2010年6月24日(木)
おはようございます。
為替よりもはるかに長い歴史を持つ株式市場。
そこには長い間に培われた伝統や習慣などがあります。
専門用語も同様で、現場から生まれた名言が多くあります。
東京MXテレビの「ストックボイス」櫻井キャスターから
送られてきた名言集を折に触れご紹介します。
今日は「バスケット」です・・・・・・。
赤ずきんちゃんがピクニックに持っていくものであるが、
金融の世界では少し違う。
複数の銘柄を一緒に詰め込んで取引をすることを意味する。
個別の銘柄の色が消滅し、無味乾燥な数字の固まりになってしまう。
また、どんな評価の低い銘柄群でもバスケットにすることで
あたかも立派な金融商品に映ることもあるから不思議・・・・。
まるでリーマンショック前のデリバティブのことを言っているようです。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 住宅関連の指標が発表され、市場予想を大きく下回る 結果にドル全面安の展開に。
- ドル円は90円台前半で始まり、指標発表後円買いが優勢に。 約1ヵ月ぶりとなる90円台を割り込み89円73銭まで下落。
- ユーロドルも反発、1.22台前半から1.23台半ばまで ドル安ユーロ高に。
- FOMC声明文ではこれまで以上に景気に対する慎重な見方が 確認され、出口戦略期待は後退。
- NYダウは一時70ドル高まで買われたものの、小幅高で引け。 ナスダックは小幅安。
- 利上げ期待が後退したことで債券相場は堅調。長期金利は続落。
- 金、原油ともに下落。
- 5月新築住宅販売件数 → −32.7%(30万戸)
ドル/円 89.73 〜 90.30 ユーロ/円 109.89 〜 111.14 NYダウ +4.92 → 10、298.44ドル GOLD −6.00 → 1、234.80ドル WTI −0.86 → 76.35ドル 米10年国債 −0.040 → 3.125%
本日の注目点
- 米 5月耐久財受注
- 米 週間失業保険申請件数
- 米 米ロ首脳会談(ワシントン)
アメリカの景気回復に予想以上の急ブレイキがかかってきました。
製造業を含む雇用や住宅市場が再び伸び悩んで来たからです。
全体の景気を判断するには時期尚早ですが、昨日発表された5月新築住宅販売件数は
前月比32.7%の減少で、この数字は1963年の集計開始以来の減少幅で、
販売戸数も30万戸と市場予想を大きく下回っています。
さらに先月、先々月分も下方修正され、前日発表された中古住宅販売と併せ、
住宅市場の落ち込みが予想を上回るペースで進んでいることが確認されました。
5月の販売件数はもともと駆け込み需要の反動がでる、と予想され市場予想も
低めでしたが、30万戸という数字には驚きを禁じえません。
リーマンショック後の最悪期でも32万戸以上あり、直近では50万戸まで回復
していました。
一部エコノミストの間では、雇用が伸びない以上、住宅市場はさらに冷え込むとの
悲観的な見方も出ています。
円はこの発表を契機にじり高となり89円台に突入しました。
一気に円買いが進んだわけではありませんが、これで5月6日の88円割れを起点とする
「三角保ち合い」を完全に下抜けしたことになります。
円の買い材料が出たわけではなく、ドルの悪材料が出たことでドル全面安の展開です。
さすがのユーロも買い戻され1.23台半ばまで上昇しました。
これまでの「ドル円では、ドル安円高」「その他主要通貨に対しては、ドル高」
というパターンに変化がでてきたとも言えます。
さらにFOMC声明文では、政策金利を「長期にわたり」異例の低水準で維持することを
改めて表明しています。
欧州の金融システム不安が米経済に与える影響は軽微としながらも、景気の先行きに対しては
慎重な見方を維持しています。
この結果、米国の利上げ実施時期は大きく後退し、個人的には今年後半には実施されると予想していた
見方も修正を迫られる状況になってきました。
利上げ実施の重要な判断材料の一つでもある消費者物価指数も、足元ではインフレ懸念はなく
むしろデフレを心配する状況です。
6月のFOMCを終えたことで、次回は8月10日まで開催されません。
それまでの約2ヵ月間で雇用、住宅環境が劇的に好転するとは思えず、「二番底」を探る
展開が続きそうです。
ドル売り材料が出てきたことで、ユーロも反発を見せていますが安心して買える状況でないことは
変わりません。
ドルも買えない、ユーロも買えないということで、消去法的に円を買うという構図が定着して来ると
思わぬ円高方向に振れる可能性もあります。
現状、下値のメドとしては上記88円割れのレベルが重要かと思います。
昨年11月の85円割れの状況とは大きく異なりますが、欧米の経済環境が「正常時」から「非常時」に
移行するようだと「円の出番」が早まることも考えられます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 6/1 | 李克強・中国副首相 | 「人民元の相場形成メカニズムの改革をさらに進める必要がある」中国共産党理論紙「求是」に寄稿。。 | ----- |
| 6/5 | ガイトナー・財務長官 | 「中国については民間需要による持続的な成長と、より柔軟な為替政策をとる必要性について議論した」釜山でのG20後の記者会見で。 | ----- |
| 6/7 | バーナンキ・FRB議長 | 「米景気が二番底に陥る可能性は低い」下院での議会証言で。 | NY株式市場が上昇し、為替市場ではドル高に。 |
| 6/10 | ガイトナー・財務長官 | 「中国の為替改革は極めて重要」「中国の胡錦濤国家主席も為替改革を確約した」上院での証言で。 | ----- |
| 6/14 | 泰剛・中国外務省副報道局長 | 「人民元問題を政治化し、中国に対して保護貿易主義的な行動をとることは全く筋が通らない」米国の人民元切り上げ圧力に不快感を表す。 | ----- |
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