今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年9月24日(金)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • アジアの有力市場が休場だったこともありNYでも円は 小動き。前日と同様84円台の前半を試したものの勢いはなく 84円半ばを中心とした取引に。
  • ユーロが急落。前日に直近の高値を更新したが、この日発表された 製造業、サービス業のPMI(購買担当者景気指数)が悪化していたことや、 アイルランドの4−6月期GDPが悪化していたことを材料に、前日より 約100ポイントの下落。
  • 米経済指標はまちまち。中古住宅販売件数は市場予想より若干 改善していたものの、前月の大幅下落の反動との見方も。
  • 米中首脳会談でオバマ大統領は、人民元のさらなる上昇を要請。 温家宝首相は国内景気の状況を理由にさらなる上昇には否定的な考えを表明。
  • NY株式市場は金融機関の業績見通しの悪化から続落。ダウは 76ドル下げ1万600ドル台に。
  • 債券相場はFRBが国債購入を拡大するのではとの見通しから 小幅続伸し、長期金利はやや低下。
  • 金は最高値を更新し、1300ドル台乗せも視野に。原油も続伸。     
  • 週間失業保険申請件数 → 46.5万件(市場予想は45.0万件)
  • 8月中古住宅販売件数 → +413万件(+7.6%)      



ドル/円84.26 〜 84.52
ユーロ/円112.16 〜 112.81
NYダウ  −76.89 → 10,662.42ドル
GOLD +4.20  →  1,296.30ドル
WTI +0.47  →  75.18ドル
米10年国債 −0.004 → 2.551%


本日の注目イベント

         
  • 独   9月ifo景況指数                   
  • 米   8月耐久材受注     
  • 米   8月新築住宅販売件数                
  • 米   バーナンキFRB議長講演                



ドル円は84円台半ばを中心に値幅の狭い取引でした。



その中でも、依然として介入に対する警戒感があるものの、介入を実施した形跡は見られないことから



円買いドル売りの流れが優勢な状況になっています。



特に1週間維持してきた85円台を割り込んだことで、市場は再び「ドル売り円買い」を仕掛け易い



状況になってきた感もあります。



米経済指標は相変わらずまだら模様です。



FRBの追加金融緩和期待も根強く存在します。



日銀が力任せにドルを買い上げる介入をしない限り、ドルの円単位での水準訂正はなかなか難しい状況です。



現在は介入直前の水準と、介入後のドル最高値のほぼ中間の位置で値動きが繰り返されています。





チャートの形状を観てもドルの上値が重いことを示していますが、下値も84円台前半で見事に止められています。



NY市場でのドル安値は2日続けて84円27銭近辺で下げ止まっており、一部には「83円台では日銀が控えているのでは」



との見方がドル下支えになっているとの見方もできるようです。



いずれにしても、日銀の「次の一手」がどのタイミングで出てくるのかが最大のポイントになることは言うまでもありません。



NYダウが2日連続で下落し、このところ堅調だったNY株式市場にもやや変化が見られます。



日経平均株価へも下落圧力がかかることから、本日の日経平均は200円程度の下げが見込まれます。



株式市場の下落を背景に、ドル円がNY市場での上記安値を割り込む状況になると、日銀の姿が確認されるかも知れません。



放置しておくと83円台に突入する可能性があることから、再度市場介入するには適当なタイミングとも



言えるからです。





また、日本時間今朝行われている日米首脳会談で、為替問題がどこまで議論されたかも注目されます。



8時現在ではその内容は報道されていませんが、ドル安による「輸出倍増計画」を打ち立てたオバマ大統領と、



引き期続き円高阻止のための介入を行うとする菅首相は、その立場の違いから話し合われない可能性もありますが、



「為替は重要な問題だ」ということでお茶を濁すことも考えられます。



仮に「為替の水準は市場が決めるものだ」といったニュアンスの言葉が出てくるようだと、円高に振れる



こともあり注意が必要です。



会談内容は間もなく伝えられるはずです。






それでは休みが明けたばかりで、気温も含め体調管理が難しいと思いますが



良い週末を・・・。



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
9/2 トリシェ・ECB総裁 「想定よりも輸出が好調で、一部では内需も貢献した」「景気が失速することはない」理事会後の記者会見で。 ユーロは対ドル、対円でやや上昇。
9/8 野田・財務大臣 「当然(円売り)介入も含んでいる」衆議院財務金融委員会で、円高が進んだことに答えて。 海外市場で介入近しとの印象を与え、ややドル高に。
9/13 トリシェ・ECB総裁 「デフレリスクは見えない」「二番底になるとは思っていない」BIS総裁会議での記者会見で。 ユーロは対ドル上昇1.28台後半へ。
9/15 グリーンスパン・前FRB議長 「介入の効果は限られ、機能はしない」日銀の市場介入に関してNYでの講演で。  -----
9/16 ドット・米下院銀行委員長 「日本であれ、中国であれ、単独介入は国際協調との落差を象徴している」議会の公聴会で。  ------

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和