。
市場は、依然として「ユーロは下落する」と観ているようです。
尻に火がついたユーロ圏首脳は矢継ぎ早に対策を講じてきました。
特に、IMFとの7500億ユーロの支援策はギリシャ一国を救済するには十分な額です。
焦点は今回のソブリンリスクがギリシャから他の国に飛び火することです。
ギリシャは財政再建に向けて国民に非常に厳しい条件を与え、それに対して国民は
強く反発しストライキを繰り返している状況です。
個人的には、ギリシャがこのまま2014年までに約束通りの財政再建を達成できるとは
思えません。
歳出は削減できても、歳入は予定通り増えないからです。
付加価値税(消費税)は既に2段階引き上げが決められています。
加えて、経済成長率はマイナスです。今後さらに消費が落ち込むことが容易に予想されます。
いずれ財政赤字削減が計画どり行かず、資金支援が中止される可能性があるのでは、と
予想しています。
ユーロドルは今年1月初めから下旬にかけて、1.40ー1.45でもみ合っていました。
これを第一段階とすれば、その後2月にかけて1.35−1.40に下落し、3月から4月には
1.32−1.36の第三段階でのもみ合いでした。
そして5月に入ると一気に1.30を割り込み1.25−1.28での展開になっています。
現在は第四段階でのもみ合いですが、ユーロを取り巻く状況を考えれば、第五段階である
1.20−1.25への水準訂正もそれほど遠い時期ではないように思えます。
その際にはECBが市場に介入し、ユーロ防衛に動く可能性もあるでしょう。
投機筋はそのタイミングまではユーロショートを崩さないと観ています。
What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 5/6 | トリシェ・ECB総裁 | ギリシャ国債購入について「政策委員会はその問題を協議しなかった」ECB理事会後の 会見で。 | ユーロドル1.27台 →1.25台に。ユーロ円118円台→110円台に。 |
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