2010年10月11日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米9月の雇用統計では、失業率は横ばいだったものの、非農業部門雇用者数は 市場予想を大幅に上回る減少幅だったことからドル全面安の展開に。
- 円は発表直後82円を割り込み、一時81円72銭まで上昇。その後82円台に 押し戻される場面があったものの、政府日銀による市場介入もなかったことから 再び81円台に上昇し、81円90銭で引け。
- ユーロはユンケル・ルクセンブルグ首相の「ユーロは強すぎる」との発言を受け 1.37台前半まで売られたものの、米雇用統計の悪化から再び買いが優勢に。 円が急伸したことでクロス円の売りも出て円独歩高の展開に。
- 株式市場は続伸。追加金融緩和が確実との見方から非鉄株を中心に 上昇。ダウは約5ヶ月ぶりに1万1千ドルの大台を回復。
- ドル安、株高から債券相場はやや軟調に、長期金利は小幅上昇。 2年債は一時、3日連続で過去最低水準を更新、金利先安観が継続。
- 金、原油はドル安を材料に反発し、ほぼ高値圏で引け。
- 9月非農業部門雇用者数 →9.5万人 減少 (うち民間部門雇用者数 → 6.4万人増加 )
- 9月失業率 → 9.6% (前月比変わらず)
| ドル/円 | 81.72 〜 82.50 |
| ユーロ/ドル | 1.3833 〜 1.3984 |
| ユーロ/円 | 113.66 〜 114.49 |
| NYダウ | +57.90 → 11,006.48ドル |
| GOLD | +10.30 → 1,345.30ドル |
| WTI | +0.99 → 82.66ドル |
| 米10年国債 | +0.005 → 2.390% |
本日の注目イベント
- 日 東京休場(体育の日)
- 米 NY休場(コロンブスデー)
米9月の雇用統計をきっかけにドル安がさらに加速しました。
円は82円を割り込み、81円72銭まで急伸し、82円の壁はあっさり破られて
います。
今朝方、オセアニア市場では円買いの勢いが止まらず市場が薄い中、81円39銭まで
円買いが進んでいます。
一時、買い持ちが膨らみ、ポジション調整から下落したユーロ、豪ドルも再び上昇に転じており、
ドル全面安の様相です。
先週水曜日に発表されたADP雇用者数が市場の増加予想に比べ、減少に転じていたことと併せ、
米労働市場が依然として厳しいことが確認されました。
今回の雇用統計では民間部門の雇用者数は6万4千人の増加で、市場予想とほぼ一致していましたが、
政府部門の減少幅拡大が全体の足を引っ張った格好になっています。
ただ、民間部門の増加数の8割は人材派遣など、期限を区切った短期雇用の形態だったとの指摘も
あり、今後民間部門が全体の数字を押し上げるには不安が付きまといます。
政府部門の減少幅で特徴的なのは教職員の減少が目立ったことでした。
地方自治体の財政難が背景にあるのは言うまでもありません。
さて、円は81円台の前半まで上昇したことで80円が視野に入ってきたと観られます。
先週末ワシントンで開かれたG7で、野田財務大臣は、為替介入については「今後の話はまだ言ってない」と
しながらも「この間の経緯は説明した」とし、「基本姿勢が同じであることは理解していただけた」との
認識を示しています。(ブルームバーグ)
そして、今後も「必要な時には断固たる措置を取っていく」と、これまでの文言を繰り返すに留まっています。
市場は、このあたりを敏感に読み取り「介入はしない」との判断から「ドル売り円買い」を進めている模様です。
米国がドル安を容認しているいることは明らかで、欧州でもユンケル・ルクセンブルグ首相は「ユーロは高すぎる」
と、このところのユーロ高に不快感を表しています。
世界は「通貨安競争」に突入しており、自国通貨安による輸出拡大から景気回復を目指すという思惑が鮮明になって
います。
そんな中で、円が狙い撃ちされている状況です。
80円という数字は単に、大台というだけではなく、歴史的な意味を持つ水準です。
この水準を割り込むと、1995年4月に記録した79円75銭をも上回り円買いがさらに加速することが十分に
予測できます。
現在の水準では、市場はまだ「おそるおそる」」円を買っている状況ですが、80円を割り込むと「安心して」
円を買ってきそうです。
ここは政府日銀としても、再び何らかの行動を起こすべき水準かと思います。
本日は東京市場とNY市場が休日です。
市場参加者が比較的少ないことから、大きな値動きも考えられます。
十分注意していただきたいと思います。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 10/2 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「経済見通しが、雇用とインフレの双方がと遠くない将来に改善する確信を深められる方向で変化しない限り、一段の行動が正当化される公算が大きい」講演で。 | ドル全面安の展開に。 |
| 10/2 | 温家宝・中国首相 | 「ユーロ圏の国々やギリシャが危機を克服するのを支援したい」パパンドレウ・ギリシャ首相との会談で。 | ----- |
| 10/6 | ガイトナー・財務長官 | 「通貨の価値を押し上げる市場の圧力が強まるなか、これに抵抗しようとする国が増えている」また、先月行われた日本の 為替介入については国際的な緊張をあおってはいないと述べた。 | ----- |
| 10/7 | トリシェ・ECB総裁 | ユーロが上昇していることに関して「実体経済を反映すべきで、過度な乱高下は経済の不安定要因になる」理事会後の会見で。 | ユーロドルは1.40台前半から1.38台に台。 |
| 10/7 | ストロスカーン・IMF専務理事 | 「為替を経済政策の武器として使うのは世界経済にとって好ましくない。」記者会見で。 | ----- |
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