2010年7月19日(月)
おはようございます。
米ゴールドマンがSEC(米証券取引委員会)と和解しました。
和解金額の5億5千万ドル(約480億円)は、和解額としては過去最高額
だそうです。
驚くのは、この金額は同社の直近の決算数字(2010年1−3月期)を
基にはじくと、何と、たった14日分の利益にすぎないことです。。
高収益を誇る同社では2週間で取り返せることになります。
同社は4月に訴追された際、徹底的に闘うとのコメントを出し、
その後25億ページもの資料をSECに提出しています。
「お金でケリをつけた方が得」との判断がはたらいたのでしょう。
司法も感が物を言う世界です。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米経済指標の悪化をきかけにドルが一段安の展開に。
- ドル円は87円を割り込むと、下落のスピードを速め、年初来 安値となる86円27銭までドル安が進む。
- ユーロもドルに対して一時、1.30台を回復。約2ヵ月ぶりの 大台乗せを見たものの、来週にストレステストの発表を控えている こともあり、その後はやや軟調に。
- 米長期金利も大幅に低下し、株式市場も261ドル安と下落したことで ドル売りを誘った。長期金利の引けは2.92%に。
- この日発表されたBOAとシティーの決算はともに減益で 株式市場の下落に拍車を。
- 6月消費者物価指数 → −0.1%
- 7月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 66.5(市場予想を大きく下回る)
ドル/円 86.27 〜 86.92 ユーロ/円 111.53 〜 112.91 NYダウ −261.41 → 10、097.90ドル GOLD −20.10 → 1、188.20ドル WTI −0.61 → 76.01ドル 米10年国債 −0.074 → 2.920%
本日の注目点
- 日 祝日(海の日)
- 米 7月NAHB住宅市場指数
- 米 第四半期決算発表 → IBM
ドル円は86円台前半と、昨年12月1日以来の水準。
ユーロドルも一時1.3008までユーロ高が進み、約2ヵ月ぶりの大台回復
をしています。
再び、ドル安の勢いが増してきたと見られます。
引き続き米景気先行き見通しに、暗雲が立ち込めていることが最大の理由です。
ミシガン大学の消費者信頼感指数は市場予想を8ポイント程下回っていました。
これで、ここ2週間以内に発表された米経済指標はほぼ壊滅状態です。
これではドルが下落するのもやむえません。
市場は見事に「株安、ドル安、金利安」で反応しています。
そして、ドル円がこれまで幾度となく反発し、底堅いと見られていた87円を
一気に割り込んできました。
NY市場で86円27銭まで円高が進んだことで、昨年11月27日に記録した
84円82銭が意識されるような状況になってきました。
振り返れば、この時の円急騰のきっかけは「ドバイショック」でした。
ドバイワールドを運営する不動産投資会社「ナキール」の資金繰りの悪化が引き金で
金融不安が起き、「安全資産」である円に買いが殺到しました。
言い代えれば、この時の円買いドル売りの原因は米国ではなかったわけです。
事実、前日のNYダウは1万464ドルで、長期金利は3.26%でした。
米景気は回復過程にあり、ほぼすべての経済指標は改善傾向を示していました。
「86円台」に突入したことで、市場関係者の間からは「円は今後80円を目指す」
などという声も高まってきそうです。
実際にその水準まで円高が進むかどうかは難しい判断ですが、今回の円高は上述のように
米景気の悪化が原因で、ドルが主要通貨に対して全面安の展開であることから、「米景気の
悪化傾向がどこまで続き、どこで止まるか」という点が重要かと思います。
米景気がこのままずるずる後退するのであれば、「85円割れは時間の問題」でしょうし、
オバマ政権が雇用対策を中心とした、新たな景気対策を早急に講じるのであればドルが下げ止まる
ことも考えられます。
そもそも今回の円高は、円に材料があって円が買われているわけではありません。
「ドルを売らない材料」がでてくればドル安にブレイキがかることもあるということです。
今週は米経済指標に重要指標の発表はありません。
従って、この部分からドル売りに繋がる可能性は低いと見られます。
一方、23日には欧州では欧州金融機関91行のストレステストの結果が発表されます。
既に欧州全体で9600億ユーロ(約9兆9千億円)の資本不足が発生する、との見方も
でています。
ユーロに思わぬネガティブサプライズが出てくると、ユーロ円の売りを誘い、円独歩高の
展開も予想されます。
また、今夜のNYダウがさらに下落するのかどうかも重要になります。
株安は、現状ではドル安に繋がるからです。
いずれにしても円の水準が水準だけに、暑い夏の始まりになりそうです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 7/6 | スティーブンス・RBA総裁 | 「内外の需要や物価の追加情報が得られるまで現在の金融政策が妥当だ」政策金利据え置きを決めた後の会見で。 | 豪ドルは対ドルで0.83台後半から0.84台後半に。 |
| 7/8 | トリシェ・ECB総裁 | 「欧州は緩やかな景気回復が続いている」としながらも「高い不確実性があり、回復にはばらつきがある」理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.26台半ば→1.27台乗せ。 |
| 7/13 | レンデルス・EU議長(ベルギー財務相) | 「われわれが最大限の透明性を望んでいることは明らかだ」「必要ならあらゆる措置を取る」EU財務相会合後の記者会見で。 | ユーロドル1.25台→1.27台乗せ。 |
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