今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年8月26日(木)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米経済指標の悪化が続いたものの、日銀による介入警戒感と ポジション調整と見られるドル買いに円高も一服。
  • 朝方84円に迫る水準までドル売りが進む場面もあったが、 NY株式市場が前日比プラスに転じたこともあり、84円台後半まで ドルが反発。ユーロ、豪ドルなどもドルに対して堅調に推移。 クロス円も昨日の安値から大幅に反発。
  • 米住宅市場の悪化はかなり深刻な状況。前日の中古住宅に加え、 新築住宅販売件数の落ち込みは市場予想を大幅に超え、1963年以来 最低水準に。住宅市場の低迷が改めて確認された格好に。
  • NYダウは経済指標の軟調を受け前日比100ドルを超す下落 を見せたものの、連日の売られ過ぎから反発し小幅プラスで引け。
  • 債券相場は続伸し、長期金利は一時最低水準をつけたが、 その後株式相場が反転したことを受け小幅下落。
  • 金相場は続伸、ドル安から安全資産として買いが継続し1240ドル台 を回復。原油も6日振りに反発。
  • 独8月ifo景況指数   → 106.7(市場予想を上回る)
  • 米7月耐久財受注   →  +0.3%(市場予想は+3,0%)
  • 米7月新築住宅販売件数→  27.6万件(−12.4%)
  • 米6月住宅価格指数 →   −0.3%(市場予想より悪化)



ドル/円84.04〜 84.83
ユーロ/円106.30 〜 107.39
NYダウ +19.61 → 10,060.06ドル
GOLD +7.90 →  1,241.30ドル
WTI +0.89  →  72.52ドル
米10年国債+0.046 → 2.539%


本日の注目イベント

  • 独   9月GFK消費者信頼感調査  
  • 米   週間失業保険申請件数                   



急激な円高ドル安も一服といったところでしょうか・・・・。



海外市場では、ドル円も終始84円台、クロス円にも買い戻しが入り円安傾向でした。



やや「円の買い疲れ」と介入警戒感から、ドル円は84円前半まで下落しましたがその後は



84円台後半までの反発を見せていますが、85円台乗せには至っていません。






昨日、朝方と夕方に野田財務大臣の急激な円高に関しての記者会見が行われました。



いずれも「必要な時には適切な対応ととらなければならない」と繰り返していました。



テレビで見る限りその対応は「苦し紛れに」にも見え、対応に苦慮している様子がうかがえました。



結局、昨日はドルが小幅反発したとは言え、通貨当局は動きませんでした。



より効果のある介入のタイミングを探っている、と勘ぐることもできますが、対応のタイミングを



逸した場合には、市場は再びドル売り円買いで攻めてくることは十分予想されます。



新聞などでは「催促相場」という言葉も使い始めましたが、為替市場も株式市場も



政策当局に何らかの対応を促していることは間違いありません。



通常の日銀金融政策決定会合は来月6日と7日に開催されますが、市場からは「それでは遅い」



との大合唱が聞こえてきそうな気がします。






ドル円は、前日のNYの引けから昨日の早朝までは83円台での取引が若干見られましたが



それ以来まる1日84円台での取引です。



特に昨日は米経済指標がいつものように悪化を示しましたが、ドル売りでの反応は前日と比べ


 
軽微でした。



84円を割り込むことなく、逆にNY株式市場の反発に素直に反応し84円台の後半までドルも



反発しています。



さすがに悪材料の出ている中、85円台乗せには至っていませんが、いくらか「ドル売り円買い」の



勢いも弱まった感もあります。






今年に入ってのドル円の動きを振り返ってみますと、一旦ドルの下値を抜け、ドル最安値を



記録した後はことごとく反発しているのが見て取れます。



その結果、ローソク足では「長い下ヒゲ」を描き、もみ合いからやや上昇していくパターンが



見られます。そしてその反発幅は概ね2円程度、最大でも3円程度と限定的です。



仮にそのパターンを踏襲するとすれば、今回のドル底値は83円58銭ですから、ドルの戻りも85円58程度、



最大でも86円58銭程度ということになります。



逆にこのパターンを超えるような反発をみせれば「相場の転換」を示唆することになるかもしれません。






明日にはバーナンキ議長の講演も予定されています。



前回「異常なほど不透明」との表現をを用いて米景気の後退を表現した議長が、その後どのような



認識を示すのか、相場に大きな影響を与えることは当然です。



また、一部には訪米する白川日銀総裁との会談も予定されているとの報道もあります。



ドル円が再び下落に転じ、円最高値を更新するのかどうかは今週末の議長の講演内容と



そして、来週末の雇用統計にかかっています。











What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
8/2 バーナンキ・FRB議長 「米経済の完全な回復までには相当な道のりが残っている」「家計や企業の支出増加が持続的な成長に寄与するはずだ」サウスカロライナ州チャールストンでの講演で。 NYダウが200ドルを超える上昇の一要因に。
8/5 トリシェ・ECB総裁 「7−9月期について入手できたデータは予想より良好だ」「市場の機能は若干改善している」政策委員会後の記者会見で。  ややユーロ高に振れる。
8/5 ジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大学教授 米経済が「活気のない景気回復に直面しており、米政府はよりよく計画された新たな景気刺激策が必要になるだろう」ブルームバーグテレビジョンのインタヴューに答えて。 -----
8/13 ホーニング・カンザスシティー連銀総裁 「回復を一段と加速させる目的でゼロ金利が継続されれば、予期せぬ結果や不確実性をもたらすため、プラスであると同様にマイナスとなる公算が大きい。」ネブラスカ州の講演で。 -----
8/20 ウェーバー・独連銀総裁 「出口戦略続行に関する議論の大半は、第1四半期に集中しておこなわれると考えている」と述べ、緊急の融資措置を解除する時期を決定するのは来年1−3月にすべきとの認識を示す。「ブルームバーグテレビジョンでのインタビューで)。 ユーロドル1.27台半ば→ 1.26台後半へ。
8/24 エバンス・シカゴ連銀総裁 「全般的な景気回復の兆候と住宅価格の安定化の兆しが一部にあるものの、まだ難局を脱していない」「緩和的な金融政策が適切だ」ミネアポリスでの講演で。  ----- 

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和