2010年8月16日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 7月の小売売上高など、この日発表の米経済指標の内容が概ね 好調だっことからドルは主要通貨に対して堅調に推移。
- 対円では86円39銭までドルが反発。ミシガン大学消費者信頼感指数 などの経済指標の好転と、金融当局による介入警戒感からドル買い戻しが 優勢の展開に。
- ドルはユーロに対しても上昇。一時1.2750と7月22日 以来の水準までユーロ安が進む。スペインの銀行が7月にECBから 借り入れた金額が過去最大だったことや、ギリシャの経済成長がマイナス だったことなどが材料に。
- 株式市場は小幅ながら4日連続の下落。
- 債券価格は上昇し、10年債利回りは2.6%台と1年4ヵ月振りの 低水準に。
- 金は小幅反落、原油価格は米景気後退を材料に4日続落。
- 7月小売売上高 → +0.4%(市場予想は+0.3%)
- 7月消費者物価指数 → +0.3%(市場予想を上回る)
- 8月ミシガン大学消費者信頼感指数 →69.6(市場予想は69.0)
| ドル/円 | 85.68 〜 86.39 |
| ユーロ/円 | 109.97 〜 110.28 |
| NYダウ | −16.80 → 10,303.15ドル |
| GOLD | −0.10 → 1,216.60ドル |
| WTI | −0.35 → 75.39ドル |
| 米10年国債 | −0.077 → 2.670% |
本日の注目点
- 日 4−6月期GDP
- 欧 7月ユーロ圏消費者物価指数
- 米 8月NY連銀製造業景気指数
- 米 8月NAHB住宅市場指数
「日銀と連絡を密にとり、必要な措置を講じていく」(菅総理)
このような、いわゆる「口先介入」が相次いだことから、介入警戒感が高まり円はやや値を下げ
86円台の前半まで売られています。
先週末のNY市場での円安値は86円39銭でした。
この水準は8月5日の安値とも一致し、問題はここかから上値の86円50超えが
実現しないことです。
過去2週間、この水準で頭を押さえられており、ここを抜けることができるかどうかが
大きなポイントになりそうです。
テクニカルでも8時間足ではこの上の86円40銭辺りからは一目の「雲」があり、
やや抵抗をしています。
先週末は米経済指標内容に改善傾向委を示す内容が見られたことでドルが反発していますが、
ここからもう一段上値を試すかどうかは非常に難しいと観られます。
まず、株安傾向が収まらないことから債券に資金が向かう流れが止まらないことです。
この背景にはFRBがいずれ近い時期に「追加緩和に踏み切ると」いう見方が払拭されない
ことが挙げられます。
追加緩和が実施されれば、一段の債券価格の上昇から長期金利の低下が見込まれドル安要因と
捉えられます。
また、日本側からは聞えてくる「円高行き過ぎ」の合唱も、米国サイドからは聞えてこず、
「米政府はドル安を望んでいる」との意見は、今や市場のコンセンサスになりつつあります。
同時に、本邦通貨当局による介入も「米国のスタンスを考えたら本腰を入れにくい」との
見方もあります。
先週の84円72銭までの円高の局面では、実際の市場介入はみられませんでしたが、
その後、口先介入の回数が増したことから、「この次には」という期待感(?)もあり
市場はもう一度84円台を試す可能性があります。
8月に入って半ばを過ぎましたが、予想したとおり今回の「ドル安円高」のスピードは
非常のゆっくりとしたものです。
8月の値幅も84円台後半から86円台後半と約2円で、決して大幅ではありません。
現状では、ドルの戻りは限定的で再び85円割れを目指すものと思われますが、
今週にも菅総理と白川日銀総裁との会談が予定されているとの噂もあり、介入警戒感が
より一層高まるものと思われます。
実際に市場介入が行われれば、88円台程度まで円が弱含む可能性はあると見ています。
先週末に発表されたシカゴIMMの通貨先物市場での「円買いドル売りポジション」は
5万2478枚と、これまでの最高水準に近いほど円買いが積み上がっています。
これらのポジションの巻き戻しを促すような展開になればドルの戻りもある程度の
値幅が期待できますが、本邦通貨当局だけの介入ではその効果は不透明です。
波乱要因はユーロドルの動きです。
1.33台半ばまで買い戻しが進んだユーロドルは先週末には1.27台半ばまで
反落し、約600ポイント下落しています。
このままドルに対して弱含むようであれば、基本的にはドル高が進むことになり、
円もドルに対して同じようにして弱含むはずです。
ただ、7月初めにもあったように、ドルは買えないがユーロも買えないという流れから
円買いが進むことも考えられます。
ドル円が下落すると同時に、ユーロ円も下落するというパターンです。
今のところその可能性は低いと見ますが、ユーロドルの動きからは目が離せません。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 8/2 | バーナンキ・FRB議長 | 「米経済の完全な回復までには相当な道のりが残っている」「家計や企業の支出増加が持続的な成長に寄与するはずだ」サウスカロライナ州チャールストンでの講演で。 | NYダウが200ドルを超える上昇の一要因に。 |
| 8/5 | トリシェ・ECB総裁 | 「7−9月期について入手できたデータは予想より良好だ」「市場の機能は若干改善している」政策委員会後の記者会見で。 | ややユーロ高に振れる。 |
| 8/5 | ジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大学教授 | 米経済が「活気のない景気回復に直面しており、米政府はよりよく計画された新たな景気刺激策が必要になるだろう」ブルームバーグテレビジョンのインタヴューに答えて。 | ----- |
| 8/13 | ホーニング・カンザスシティー連銀総裁 | 「回復を一段と加速させる目的でゼロ金利が継続されれば、予期せぬ結果や不確実性をもたらすため、プラスであると同様にマイナスとなる公算が大きい。」ネブラスカ州の講演で。 | ----- |
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