2010年10月19日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米経済指標はまちまちだったものの、9月の鉱工業生産が市場予想を 下回ったことでややドル売りが優勢。
- 円は値幅がわずか20銭強と、81円台前半で動意なし。
- ユーロドルは1.40台に迫る水準まで買い戻されたものの 後が続かず1.39台前半へ。
- 株式市場は大幅高。アップルが四半期での最高益決算を発表。 金融でもシティグループが好決算を発表したことから、 ダウは80ドルを超す大幅高で1万1100ドル台乗せ。
- 債券相場はロックハート・アトランタ連銀総裁が改めて追加緩和に 前向きな発言をしたことから上昇し、長期金利は小幅に低下。
- ドル安を背景に、金は小幅上昇、原油は大幅に反発。
- 9月鉱工業生産 → −0.2%(市場は小幅なプラスを予想)
- 9月設備稼働率 → 74.7(ほぼ予想通り)
- 10月NAHB住宅市場指数 → 16(市場予想は14)
| ドル/円 | 81.13 〜 81.35 |
| ユーロ/ドル | 1.3881 〜 1.3998 |
| ユーロ/円 | 112.89 〜 113.69 |
| NYダウ | +80.91 → 11,143.69ドル |
| GOLD | +0.10 → 1,372.10ドル |
| WTI | +1.83 → 83.08ドル |
| 米10年国債 | −0.052 → 2.515% |
本日の注目イベント
- 豪 RBA議事録
- 独 10月ZEW景況感調査
- 欧 10月ユーロ圏景況感調査
- 米 9月住宅着工件数
- 米 9月建設許可件数
- 米 7−9月期決算発表 → BOA,ゴールドマン・サックス
- 米 エバンズ・シカゴ連銀総裁講演
- 米 イエレン・FRB副議長講演(フランクフルト)
- 米 フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
- 米 ダドリー・NY連銀総裁講演
- 米 デューク・FRB理事講演
- 加 カナダ中銀政策金利発表
NY市場での円はわずか24銭の値動きでした。
ロックハート・アトランタ連銀総はFRBによる新たな国債購入を支持する可能性があるとの
認識を示し、債券に買い物が入り長期金利は下落。
さらに9月の鉱工業生産は予想に反して前月比マイナスと、ドル売り材料には事欠かなかったと
思われましたが、ドル円への影響はほとんどありませんでした。
ユーロ、豪ドルがドルに対して上昇したため、クロス円がアジア時間に比べ円安方向に推移しましたが、
この方面からのドル円への影響も見られませんでした。
やや「ドル売り円買い」での仕掛けに飽きたというところかもしれませんが、依然として水準が81円台前半だけに
予断は許しません。
もう一段のドル安も考えられるし、政府・日銀による市場介入も全くないとは言いきれないレベルだとも言えます。
米株式市場では好決算が相次ぎ、ダウは直近の高値を更新しています。
これまでなら、株高はドル高に繋がっていました。
株価の上昇を背景にリスク選好が高まり低金利の円が売られ、高金利の豪ドルやユーロが買われる
「ドル安、円安」の流れでした。
しかし、追加緩和観測が強く意識され始めたころから、低金利継続は株式市場には
プラスに作用するものの、ドル円ではむしろ金利差縮小からドル安要因として捉えられています。
そのため、現在は株高とドル高の相関が崩れています。
昨日も、追加緩和は市場にかなり織り込まれてきたのでは、と書きました。
上記ロックハート総裁のコメントにもこれまでほど強くドル売りで反応はしてません。
それほど大きな記事ではありませんが一つ変化が見られました。
ガイトナー財務長官は、米国は「強いドル」への信頼を保持するだろうと言明した、とブルームバーグは伝えています。
同長官がカリフォルニア州での会合で、米国が通貨切り下げに携わることはないだろうと語った、としています。
詳しい内容は分かりませんが、これまで米国は輸出倍増計画を推し進めるため「ドル安」を容認してきた経緯があります。
「強いドル」を標榜したのは、かつてクリントン政権時代のルービン財務長官以来のことです。
ドル安政策が変更されたとは思えませんが、今後の動きに何か変化があるかどうか注視したいところです。
先週末に発表されたシカゴ通貨先物市場のポジションに大きな変化はありません。
円の買い持ちがやや減少し、ユーロの買い持ちがそれ以上に減少しています。
豪ドルの買い持ちは相変わらずの高水準です。
市場ではユーロや豪ドルに少し達成感がでてきたとの見方もありますが、少なくとも今のところ
ヘッジファンド等の大口投資家の動きは見られません。
本日も米通貨当局者の講演が多く予定されています。
中でもフィッシャー・ダラス連銀総裁は追加緩和には消極的と観られています。
他にもダドリーNY連銀総裁は追加緩和には一貫して前向きであり、FOMCでの
投票権も有しています。
住宅関連の経済指標と同時に、各連銀総裁の発言が相場に影響を与えるかもしれません。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 10/2 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「経済見通しが、雇用とインフレの双方がと遠くない将来に改善する確信を深められる方向で変化しない限り、一段の行動が正当化される公算が大きい」講演で。 | ドル全面安の展開に。 |
| 10/2 | 温家宝・中国首相 | 「ユーロ圏の国々やギリシャが危機を克服するのを支援したい」パパンドレウ・ギリシャ首相との会談で。 | ----- |
| 10/6 | ガイトナー・財務長官 | 「通貨の価値を押し上げる市場の圧力が強まるなか、これに抵抗しようとする国が増えている」また、先月行われた日本の 為替介入については国際的な緊張をあおってはいないと述べた。 | ----- |
| 10/7 | トリシェ・ECB総裁 | ユーロが上昇していることに関して「実体経済を反映すべきで、過度な乱高下は経済の不安定要因になる」理事会後の会見で。 | ユーロドルは1.40台前半から1.38台に台。 |
| 10/7 | ストロスカーン・IMF専務理事 | 「為替を経済政策の武器として使うのは世界経済にとって好ましくない。」記者会見で。 | ----- |
| 10/11 | イエレン・FRB副議長 | 「低金利は企業のリスクテイクを奨励しかねない。金融緩和というお酒の入った<パンチボウル>をテーブルから下げる準備を当局は整える必要がある」副議長就任後初めての講演で。 | ----- |
| 10/15 | バーナンキ・FRB議長 | 「何も変化がなければ、FOMCの二重目標に基づき、さらなる行動を取る状況になりそうだ」ボストンの講演で。 | ドル全面安に。円、一時80円88銭を記録。 |
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