今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年7月16日(金)




おはようございます。



振興銀行元会長の木村氏の逮捕は驚きでした。

以前に一度だけ個人的に会ったことがあり、

非常に聡明な方だという印象があります。

中小企業のための銀行をつくるということで、日銀出の

エリートは自論を述べていました。

金融のプロだけに期待はしていましたが、自らが法律を

犯してしまいました。

いった扱い方でした。

ここまで来ると、どうも「村上ファンド」とダブッテ仕方ありません。

当時も、「株主の味方」「古い株式制度の改革者」・・・などの

言葉が飛び交っていました。

奢れるものは久しからずや・・・。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 多くの米経済指標が発表されたが、結果は概ね悪化。 その中でも製造業景況指数の悪化が顕著となり、米景気の 先行きの不安からドル全面安の展開に。
  • ドル円はアジアでは88円前半での動きだったが、欧州市場に 入ると87円台に突入。NYではさらに経済指標と長期金利下落 を材料に円買いが進み、87円台前半まで円が続伸。
  • 市場全体がドル売りに傾く中、ユーロが大幅に値を上げ、 一日で約200ポイント以上のユーロ高ドル安となり1.29台 半ばまで一本調子の上昇。
  • NYダウは経済指標の悪化を受け、朝方から100ドルを超す 下落で始まったが、午後にSECとゴールドマンが和解するとの ニュースで急速に値を戻し、大引けは7ドル安と前日と同水準。
  • 株が売られたことから債券は大幅に上昇。長期金利は8日 振りに3%を割り込みドル売りを加速。
  • 金は反発、原油価格は続落。
  • 6月生産者物価指数 → −0.5%
  • 週間失業保険申請件数 → 42.9万件
  • NY連銀製造業景気指数 → 5.08(市場予想は18)
  • 6月鉱工業生産 → +0.1%
  • 6月設備稼働率 →  74.1
  • 7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 → 5.1(市場予想は10)
  • 第2四半期決算 → グーグルは市場予想下回る利益。JPモルガン・チェースは大幅な増収増益。                   



    ドル/円87.23 〜 88.29
    ユーロ/円112.23 〜 113.39
    NYダウ −7.41 → 10、359.31ドル
    GOLD +1.30 →  1、208.30ドル
    WTI −0.42 →  76.62ドル
    米10年国債 −0.056 → 2.994%


    本日の注目点

    • 欧   5月ユーロ圏貿易収支
    • 米   6月消費者物価指数
    • 米   7月ミシガン大学消費者信頼感指数    
    • 米   第2四半期決算 → バンクオブ・アメリカ、シティーグループ、GE                              

    ユーロがドルに対して2ヵ月振りの高値まで上昇しました。

    米経済指標が多く発表された中、NY,フィラデルフィア両地区の製造業の

    拡大ペースが今年最低水準になったことでドルが大幅に値を下げました。

    両指数は製造業の先行きを示すもので、市場予想を大きく下回り、順調に

    回復基調をたどってきた製造業にも先行き厳しい見方が出てきました。

    特にNY連銀製造業景気指数は4月の31.86から急低下しており、

    順調に推移している米株式市場にも今後影響を与える可能性も出てきました。



    ユーロドルは昨日もこの欄で指摘しましたが、1.28台に乗せたことで

    目先の底値は1.18台で確認したと言えます。

    1.27台半ばが抜けきれずにややもみ合っていましたが、昨日の欧州市場では

    1.28台に乗せるとストップロスも巻き込み一気に1.28台半ばまで上昇。

    NY市場でもこの動きが続き、ドル安材料をきっかけに1.29台半ばまで

    値を上げています。

    米経済指標の悪化と、昨日はスペインの国債入札が順調だったことから、欧州不安が

    後退し、ドル売りユーロ買いを加速させています。

    ユーロドルはこれで、6月7日の安値、1.1877から1000ポイント以上の

    急回復を遂げました。

    市場の極端な「ポジションの偏り」と、「ユーロは1.0を目指す」と言った相場観の

    偏りがもたらした「ドタバタ」だったとも言えます。



    今後は23日にストレステスの結果発表を控えていることから、このまま

    すんなり上昇を続けるかどうかは不透明です。

    短期的に上昇したことから、ストキャスティクスでは95を超え、やや買われ過ぎの

    シグナル(日足)が出ていることにも注意が必要です。



    ドル円も88−89円のレンジを下抜けし1週間ぶりに87円台前半まで円買いが進んでいます。

    前回は87円07銭で止められ、その後米株式市場の急反発と、本邦の参院選の結果を受け

    89円台まで反発しました。

    今回の下落も基本的には米経済の先行き懸念からドルが主要通貨に対して下落している

    ことが背景です。

    ユーロも円もドルに対して同じペースで強含んでいるため、ユーロ円では極端な

    値動きになっていません。このことから「ドルの全面安」であることが伺えます。

    現在のところ日米の株式市場が堅調なため一気に円高には振れていませんが、

    株価が急落するようだと、「株安、ドル安、米金利安」となり、リスク回避の動きが

    高まり、円買いが殺到する可能性もあります。

    そうなると、円もサポートである87円をを割り込むことが考えられます。



    米景気に急ブレイキがかかったことで、FRBでは追加緩和策が議論され始めて

    きたようです。

    追加雇用対策も含め、このあたりで次の手を打って置かないと、米景気は「2番底」を

    探りにいくことが十分考えらます。

    円が年初来高値を更新するかどうかは、景気の先行き不安が米株式市場にどのような

    影響を与えるかにかかっていると言えます。



    良い週末を・・・・。

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
7/6  スティーブンス・RBA総裁 「内外の需要や物価の追加情報が得られるまで現在の金融政策が妥当だ」政策金利据え置きを決めた後の会見で。 豪ドルは対ドルで0.83台後半から0.84台後半に。
7/8  トリシェ・ECB総裁 「欧州は緩やかな景気回復が続いている」としながらも「高い不確実性があり、回復にはばらつきがある」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.26台半ば→1.27台乗せ。
7/13  レンデルス・EU議長(ベルギー財務相) 「われわれが最大限の透明性を望んでいることは明らかだ」「必要ならあらゆる措置を取る」EU財務相会合後の記者会見で。 ユーロドル1.25台→1.27台乗せ。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和