今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年8月11日(水)




おはようございます。



本日は外為オンラインシニアアナリストの佐藤がお休みのため

外為オンラインの高谷が書かせていただきますので

宜しくお願い致します。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • FOMC声明文はMBS(住宅ローン担保証券)とエージェンシー(政府機関)債の償還金を 米長期国債に再投資と予想通りの内容に。
  • 景気見通しについては米雇用、住宅の弱さから「緩やか」という文言を 「控えめ」と変更し、全体的に下方修正が目立った。
  • 米低金利政策に関しては長期間低金利維持に変更なし。
  • ドルは対円で欧州時間に買い優勢となり一時86円25銭まで上昇するも 米経済指標が発表されジリジリと値を下げ、FOMC声明文発表で85円前半まで下落。
  • ユーロが対ドルでFOMCが引き金に大きく上昇。15分で上昇幅約100ポイント。
  • NYダウは中国の7月貿易統計で輸入が予想を大幅に下回り、中国の景気減速懸念が 嫌気され一時150ドル近くまで値を下げる。
  • しかし、MBSなどの償還金で米国債再投資の発表が好感され、株に資金が 流れやすくなるとの期待感から買い優勢になり下げ幅を縮小。
  • 債券はFOMC声明文発表を受け大幅反発。長期金利は反落、2009年4月以来の2.8%割れ。
  • 金は続落。原油は反落。



ドル/円85.17 〜 86.25
ユーロ/円112.18 〜 113.10
NYダウ −54.50 → 10,644.25ドル
GOLD −4.60 →  1,198.00ドル
WTI −1.23  →  80.25ドル
米10年国債−0.070 → 2.759%


本日の注目点

  • 中   7月中国消費者物価指数
  • 中   7月中国鉱工業生産
  • 米   6月貿易収支



FOMC声明文で米景気への懸念が強まったのと


MBSの償還金を国債に投資することからの日米金利差縮小で


ドル安円高の流れは止まっていません。


中国の景気減速の懸念も浮上してきました。


先週のドル円の安値は更新していませんが、FOMCを通過したことで


84円台、ドバイショック時の安値が近づいたように思えます。


日本の口先介入では影響薄ですし


市場から米政府、FRBのドル安容認という声があがってきています。


ジリジリ下げるドルに日本が実弾で介入をし


流れを大きく変えれるとは思えませんし、


ドル安容認が介入を難しくさせると考えています。






本日は午前11時に発表される中国の経済指標と


米6月貿易収支が注目となりそうです。


昨日の上海株式の大幅下落のあとですから


市場の反応は敏感になっていると思いますので、


中国の経済指標など材料次第では大きく値が動く可能性は考えられ、


経済指標の結果ではドル円レートで84円台の覚悟は必要かと思われます。


ドルやユーロには積極的な買い材料が乏しく


円に至っては相対的に買われているだけですし


夏相場というのもあってレンジが狭くなりやすい状況下というのを考えると


株価の動向に合わせた小動きで経済指標など要所要所で動くといった


展開になりそうです。


小さい利ザヤを取るにも時間がかかるんではないでしょうか。






ドル円の上値下値をフィボナッチで見ると


上値は86円付近で本日好材料が出ないと86円台に戻すのは


難しいと見て取れます。


下値は85円20銭台で、割り込むようであれば


85円割れに挑むといった流れが想定できます。


テクニカルでは「1時間足」の100日移動平均線が85円80銭あたりに


85円60銭〜80銭付近には一目の「雲」がありますので


上値が重たいのが分かります。


クロス円もドル円にズルズル引きずられる流れです。






日本ではお盆休み、欧米ではサマーバケーションで


参加者が減っていますので


こういう時こそ無理にポジションを持たずに


エントリータイミングをしっかり狙っていきたいものです。






What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
8/2 バーナンキ・FRB議長 「米経済の完全な回復までには相当な道のりが残っている」「家計や企業の支出増加が持続的な成長に寄与するはずだ」サウスカロライナ州チャールストンでの講演で。 NYダウが200ドルを超える上昇の一要因に。
8/5 トリシェ・ECB総裁 「7−9月期について入手できたデータは予想より良好だ」「市場の機能は若干改善している」政策委員会後の記者会見で。  ややユーロ高に振れる。
8/5 ジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大学教授 米経済が「活気のない景気回復に直面しており、米政府はよりよく計画された新たな景気刺激策が必要になるだろう」ブルームバーグテレビジョンのインタヴューに答えて。 -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和