今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年8月19日(木)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米経済指標の発表がなかったこともあり、ドル円は 85円前半から半ばにかけた値幅の狭い取引に終始。 欧州市場からNY市場に掛けて85円を目指す動きも 観られたが、ドル買いオーダーも多かったとの観測。
  • ユーロドルは再び1.29台乗せをを示現したものの 利益確定の売りに押され1.28台半ばに。
  • 英・豪系の鉱山会社BHPビリトンがカナダの飼料メーカー ポタシュに対して敵対的買収を決めたことでカナダドルは対米ドルで上昇。
  • NYダウは小幅高。今後M&Aが進むとして住宅、資源株が上昇。
  • リーマンショック後に破綻し、政府の管理下にあるGMが新規公開を目指す手続きを開始。
  • 米債券は小幅高だったことから長期金利はやや低下し2.63%台。
  • 原油価格は約20年ぶりに在庫が高水準であったことを背景に反落。 金は3日続伸し7月初旬以来の1230台に。



ドル/円85.20〜 85.49
ユーロ/円109.59 〜 110.13
NYダウ +9.69 → 10,415.54ドル
GOLD +3.10 →  1,231.40ドル
WTI −0.35  →  75.42ドル
米10年国債−0.004 → 2.638%


本日の注目点

  • 米   週間失業保険申請件数 
  • 米   8月フィラデルフィア連銀景況指数
  • 米   7月景気先行指数  
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演          


ドル円がやや膠着状態です。


夏休みで、国内国外共に参加者が少ないということもありますが、微妙な水準を


保っていることで動きにくいという背景もあります。


昨日のNYでの値幅はわずか29銭で、1日を通じても50銭足らずでした。


ユーロは約100ポイント、豪ドルでも約70ポイント対ドルでの値動きが見られた


なか、円の値幅が極端に狭くなっています。


85円に近付く局面では「介入警戒感」と旺盛なドル買い意欲が相場を支えています。


昨日も書きましたように、投機筋などの円のポジションは約77億ドルの「ドル売り円買い」


に傾いていることからドルの買い戻しが入っても不思議ではありません。


85円台前半にはこういったドル買いが並んでいるものと思われます。


事実、今週月曜日の円の高値は85円21銭で火曜日の高値も全く同レートでした。


そして、昨日の円の高値も85円20銭と、まるで判で押したようにこの水準で


下げ止まっています。



一方ドルの上値は依然として重く、円の先高観からドルが戻ったところで「ドル売り」ポジションを


構築しようという意欲は根強い様です。


8月も後半に入りましたが、今月だけで見ればドル円は87円台にさえ戻していません。


少しづつですが上値も切り下げてきています。


今週も残り2日ですが、それほど重要な経済指標の発表も控えていないことから


円の膠着状態は続きそうですが、これを


「嵐の前の静けさ」と捉えるべきだと思います。



このところ為替の水準に関しての「口先介入」が日増しに増えてきています。


実際の市場介入は今のところ行われていませんが、「日銀は介入すべし」との意見も


徐々に増えてきているようにも思えます。


そんな中昨日、民主党の金子洋一参議院議員は、外為市場での円高傾向に歯止めを


かけるため、政府、日銀は1ドル=95円を目標にして為替介入に日本単独でも


踏み切るべきだとの認識を示しました。(ブルームバーグ)


同氏は民主党の有志議員約150人でつくる「デフレから脱却し景気回復を目指す議員連盟」


(デフレ脱却議連)の事務局長の立場にあり、ブルームバーグ・ニュースとのインタビュー


に答えたものです。


 
日銀がすぐに介入に動くとは思えませんが、来週23日には菅総理と白川日銀総裁の


会談が予定されています。


介入があるとすればこれ以降の可能性は高まりますが、会談で具体的な対策等が


示されないと逆に円買いが加速する可能性もあります。


来週は市場関係者も夏休を終え、そろそろ本格的に「職場復帰」をしてくるタイミングです。


「微妙に保たれているバランス」もそろそろ崩れるタイミングかも知れません。








What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
8/2 バーナンキ・FRB議長 「米経済の完全な回復までには相当な道のりが残っている」「家計や企業の支出増加が持続的な成長に寄与するはずだ」サウスカロライナ州チャールストンでの講演で。 NYダウが200ドルを超える上昇の一要因に。
8/5 トリシェ・ECB総裁 「7−9月期について入手できたデータは予想より良好だ」「市場の機能は若干改善している」政策委員会後の記者会見で。  ややユーロ高に振れる。
8/5 ジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大学教授 米経済が「活気のない景気回復に直面しており、米政府はよりよく計画された新たな景気刺激策が必要になるだろう」ブルームバーグテレビジョンのインタヴューに答えて。 -----
8/13 ホーニング・カンザスシティー連銀総裁 「回復を一段と加速させる目的でゼロ金利が継続されれば、予期せぬ結果や不確実性をもたらすため、プラスであると同様にマイナスとなる公算が大きい。」ネブラスカ州の講演で。 -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)


※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和