今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年8月9日(月)




おはようございます。



「救急病院」夜中の3時。

救急車からは次々に受け入れを要請する電話が鳴っています。

医師の数が限れれているため、仕方なく受け入れを断る担当者。

その間にもすぐ奥の救急処置室では緊急の手術が

行われていて、あわただしく動き回る様子が見えます。

事件性のある緊急患者には警察も同行しており、周りで事情聴取。

医師も症状の説明を行っています。

ここで働いている医師は比較的若い男女の医師です。

ある意味、体力勝負のような状況です。

テレビの番組でこのような光景をみたことはありますが、

一昨日、急病人がでたため実際に立ちい会いましたが、

救急病院に詰めている人たちは、想像以上の激務だという

ことが分かりました。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 7月米雇用統計が市場予想より悪化していたことで ドルが主要通貨に対して大幅に下落。
  • 対円では昨年11月の円最高値に迫る85円02銭まで 円買いが進む。
  • ドルはユーロに対しても売られ、ユーロドルは1.33台 半ばまで上昇。
  • 雇用の伸びが鈍化していることから、今週10日の FOMCでは追加の金融緩和が実施されるとの見方が急速に台頭し ドル下落に拍車。
  • 株式相場もドル安から下落。ダウは一時160ドル安まで売られたものの 引けにかけては買い戻しも入り、下げ幅を縮小。
  • 債券は続伸、利回りは2.8%台と、1年4ヵ月振りの低い水準に。  
  • 金は8日続伸、原油は大幅続落。
  •   7月雇用統計      失業率 →  9.5%(変わらず)      非農業部門雇用者数 → 13.1万人減少                                         



    ドル/円85.02 〜 86.15
    ユーロ/円112.57 〜 113.65
    NYダウ −21.42 → 10、653.56ドル
    GOLD +6.00 →  1、205.30ドル
    WTI −1.31  →  80.70ドル
    米10年国債−0.081 → 2.820%


    本日の注目点

    • 日   日銀金融政策決定会合 (8/10まで)
    • 日   7月景気ウオッチャー調査
    • 独   6月貿易収支                                                                                                            

    7月の米雇用統計はやはり改善には程遠い内容でした。

    先週の発表前には、一部欧州系銀行の中に非農業部門雇用者数を15万人増加と

    予想するところもあったり、また2日前に出たADP雇用者数が市場予想を

    超えていたことなどもあり、改善期待も高まっていましたが、結果は失業率は横ばい、

    雇用者数は13.1万人の減少でした。

    この結果を受け、86円前後で推移していたドル円は一気に85円台前半まで

    ドル売りが進み、一時85円2銭と、辛うじて85円割れを回避できた格好でした。

    一時160ドルほど下げていたNYダウが下げ幅を大幅に縮小したことで、

    ドルの買戻しが入り85円40近辺でNY市場を終えています。



    7月に入ってからの米経済指標の結果はほぼ悪化しており、特に住宅、雇用の伸びの

    鈍化が顕著になっています。

    バーナンキ議長の指摘する「異例なほどの不透明さ」とも一致しており、市場では

    今週火曜日に行われるFOMCでの追加的金融緩和策実施がますます高まってきました。

    そのため、株価が一時大幅に下落し、政策金利の変動に敏感な2年債利回りは過去最低

    水準に低下し、追加刺激策を織り込み始めた動きになっています。



    ブルームバーグは「7月の雇用統計では、民間部門の雇用者数が7万1千人の増加に

    とどまり、増加幅はエコノミスト予想の9万人を下回った。一部のエコノミストによると、

    今回の雇用統計だけでFRBが動く公算は小さいものの、住宅などその他の経済指標も

    景気回復の鈍化を示唆しており、10日のFOMCで政策当局者が追加緩和に動く

    可能性は高まっている」と伝えています。



    ドルは主要通貨に対して全面安の展開です。

    円は、ひとまず85円割れは回避できたものの、流れはドル安方向に傾いたまま

    ドルが反発する気配は見られません。

    今週はいやがうえにも、昨年11月27日の84円82銭が視野に入ってきます。

    仮にMBSや国債の買い取が実施されたとしても、むしろ、中長期金利の低下を

    招き、金利差縮小によるドル売りに傾く公算が高いと見られます。

    さらに、足元ではドル安の流れの中、比較的しっかりしている株価ですが、

    ドル安円高がもう一段進むと、輸出企業の業績懸念などを背景に株価が大幅に下落し、

    さらに安全資産としての円買いが加速するリスクも考えられます。

    また、テクニカル面でもドルの反発を示唆するシグナルは観られません。



    こうなるといきおい、ドルの反発の期待する向きは為替介入に対する期待を高めて

    きます。

    現状では円高を懸念するコメントは多少聞えてきますが、市場に直接介入するという

    気配は見られません。

    円高の「勢いが加速」するとみれば実弾介入もあり得ることから、今週は

    その可能性を探る展開になりそうです。




    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    8/2 バーナンキ・FRB議長 「米経済の完全な回復までには相当な道のりが残っている」「家計や企業の支出増加が持続的な成長に寄与するはずだ」サウスカロライナ州チャールストンでの講演で。 NYダウが200ドルを超える上昇の一要因に。
    8/5 トリシェ・ECB総裁 「7−9月期について入手できたデータは予想より良好だ」「市場の機能は若干改善している」政策委員会後の記者会見で。  ややユーロ高に振れる。
    8/5 ジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大学教授 米経済が「活気のない景気回復に直面しており、米政府はよりよく計画された新たな景気刺激策が必要になるだろう」ブルームバーグテレビジョンのインタヴューに答えて。 -----

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和