今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年7月21日(水)




おはようございます。



今やわれわれの日常生活にネット銀行は

完全に根をおろしています。

自宅利用でき、待ち時間なし、振り込み手数料無料など

利用者にとってメリットは十分あります。

さらに、あまり知られてはいませんが、定期預金の

中途解約にもメリットがあります。

例えば、期間1年の50万円の定期預金をした場合で、

10ヵ月後に資金が必要となり解約すれば、あと2ヵ月で

定期預金の金利が適用になるものが、普通預金金利になります。

この場合に、もし必要資金が30万円なら、20万円を残して

一部解約ができます。

こんなことは普通の金融機関では全くできません。

かしこく銀行を利用するという意味では有効です。

「でも金利はほとんど変わらないよ」と言われれば

返す言葉もありませんが・・・。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米経済指標の悪化が続き、企業の決算発表も まちまちの中、円は一旦86円台半ばを試す。しかし介入への 警戒感もあり87円台前半に戻され引け。
  • NYダウの大幅な下げから、円買いドル売りが進んだ ものの、株価が持ち直すとドル買い戻しが優勢に。
  • ユーロが対ドルで大幅に下落。欧州市場朝方、ユーロドルは 上値を試し、1.3029まで上昇。その後、上値が重いことと 達成感から1.28台前半までユーロが急落。
  • ハンガリーが国債入札で目標額を達成できなかったことも ユーロ売りを加速。
  • NYダウは寄りつきから大幅に下落。住宅着工件数が悪化 していたことや、ゴールドマンの決算が大幅な減益だった ことなどで、一時前日比140ドルのマイナスに。
  • 午後に入るとFRBが新たな景気対策を打ち出すとの噂に 株価は急反発し、大引けは75ドルのプラスで取引を終える。 
  • 長期金利は小幅下落、金、原油ともに反発。     
  • 6月住宅着工件数 →  −5.0%(年換算54.9万件)
  • 6月建設許可件数 →  58.6万件
  • 第四半期決算発表 →  アップル78%の増益。ゴールドマン82%の減益。                                        



    ドル/円86.70 〜 87.58
    ユーロ/円111.83 〜 112.82
    NYダウ +75.53 → 10、229.96ドル
    GOLD +9.80 →  1、191.70ドル
    WTI +0.90 →  77.44ドル
    米10年国債 −0.006 → 2.957%


    本日の注目点

    • 日   日銀金融政決定会合議事録(6/14,15日分)
    • 英   BOE議事録                            
    • 米   バーナンキFRB議長上院で議会証言  
    • 米   第四半期決算発表 → ウェルズ・ファーゴ                                                                                                                 

    相変わらず発表される経済指標は市場予想を下回る状況がつづいている米経済です。

    住宅着工件数は年率換算で54.9万件と、昨年10月以来の低水準でした。

    また、住宅着工の先行指標となる建設許可件数も58.6万件と、市場予想を

    下回り、4月で切れた住宅優遇策の反動が顕著になってきました。

    米国だけの話ではありませんが、住宅が伸びないと、それに関連する消費も低迷し、

    いずれ個人消費の数値にも影響を及ぼすことになります。



    そんな中。ユーロドルが乱高下しています。

    昨日の欧州市場では朝方、ユーロが急伸し1.3029まで上昇しました。

    1.30台は先週末にも記録しており、もう一段の上昇が予想されました。

    しかし、1.30台での滞空時間は短く、すぐに1.290台後半まで押し戻されると

    「達成感」も出て反落し1.28台前半まで急降下しました。

    1.1887の底値から昨日の水準まで1140ポイント、約10%の反発を見せた

    ことで、市場には「達成感」が出たようです。

    ユーロ下落に追い打ちをかけたのがハンガリーの国債入札の不調でしたが、この種の

    材料はこれまでも散見されており、昨日程の反応はみられませんでした。

    1.30台をキープできなかったという事実は予想以上に大きかったと言えます。

    また、ストレステストの発表を控えて、さらにユーロが上昇するには明確な材料も

    必要だったようにも思えます。

    ひとまず、戻り高値を確認した格好のユーロドルでしたが、下値は昨日の高値までの

    上昇分の38.2%にあたる、1.2593、ざっくり言えば1.26辺りがサポートに

    なりそうです。



    ユーロが大幅な値動きを見せた割に円は値幅が出ません。

    86円半ばを試す場面もありましたが、「日銀による金融緩和観測」や「介入警戒感」

    などから85円台を目指す動きには至っていません。

    米経済指標の悪化傾向が止まらないとすれば、ドル円の上値が重いことは言うまでもありません。

    90円が徐々に遠くなる印象ですが、昨日のNYで噂があったように、新たな景気対策が

    待たれるところです。

    今年4月で優遇策が切れた米住宅市場の落ち込みは鮮明になってきました。

    今日、明日と、上下院で行われるバーナンキ議長の議会証言ではどのような景気認識が示されるか

    非常に興味深いところです。

    恐らくは「景気の下振れリスクが高まってきた」といったニュアンスの発言がなされる

    と思われますが、同時に何らかの景気対策の可能性を示すコメントが出てこないと

    市場はドル売りで反応する可能性があります。



    一方、86円台では日銀による金融緩和の噂がくすぶり続けています。

    企業の資金需要が一向に盛り上がらない中、市場への資金供給をさらに高めても

    その効果は限定的だとは思いますが、今年3月に実施した「新型オペ」では予想外の

    効果があったことも頭をよぎります。

    為替介入については、この水準での可能性は少ないと見ています、

    あるとすれば、昨年11月の円の高値84円82銭を窺う(うかがう)展開になって時

    ではないかと思います。




    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    7/6  スティーブンス・RBA総裁 「内外の需要や物価の追加情報が得られるまで現在の金融政策が妥当だ」政策金利据え置きを決めた後の会見で。 豪ドルは対ドルで0.83台後半から0.84台後半に。
    7/8  トリシェ・ECB総裁 「欧州は緩やかな景気回復が続いている」としながらも「高い不確実性があり、回復にはばらつきがある」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.26台半ば→1.27台乗せ。
    7/13  レンデルス・EU議長(ベルギー財務相) 「われわれが最大限の透明性を望んでいることは明らかだ」「必要ならあらゆる措置を取る」EU財務相会合後の記者会見で。 ユーロドル1.25台→1.27台乗せ。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和