今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年9月28日(火)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米経済指標の発表も無く、全般的に値幅は少なく小動き。 円は84円台前半での取引に終始。
  • 米WSJ紙は、FRBが金融緩和に踏み切った場合、その規模は 2009年のそれと比べ小規模になる見通しと伝えドルがやや 買い戻される場面も。
  • ユ−ロ、豪ドルなどが続伸。ユーロは対ドルで1.3507まで買われ 4月20以来の高値を記録。対円でも113円台後半に。
  • ムーディーズは国有化されたアイルランドのアングロアイリッシュ銀行 の格付けを3段階引き下げを発表。さらにアイルランド政府が同行の債券 保有者に対して支払いを保証しないと、ジャンク債への格下げもあり得ると している。為替市場へは織り込み済みから影響はなし。
  • NY株式市場は前日の大幅高から利食い先行の動きに。ただM&Aの 案件が多かったことから下値は限定的。航空、通信株は上昇し、ダウは 48ドル安。
  • 債券相場は上昇。日銀が介入で買ったドルで今週にも米国債を購入 するとの見方も相場を支えた。
  • 金は小幅続伸し、高値を更新。原油も小幅高。      



ドル/円84.11 〜 84.35
ユーロ/円113.25 〜 113.74
NYダウ −48.22 → 10,812.04ドル
GOLD +0.50  →  1,298.60ドル
WTI +0.03 →  76.52ドル
米10年国債 −0.075 → 2.531%


本日の注目イベント

         
  • 英   第2四半期GDP(確報値)        
  • 独   9月消費者物価指数   
  • 米   7月ケース・シラー住宅価格指数                 
  • 米   9月消費者信頼感指数   
  • 米   9月リッチモンド連銀製造業指数                      



ドル円は再び84円台前半で膠着状態となっています。



先週、介入にも関わらず85円台を維持できなかったことから「85円台はドルの売り場」との



観測も徐々に高まってきたようです。



しかし、下値へのトライも依然として介入警戒感もあり、これまでの様に「とにかくドルを売る」状況では



なくなりつつあります。






そんな中、今朝の経済紙では、日銀が来週にも行う金融政策決定会合で追加緩和策を検討する、と伝えて



います。



11月初めのFOMCではFRBが金融緩和に踏み切る可能性が高いと観られていることから、



このままでは円高が進み、介入の効果も薄れてくると観られます。



追加緩和を実施することで事前にこの流れを防ぎたい、とのことのようです。



緩和策の内容は、低金利の資金をさらに潤沢に供給するようですが、FOMCまではまだ1ヵ月以上もあることから、



米国に先行して行いたいという狙いの様です。






WSJ紙(ウォール・ストリート・ジャーナル紙)が伝えるところでは、FRBが追加緩和に踏み切ったとしても



その規模は2009年に行った規模に比べ小額になるとの見方のようです。



市場は「どちらが先に追加緩和を実施するか」また「その規模と内容はどうか」に絞って注目しているようです。



日銀が大規模な市場介入を実施して約2週間が経過します。



その間まだ一度も84円台を割り込む展開にはなっていません。



その結果、これまでの様な「円の独歩高」ではなくなり、むしろ対主要通貨では円安傾向とも言えます。




介入の効果が確実に現れており、介入警戒感が継続されていることが背景です。



日本の長期金利も再び下落基調をみせ1%を割り込んでいます。



さらに、日本の株式市場も円高の割りには底堅く堅調です。



徐々にドルが反転する機会を探っていると観られないこともありませんが、まだその判断は早計で、



しばらくは日米の追加緩和の行方次第というところでしょうか。






ユーロと豪ドルが堅調です。



ユーロは対ドルで戻り高値を抜き、春先にもみ合った1.35台半ばを試す展開のようにも見えます。



テクニカルでも「日足」までの短い足では上値を次々に抜き、「週足」でも一目均衡表の遅行スパンが



「ローソク足」に絡んでいる状態です。



この状態を上抜けすれば長期的なユーロ高が継続される可能性も出てくることから、円もその影響で



「ドル安円高」方向へ引っ張られることも考えられます。



ドル円自体では膠着状態が続き明確の方向感が描きにくい中、ユーロや豪ドルがもう一段上昇すると



その影響をじわじわ受け易いと思われます。ドル円だけではなく、これらの通貨の動きにも注意が必要です。









What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
9/2 トリシェ・ECB総裁 「想定よりも輸出が好調で、一部では内需も貢献した」「景気が失速することはない」理事会後の記者会見で。 ユーロは対ドル、対円でやや上昇。
9/8 野田・財務大臣 「当然(円売り)介入も含んでいる」衆議院財務金融委員会で、円高が進んだことに答えて。 海外市場で介入近しとの印象を与え、ややドル高に。
9/13 トリシェ・ECB総裁 「デフレリスクは見えない」「二番底になるとは思っていない」BIS総裁会議での記者会見で。 ユーロは対ドル上昇1.28台後半へ。
9/15 グリーンスパン・前FRB議長 「介入の効果は限られ、機能はしない」日銀の市場介入に関してNYでの講演で。  -----
9/16 ドット・米下院銀行委員長 「日本であれ、中国であれ、単独介入は国際協調との落差を象徴している」議会の公聴会で。  ------

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和