2010年9月14日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は膠着状態が続く。NY時間に株高、債券高を背景に 一時83円50まで円買いが進んだものの勢いは無く、やや値を戻して引け。
- 本日行われる民主党代表選の結果を見たいとの雰囲気が優勢。
- ユーロ、豪ドルが対ドルで続伸。ユーロは1.29目前まで 買われ、約1か月ぶりの高値、豪ドルは0.9363まで上昇し 4月中旬以来の高値を記録。ドル全面安の展開が加速。
- NY株式市場はバーゼルでの銀行自己資本規制が、予想された程厳しく なかったことから銀行株などが高く、ダウは4日続伸し、約1か月ぶりに 1万500ドル台を回復。
- 株高から金、原油はともに上昇。
- 株高にもかかわらず債券価格は上昇し長期金利は下落。 FRBが34億ドルの10年債を購入したことが影響。
- 主要国総裁会議で、トリシェECB総裁は主要国がデフレに陥ることは ないと言明。
- 欧州委員会はユーロ圏の実質経済成長率が今年1.7%になる と、これまでの予想を上方修正。
| ドル/円 | 83.50 〜 84.17 |
| ユーロ/円 | 107.51 〜 107.94 |
| NYダウ | +81.36 → 10,544.13ドル |
| GOLD | +0.60 → 1,247.10ドル |
| WTI | +0.74 → 77.19ドル |
| 米10年国債 | ー0.049 → 2.746% |
本日の注目イベント
- 日 7月鉱工業生産(確報)
- 英 8月消費者物価指数
- 英 8月小売物価指数
- 独 9月ZEW景況感調査
- 欧 9月ユーロ圏ZEW景況感指数
- 米 8月小売売上高
円は約1週間ぶりに83円台半ばまで上昇しました。
米長期金利の下落以外に、特に目立った材料はなかったものの、主要通貨に対してドルが
軟調に推移したことを受けたものです。
円は膠着状態が続く中、上値では84円半ばを抜けきれず、84円を挟んだもみ合いから
やや下値を試す展開に入った可能性も出て来ました。
ただ、今日の夕方にも決まる民主党の代表選の結果が気になるところです。
WSJ(ウオール・ストリート・ジャーナル)など、海外の有力紙も今回の選挙結果に注目
しており、その結果次第ではドル高に転じるとの報道もあります。
仮に小沢氏が勝った場合には、その積極的な姿勢から市場介入の可能性が高まり、ドルの買い戻しが
進むとのの見方が優勢ですが、その場合でもはたして効果はどこまであるのかは不透明です。
一方、菅総理も水面下では介入の可能性を探っており、仮に日銀が単独介入した場合、米国サイドから
ネガティブな発言がないよう米国側と交渉しているようですが、難航しているとの報道もあります。
どちらにしても、ドル安円高の背景は米国景気の後退である以上、ドルの戻りは限定的で、いつ米経済が
再び成長に向かうかが焦点になります。
米景気の回復無くしてドルの反発はない、との認識は変わりません。
先週末からの為替市場全体を見てみますと、これまで「円全面高」あるいは「円高、ドル高」の
展開だったものが、やや流れが変わってきた兆候が見られます。
ドルが全面安の展開になってきたことが気がかりです。
アイルランドの財政問題からユーロの火種は消えていないにもかかわらず、ユーロはドルに対して
上昇傾向を強め1.29台に迫ろうかという勢いです。
豪ドルに至っては0.93台後半と、約5ヵ月ぶりの高値で推移しており、0.94台前半を抜ければ
2008年9月のリーマンショック以前の水準を回復する可能性もでてきました。
豪ドルは中国経済の成長とうまくかみ合って、国内経済も順調に推移しており、年内の再利上げの可能性も
浮上してきたことが背景です。
先週発表された同国雇用統計も市場予想を上回っていました。
現在、政策金利は4.5%です。やはり金利差は為替の水準を決定するにあたって、かなり重要な要素だと
言うことです。
将来値下がりすると予想されても、高金利通貨を空売り(ショートポジション)しても、長期にその
ポジションをキャリーすると高いコストを払わなければなりません。
実際、シカゴの通貨先物市場での建て玉を見ても、昨年3月17日を最後に1年半の間豪ドルのネットでの
売り持ちは一度もありません。
本日も日経平均は上昇する気配ですが、ドルがどこまで回復してくるのかがポイントになりそうです。
先週8日に記録した83円35銭が意識されるところですが、この水準を割り込むと82円台が視野に入って
来ることから、日経平均の上昇幅、代表選の行方を睨みながらの展開になりそうです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 9/2 | トリシェ・ECB総裁 | 「想定よりも輸出が好調で、一部では内需も貢献した」「景気が失速することはない」理事会後の記者会見で。 | ユーロは対ドル、対円でやや上昇。 |
| 9/8 | 野田・財務大臣 | 「当然(円売り)介入も含んでいる」衆議院財務金融委員会で、円高が進んだことに答えて。 | 海外市場で介入近しとの印象を与え、ややドル高に。 |
| 9/13 | トリシェ・ECB総裁 | 「デフレリスクは見えない」「二番底になるとは思っていない」BIS総裁会議での記者会見で。 | ユーロは対ドル上昇1.28台後半へ。 |
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