2010年8月20日(金)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 円は8月フィラデルフィア連銀製造業景況指数などの悪化を受け 一時、1週間ぶりに85円台を割り込み、84円89銭を記録。
- しかし、その後介入警戒感と日銀の追加緩和策期待などから反落。 円は85円台前半まで売られ30−35で引け。
- ドル安の流れを受け、このところ下落基調にあったユーロドルも 下げ渋り、クロス円でも円の上昇が目立つ展開に。
- 米経済指標の悪化を受けNYダウは200ドル近い下げを見せたが 大引けは144ドル安の全面安。S&P500は1ヵ月振りの安値に。
- 株安から債券価格は上昇、金利は低下。特に2年債利回りは0.48% を割り込み過去最低を更新。
- ドル安を受け金価格は4日続伸、原油は小幅続落。
- 米議会予算局は、2011年度の財政赤字が1兆660億ドル になるとの見通しを発表。
- 週間失業保険申請件数 → 50.0万件
- 8月フィラデルフィア連銀景況指数 → −7.7(市場予想は+7.2)
| ドル/円 | 84.89〜 85.58 |
| ユーロ/円 | 109.20 〜 109.99 |
| NYダウ | −144.33 → 10,271.21ドル |
| GOLD | +4.00 → 1,235.40ドル |
| WTI | −0.99 → 74.43ドル |
| 米10年国債 | −0.063 → 2.575% |
本日の注目イベント
- 日 全国コンビニエンスストア売上高
円は先週11日以来1週間ぶりに85円の大台を割り込みました。
これで今年に入って2回目、昨年からは3回目の85円台割れです。
昨日の東京時間午前に「日銀が午後2時から緊急会合を開く」との噂が市場を駆け巡り、
ドル円は85円前半から85円後半まで上昇しました。
株価もこれに反応し、大幅に上昇。円は東京市場引け後に85円92銭までドル高に
進みました。
しかし、噂は結局噂に過ぎず、欧州株式市場が軟調で始まったことから円がじりじりと上昇。
NY市場ではフィラデルフィア連銀製造業景況指数が市場予想のプラスから急低下し
マイナス7.7と発表されると、いつものようにドルが売られ、株価が大幅下落、債券は上昇し
金利が低下しました。
同指標は「ゼロ」が景気拡大か縮小の目安で、前月のプラス5.1からマイナス7.7への
急低下は先日のNY連銀と併せ、製造業の生産活動の鈍化を端的に示していると言えます。
この日はさらに週間失業保険申請件数も昨年11月以来となる50万件の大台を突破して
おり、雇用の回復は依然として遅れていると判断できそうです。
84円台後半まで下落したドル円はその後、介入警戒感と日銀による追加金融緩和策への
期待感から85円台まで戻して引けています。
結果的にこれまで3度試した85円台割れは全て押し戻された格好になっていますが、
これを「84円台は底堅い」と見るのか、単なる「通過点」と見るのか、意見は分かれるところです。
個人的には、市場介入や追加金融緩和策が実施されたとしても効果は限定的であり、
「本家」である米景気後退が続いている現状を考えると「後者」であるとの立場です。
峰崎財務副大臣も個人的見解として「日本が通貨供給量を増やしても資金が消費などに回らない
(流動性のわな)にかかっていることから効果は疑問」との見方を示しています。(8/20日経新聞朝刊)
市場で急速に高まっている「追加金融緩和策」については、来週にもその結果が分かりそうです。
23日にも菅総理と白川日銀総裁の会談が予定されているようですが、今朝の報道では
「日程を調整中」とのようです。
しかし、何らかの対策をもって会談が行われることは間違いないと思われますが、問題はその中身です。
市場の「円高対策期待」が大きいだけに、その内容次第では失望感からドル売り円買いが加速する
ことも十分考えられます。
仮にその場合には、円はユーロなどの主要通貨に対しても強含むと予想され、「円の独歩高」となる
可能性があります。
また、既に個人投資家の投資意欲が後退している株式市場の大幅下落を誘発し、もう一段の
投資マインドの後退と、輸出企業を中心とする収益の悪化からさらに株価が下落する悪循環に
陥ることも考えられます。
政府日銀としてもここは踏ん張り所で、何としても効果のある対策が求められそうです。
本日は特に重要経済指標の発表もないことから84円90−85円50銭程度のレンジを
予想しますが、NYダウが大幅に下落していることから日経平均株価がどの程度の下落幅に収まるかも
注目されます。個人的には160円ー200円程度の下落幅を予想していますが・・・。
良い週末を。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 8/2 | バーナンキ・FRB議長 | 「米経済の完全な回復までには相当な道のりが残っている」「家計や企業の支出増加が持続的な成長に寄与するはずだ」サウスカロライナ州チャールストンでの講演で。 | NYダウが200ドルを超える上昇の一要因に。 |
| 8/5 | トリシェ・ECB総裁 | 「7−9月期について入手できたデータは予想より良好だ」「市場の機能は若干改善している」政策委員会後の記者会見で。 | ややユーロ高に振れる。 |
| 8/5 | ジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大学教授 | 米経済が「活気のない景気回復に直面しており、米政府はよりよく計画された新たな景気刺激策が必要になるだろう」ブルームバーグテレビジョンのインタヴューに答えて。 | ----- |
| 8/13 | ホーニング・カンザスシティー連銀総裁 | 「回復を一段と加速させる目的でゼロ金利が継続されれば、予期せぬ結果や不確実性をもたらすため、プラスであると同様にマイナスとなる公算が大きい。」ネブラスカ州の講演で。 | ----- |
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