今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2008年6月6日(金)


おはようございます。


アメリカの著名な投資家「ジム・ロジャーズ」・・・・氏はかつてジョージソロス氏と共に

「クォンタムファンド」を立ち上げ、世界にその名を馳せた有名は投資家です。
 

一年ほど前NHKの番組で取り上げられ、私もその番組を観ましたが、さすがにわれわれ

凡人とは投資に対する視点が違うな、というのが印象でした。

そのロジャーズ氏、それまで住んでいたNYマンハッタンの一等地にあったマンションを売却し

現在はシンガポールに住んでいます。氏は「行き過ぎがあった分野を売り、なかった分野を買うのが

私の哲学です。」とある雑誌のインタビューに答えていました。


住居も含めたドル資産を全て売却し、これからは中国だということで、英語が通じ、アジアの

ハブでもあるシンガポールに居を構えたわけです。

氏の投資哲学によれば、アメリカそのものが「行き過ぎた分野」だということになります。
 

先の先まで読むロジャーズ氏の判断が正しかったかどうかは数年後に答えがでると思いますが

個人的にも非常に興味があり今後も注目していきたいと思っています。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 欧州市場でこれまでのドル戻り高値(105円88)を抜けたドル/円はNYで
    更に上昇106円44銭をつけました。
  • 週間失業保険申請件数が35万7千件と市場予想を下回り、明日の雇用統計も
    改善しているのではとの連想でドル買いに。
  • ドル全面高の中、ECBトリシェ総裁の利上げ示唆のコメントが伝わるとユーロが
    急騰。対ドル、対円等で大幅上昇。ユーロ/円は昨年12月末以来の165円台へ。

ドル/円105.53 〜 106.44
ユーロ/円163.37 〜 165.27
NYダウ+213.97 → 12,604.45ドル
Gold−8.30 → 875.50ドル
WTI+5.49 → 127.79ドル
米10年国債+0.062 → 4.044%


本日の注目点

  • 米 雇用統計
  • 米 4月卸売上高


二日続けてのバーナンキ発言はやはり重かったようです。


これまでの金融政策を転換する可能性と、ドル安懸念発言が市場参加者をドル買いに走らせたようです。

トリシェ総裁の利上げ示唆も含めて、世界的なインフレ懸念から主要国の利上げが視野に入りはじめました。

そうすることによって、原油高の歯止めになる可能性もあります。
 

週間失業保険申請件数が前回よりも多少ですが減少しました。

前日のADP雇用者数では4万人プラスだったこともあり、明日の雇用統計ではサプライズの雇用統計可能性もあります。

仮にそうでなかったとしても市場はドル買いに傾いており、押し目を拾うスタンスでいいかと思います。

またユーロ/円のロングも妙味があるでしょう。


ドル円日足

昨日の欧州市場でこれまでのドル戻り高値(105.88)を抜いたドル/円はNY市場でも更に上昇し
106.44を記録。再び上昇基調に入ったと言えます。


2008年4月分(PDF) 2008年5月分(PDF)

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
6/5 トリシェ
  ECB総裁
「次回会合で小幅な利上げを実施する可能性を排除しない。」定例理事会後の記者会見で。 ユーロ/ドル1.54前半から1.55後半へ 上昇。
同時にユーロ/円も大幅にユーロ高
6/4 バーナンキ
  FRB議長
最近のインフレ率について「望ましい水準よりかなり高い」と、前日に引き続き警戒感を 表す。 ドル高へ。104円後半→105円30銭
6/3 ジョージソロス
(米 投資家)
「原油価格はバブルである。」との認識を示す。 ---
6/3 ウォールストリート
  ジャーナル紙
米大手証券リーマンブラザーズが30億ー40億ドルの資本増強を検討していると報道。
近く発表される3−5月決算で3億ドル以上の赤字の可能性を指摘。
---
6/3 バーナンキ
FRB議長
「ドルや安が輸入物価や消費者物価の歓迎できない上昇を招いている」
「インフレやインフレ期待の意味することに注意している」
「現在の政策は適切な位置にある」など、軸足をインフレ対策に置く発言をし、
  これまでの金融緩和政策の転換を示唆。(講演で)
ドルが全面高となり、NYダウは大幅下落
6/2 ポールソン
財務長官
「金融マーケットの混乱終焉にはもう数ヶ月時間がかかる」との「認識を示す。
サブプライムローン関連で152億ドル(約1兆5300億円)の損出を計上。
ドルが全通貨に対して下落。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和