2010年6月3日(木)
おはようございます。
「鳩山総理辞任」。このニュースが流れたのが昨日の朝
9時半過ぎ。ドル円はすぐに反応し91円20近辺から91円半ばへ。
しかし、円売りは限定的でした。そしてその後「小沢幹事長も辞任」
との報道で円は91円79銭まで弱含みました。
鳩山さんよりも小沢さんの方が反応が大きかったわけです。
株式市場はもっと極端でした。
鳩山辞任ではマイナス幅が縮小。しかし、小沢辞任では大きく
プラスに転じました。
株式市場は「小沢辞任は日本経済にとってプラス」と判断したことを意味します。
両者の力関係は金融市場にとって既に「織り込み済み」だった
ということです・・・・?
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は鳩山総理辞任を材料に92円36銭まで円安が進む。 さらに、後任には菅副総理が有力との見方から円安政策への期待感 が優勢に。
- 鳩山総理辞任の反応はアジア市場より海外市場の方が大きく 円は約2週間ぶりに92円台前半までじり安に。
- 一方ユーロは上値が重いものの、1.21台では買い戻しが優勢 となり、これまでの一本調子の下落基調は後退。市場参加者は「次の材料」 を模索している状況。
- EUのバローゾ委員長は格付け会社に対する監督を強化 する方針を発表。場合によっては罰則も視野に。
- 米5月の新車販売台数は大幅に伸び、特に米ビッグスリーは 30%近い伸びを見せる。
- 米住宅市場の回復を示す指標から、NY株式市場は急反発。 ダウは前日比225ドル高と、この2日間の下げを取り戻した格好に。
- 大幅な株高を背景に債券は下落、長期金利は3.35%まで上昇。
- 株高から金は反落し、原油価格は小幅上昇。
- 中古住宅仮契約指数 → 6.0%(市場予想を上回る)
ドル/円 91.78 〜 92.36 ユーロ/円 111.95 〜 113.06 NYダウ +225.52 → 10、249.54ドル GOLD −4.30 → 1、222.60ドル WTI +0.28 → 72.86ドル 米10年国債 +0.084 → 3.347%
本日の注目点
- 豪 4月貿易収支
- 欧 4月小売売上高
- 米 5月小売り各社既存店売上高
- 米 5月ADP雇用者数
- 米 週間失業保険申請件数
- 米 ISM非製造業景況指数
鳩山総理辞任に対する海外の反応は予想外に大きかったことにやや驚きました。
これまでも日本の政治的混迷はそれほど珍しいことではなく、「またか・・・」
といった冷ややかな反応だったことが多く、一瞬円安にはふれるものの、そのトレンド
は継続することはありませんでした。
今回の辞任劇は上述のように鳩山総理だけではなく、新聞の言葉を借りれば
「ツートップの辞任」であったことと、さらに後任には菅副総理が最有力だという
ことが影響しているようです。
管氏は藤井氏の後任として財務相に就任した際、「経済界はさらなる円安を期待している」
「さらなる円安が望ましい」などの発言を繰り返し「円高ファイター」との印象が
定着しています。
また、デフレ脱却に対してもこれまでの財務相に比べ積極的で、日銀に対しても
プレッシャーを与え続けていることで知られています。
このため、菅氏が総理に就任すれば円安政策を取る、との連想から円が92円台前半まで
売られたものと見られます。
NYの為替専門家の中には年末までに円は100円まで弱含むとの予想も
ありましたが、そう単純な話でもないと思います。
昨日も述べましたが、円を積極的に買う材料はないものの、円が100円を目指すには
ドルを積極的に買う材料、つまり「利上げ」が不可欠だと思うからです。
昨日の米経済指標も中古住宅市場が大幅な回復をしてきたことを示す内容でしが、
利上げ期待はなかなか高まりません。
明日の米雇用統計の内容次第では、今月22−23日の米FOMCでの声明文に
変化が出てくる可能性はありますが、現状では依然不透明です。
昨日の為替市場の動きをみると、結局円の全面安です。
特に前日利上げを決めたカナダドルに対しては大幅安になっています。
カナダドルについては今後、オーストラリアのように段階的に利上げに踏み切るのか
どうかが焦点になってきます。
個人的には、年内にもう1ー2度は利上げがあると観ています。
金利は一度利上げモードに入ったら、余程の理由がない限り継続的に上がるからです。
ユーロドルの下落にややブレイキがかかってきたようです。
基本は戻り売りのスタンス不変ですが、4年ぶりの1.2110まで売られた後
下げ渋っていることも事実です。
当初、半値戻しの1.2134を割り込んだら勢いがつき1.20割れも十分あり得る
と観ていましたが、その水準から約200ポイントも戻したの前日でした。
しかし足元では、戻りも1.25を上回るほどの急激なものではないことと、ユーロ圏の
ファンダメンタルズ悪化予想もあることから、戻り売りの方がワークすると観ています。
留意すべき点はやはり持ち高の偏りです。
先週火曜日時点でのシカゴIMMのポジションは、依然としてユーロの売り持ちは高は
過去最高水準に近いものです。
当社のお客様もユーロドルについては売り持ちを堅持しており、直近ではさらに
その額が増加して、現時点では1億ドルを超えた水準になっています。
上記1.25を超える展開になれば損切りのユーロ買いが相場を押し上げることも
記憶に留めておきたいところです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 6/1 | 李克強・中国副首相 | 「人民元の相場形成メカニズムの改革をさらに進める必要がある」中国共産党理論紙「求是」に寄稿。。 | ----- |
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