今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年8月17日(火)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米経済指標の下振れと長期金利の大幅低下を受けてドルは 軟調に推移。
  • ドル円は85円台前半から半ばのせまいレンジでの取引に終始。 上値の重い展開は変わらず。
  • ユーロドルは東京時間内に1.27台前半まで弱含む場面が あったものの、欧州時間ではドル安の流れに乗り1.28台を回復。 NYでは安値から140ポイント程上げ1.28台後半までユーロ高が進む。
  • NY連銀製造業景況指数は前月を上回ったものの市場予想よりも弱い 内容に。項目別でも、雇用は改善していたが、新規と出荷は大幅にマイナス。
  • NYダウは先週末の引け値水準を挟む展開から小幅安。ナスダックは プラスで引ける。
  • 長期金利が大幅に低下。約1年4ヵ月振りとなる2.5%台を記録。 2年債と10年債の利回り差は2.09%となり、イールドカーブの フラット化が一段と進む。
  • 金は続伸。原油は小幅ながら5日続落。
  • 8月NY連銀製造業景気指数 → 7.1
  • 8月NAHB住宅市場指数 → 13



ドル/円85.21 〜 85.52
ユーロ/円109.16 〜 109.84
NYダウ −1.14 → 10,302.01ドル
GOLD +9.60 →  1,226.20ドル
WTI −0.15  →  75.24ドル
米10年国債−0.106 → 2.573%


本日の注目点

  • 豪   RBA議事録   
  • 独   8月ZEW景況感調査
  • 欧   8月ユーロ圏ZEW景況感調査
  • 米   7月住宅着工件数
  • 米   7月建設許可件数
  • 米   7月卸売物価指数
  • 米   7月鉱工業生産
  • 米   7月設備稼働率   


先週末のNYで86円台前半で引けた円は、昨日の朝方わずかな時間86円台を


維持していましたが、その後はドルがジリジリと売られる展開でした。


これまでと同様、ドルの反発力は弱く、昨日の朝方からこれまでの24時間、86円台には


一度も届かず頭の重い展開となっています。


NY市場では値幅は限定的でしたが、NY連銀製造業景況指数、NAHB住宅価格指数は


いずれも市場予想を下回りドル反発の力を削いでいます。


NYでの円の高値は85円21銭と85円割れはありませんでしたが、介入警戒感と


ドル安の微妙なバランスが継続されているようにも思えます



昨日、日本の4−6月期GDPが発表されました。


前期比+0.1%、年率換算で+0.4%と事前予想を大きく下回っています。


本来であれば円安要因のはずですが、市場ではリスク回避が進むとして、高金利の


豪ドルなどが対円で売られ、これがドル円でのドル売り円買いに繋がった面もあります。


政府はこの発表を受け、エコポイント制度の延長などを含む経済対策を検討するようですが、


円高が今後の日本の経済成長に与える影響は無視できない状況になってきました。


円高を止めるための本腰を入れた対策を求める声が日増しに強くなっているように思えます。



米長期金利の急低下が止まりません。


「米債券市場はバブルだ」との指摘もありますが、昨日のNYでは10年債の利回りが


0.1%以上も低下し、16ヵ月振りに2.5%台を記録しました。


日本の長期金利も0.95%を割り込んでおり、世界的に安全資産である債券に資金が


流れ込んでいることが分かります。


しかし、日米金利は急激に縮小しており、これがドル安を招いている理由の一つです。


日米共に長期金利が低下していますが、米金利の方が低下余地があることから、より


急速に低下していることが背景です。


本日も日経平均株価の下落が見込まれています。


「株売り、債券買い」の流れが一段と加速し、これが「ドル売り、円買い」に


繋がってくるものと思われます。



現在ドル円は85円台前半と、NYの円の高値をお割り込んだ水準で推移していることを考えると


今日あたり、再び84円台をうかがう展開が予想されます。


場合によっては政府日銀の重い腰を上げされるような展開があるかもしれません。


株価をにらみながら85円の攻防が繰り広げられそうです。







What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
8/2 バーナンキ・FRB議長 「米経済の完全な回復までには相当な道のりが残っている」「家計や企業の支出増加が持続的な成長に寄与するはずだ」サウスカロライナ州チャールストンでの講演で。 NYダウが200ドルを超える上昇の一要因に。
8/5 トリシェ・ECB総裁 「7−9月期について入手できたデータは予想より良好だ」「市場の機能は若干改善している」政策委員会後の記者会見で。  ややユーロ高に振れる。
8/5 ジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大学教授 米経済が「活気のない景気回復に直面しており、米政府はよりよく計画された新たな景気刺激策が必要になるだろう」ブルームバーグテレビジョンのインタヴューに答えて。 -----
8/13 ホーニング・カンザスシティー連銀総裁 「回復を一段と加速させる目的でゼロ金利が継続されれば、予期せぬ結果や不確実性をもたらすため、プラスであると同様にマイナスとなる公算が大きい。」ネブラスカ州の講演で。 -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和