今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年10月12日(火)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

海外市場

  • NY市場が休場ということもあり、欧州市場では値動きは小幅に 留まる。
  • ドル円は82円を挟む展開から81円台後半に下げると、引き続き 介入警戒感から押し戻される展開に。
  • ユーロドルはアジア市場の早朝、1.40台に乗せる場面もあったが 欧州市場では上値が重く、1.38台後半までユーロ安が進む。
  • NY債券市場は休場のため、株式市場は薄商いの中、小幅続伸。
  • 金は大幅に上昇し高値更新。原油は小幅に反落。
  • イエレンFRB副議長は講演で、低金利は企業のリスクテイクを 奨励しかねない、との認識を示す。



ドル/円81.39 〜 82.19
ユーロ/ドル1.3867 〜 1.3976
ユーロ/円113.83 〜 114.63
NYダウ +3.86 → 11,010.34ドル
GOLD +9.10 →  1,354.30ドル
WTI −0.45 →  82.21ドル
米10年国債 ----- → 2.390%


本日の注目イベント

  • 米  FOMC議事録(9/21分)
  • 米  3年物国債入札








ドル円はNY市場が休場のため参加者も少なく82円を挟む展開でした。



NY市場では一部に取引に参加する人たちもいたようですが、債券市場も休場だったことから



取引は閑散でした。



昨日の朝方、というより東京では夜中に当たる時間に、82円37銭までドルが上昇し、その後81円39円まで



インターバンク市場では出合いがあったようです。



薄商いの中、1日の取引レンジの上も下も記録した感がありますが、その後はほとんど値動きはありません。



今日は、連休明けでもあり、G7あるいは米雇用統計後の最初の通常マーケットです。



G7で政府は日本の単独介入に理解を求める努力を行ったようですが、それについては容認されたかどうかは



分かっていません。



しかし、各メディアからの情報では否定はされなかったことは理解できます。






これを受けて、政府・日銀が再び介入に踏み切るかどうかが注目されます。



昨日の海外市場では一時的にせよ、81円台前半まで円が急騰し、1995年4月の史上最高値である



79銭75銭が意識されています。



市場介入についてはその規模と同時に、前回と同様に海外市場も含めて「広範囲」に行うのかどうか、



その手法にも注目したいと思います。



しかし、これまでのスタンスからすると82円台では介入に踏み切らないことも考えられますが、



さすがに、先週末のNY市場の円の高値である81円70銭近辺から81円50銭辺りに掛けては



日銀の動きもあると予想しています。






上値については、介入がないとすれば82円半ば辺りが一つのメドと観ます。



1時間足での「100日移動平均線」が82円50銭手前にあるからです。



それ以上の上昇は大量のストップロスなど、何かの力が働かなければ難しいと思います。



また、「200日移動平均線」も82円99銭に位置しています。



先週末の米雇用統計の結果を受けて市場では、11月のFOMCでFRBは追加緩和を決定する、との



見方がかなり有力になってきました。



個人的には何らかの量的緩和に踏み切るものと観ていますが、ここにきてその動きをけん制する発言も出てきています。






空席のFRB副議長に就任した、前サンフランシスコ連銀総裁のイエレン副議長は、金融緩和を進める



リスクについて、パーティーが終わったらテーブルにある「パンチボール」はすぐに片づけるべきだ、との



言い回しで追加緩和に警鐘を鳴らしました。



ただ、市場では副議長が追加緩和に否定的な見方を示したとは受け止めていないようです。



円が81円台前半、ユーロが1.40台半ば、そして豪ドルが0.99台前半まで上昇したことで



追加緩和はかなり織り込んできた可能性もあります。



どの程度織り込んだかどうかは今週1週間の為替の動きがヒントを与えてくれそうです。













What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
10/2 ダドリー・NY連銀総裁 「経済見通しが、雇用とインフレの双方がと遠くない将来に改善する確信を深められる方向で変化しない限り、一段の行動が正当化される公算が大きい」講演で。 ドル全面安の展開に。
10/2 温家宝・中国首相 「ユーロ圏の国々やギリシャが危機を克服するのを支援したい」パパンドレウ・ギリシャ首相との会談で。  -----
10/6 ガイトナー・財務長官 「通貨の価値を押し上げる市場の圧力が強まるなか、これに抵抗しようとする国が増えている」また、先月行われた日本の 為替介入については国際的な緊張をあおってはいないと述べた。 -----
10/7 トリシェ・ECB総裁 ユーロが上昇していることに関して「実体経済を反映すべきで、過度な乱高下は経済の不安定要因になる」理事会後の会見で。 ユーロドルは1.40台前半から1.38台に台。
10/7 ストロスカーン・IMF専務理事 「為替を経済政策の武器として使うのは世界経済にとって好ましくない。」記者会見で。  -----
10/11 イエレン・FRB副議長 「低金利は企業のリスクテイクを奨励しかねない。金融緩和というお酒の入った<パンチボウル>をテーブルから下げる準備を当局は整える必要がある」副議長就任後初めての講演で。  -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和