2010年9月23日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 円は前日に引き続き続伸。米株安、債券高から金利が低下したことや ユーロなどが対ドルで直近高値を更新するなど、ドル安が進んでいる ことが背景。
- 円はNY市場で一時84円27銭まで上昇。9月15日の介入後 の円安値から1円70銭ほど円買いが進む。
- ユーロが対ドルで大幅に続伸し、1.3441まで買われる。 ポルトガルの国債入札が無難に終わったことと、直近の戻り高値である 1.3333を上抜けしたことを材料にストップロスも巻き込んで上昇。
- ユーロは対円でも113円台半ばまで上昇し、約1か月ぶりの水準に。
- NYダウは金融、テクノロジー株などが下げを主導し、前日比 21ドル安と6日振りに反落。
- 債券相場は上昇し、長期金利は続落。2年債利回りは2日連続で 過去最低を更新。FOMC声明文での追加緩和観測が根強く停滞。
- 金は大幅反発し再び最高値を更新。原油価格も続伸。
- 7月FHFA住宅価格指数 → −0.5%
| ドル/円 | 84.27 〜 84.72 |
| ユーロ/円 | 112.72 〜 113.52 |
| NYダウ | −21.72 → 10,739.31ドル |
| GOLD | +17.80 → 1,292.10ドル |
| WTI | +1.19 → 74.71ドル |
| 米10年国債 | −0.016 → 2.560% |
本日の注目イベント
- 日 休場(秋分の日)
- 米 週間失業保険申請件数
- 米 8月中古住宅販売件数
再び円高傾向が強まってきました。介入による効果も「約1週間限定」ということだったのでしょうか・・・。
ただ、ここ数日の円高への再始動はむしろドル安主導と捉えるべきでしょう。
ユーロ、豪ドルなど主要通貨に対してドル安が進んでいるからです。
昨日は特にユーロの上昇が際立っていました。
ギリシャの財政問題をきっかけにユーロ安が始まり大台の1.2を割り込み1.1878を記録したのは
まだ三か月前の6月7日でした。
その後売られ過ぎから急速に値を戻して、連日の急反発から2ヵ月後の8月6日には1.3334まで
買い戻しが進みました。
その後は一進一退が続き、昨日は上記戻り高値を上抜けしたことで1.34台まで買われたものと観られます。
ユーロは先週の日銀による市場介入時には1.30前後でした。その水準から約450ポイントの上昇を
見せたことになりますが、テクニカルでもユーロドル、ユーロ円は「日足」までの時間軸で既にトレンドラインでは
「買いシグナル」が点灯しています。
上値のメドは3月に記録し、もみ合った1.37台前半ということになりますが、このところの連日の上昇で
やや利食い先行の展開になる可能性があるため深追いは避け、慎重に買い向かいたいところです。
上で述べたように、85円後半からの1円70銭近い円高ドル安は、ドル安がリードしたの側面が強く、ドルの全面安とも
言える状況です。
介入実施後、「再び介入を行うのではないか」との警戒感が相場を膠着させていましたが、85円を割り込んだ
時点でも介入の形跡はなく、昨日のNY市場では84円50銭を切った時点でも観測されていないようです。
一部には本日米国で、日米首脳会談があることから実弾介入は実施しにくいとの観測もあるようですが、
政府日銀として円高阻止に向けた「次の一手」」を探っていることは間違いないと思います。
協調介入は望むべくもない状況で、日銀による単独介入では限界があることは当初から分かっていたことです。
「最後の札」を切ってしまったことで、円が再び83円台にでも突入した場合には対策も限定的です。
政策金利を再び「ゼロ金利」に戻したとしてもその効果が期待できない以上、米景気の回復を待つしか手はない
のかもしれません。
しかも、米国の追加緩和期待は根強く、来月はFOMCが開催されないことから11月2,3日実施に向けて
今後発表される経済指標が益々重要になってきます。
NYでは84円台の前半まで円買いが進みましたが、現在も84円半ば近辺で取引されており、
非常に重要な値位置にいると思われます。
介入直前の円最高値は82円87銭でした。その後介入では85円94銭まで円安が進み、この間の値幅は
3円7銭ということになります。
「半値戻し」は84円40銭と導き出され、NYでは既にこの水準をブレイクしています。
この水準の下で安定するようだと、さらに下値を試す可能性があります。
そして、ポイントはどのレベルで日銀が再び介入に踏み切るかという点に絞られます。
頭の片隅にいれておきたいことは、2回目の介入は初回ほど効果はでないということです。
従って、一気に3円もの値幅で円安方向へ持ち上げることは難しいものと思われます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 9/2 | トリシェ・ECB総裁 | 「想定よりも輸出が好調で、一部では内需も貢献した」「景気が失速することはない」理事会後の記者会見で。 | ユーロは対ドル、対円でやや上昇。 |
| 9/8 | 野田・財務大臣 | 「当然(円売り)介入も含んでいる」衆議院財務金融委員会で、円高が進んだことに答えて。 | 海外市場で介入近しとの印象を与え、ややドル高に。 |
| 9/13 | トリシェ・ECB総裁 | 「デフレリスクは見えない」「二番底になるとは思っていない」BIS総裁会議での記者会見で。 | ユーロは対ドル上昇1.28台後半へ。 |
| 9/15 | グリーンスパン・前FRB議長 | 「介入の効果は限られ、機能はしない」日銀の市場介入に関してNYでの講演で。 | ----- |
| 9/16 | ドット・米下院銀行委員長 | 「日本であれ、中国であれ、単独介入は国際協調との落差を象徴している」議会の公聴会で。 | ------ |
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