今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2008年6月18日(水)


おはようございます。


当社HP「歴史は繰り返す」での石油の話は昨日で終わりましたが、今朝の新聞に石油に

関する記事が二つありました。

一つは、ブラジル国営石油会社ペトロブラスが砂糖キビを原料とする、バイオエタノール

燃料を日本に輸出するというニュースです。

もう一つは、サウジの元石油相ヤマニ氏のインタビューです。


ご承知の通りヤマニ氏は長い間サウジの石油大臣をやっていた方で、当時は氏の発言に

世界中が注目していた、非常に影響力のある人でした。インタビューの中で氏は「近い将来

原油価格は70ドル程度まで下がる」と話しています。


石油事情に非常に詳しい専門家の「ご託宣」。ありがたい話ですね。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 欧州市場で107円台半ばまで下落したドル/円はNYではほぼ108円台での取引でした。
  • 経済指標が多く発表されたが、概ね景気低迷を示す内容に、108円40まで上昇した
    ドル/円はこの日の安値近辺まで売られ、取引を終えました。
  • 米 1−3月の経常収支 → 1763.7億ドル赤字(前期比+5.5%)
  • 米 5月卸売物価指数 → +1.4%(五ヶ月連続のプラス)
  • コア指数 → +0.2%
  • 米 5月住宅着工件数 → 97.5千件(前月比−3.3%)
  • 米 5月鉱工業生産 → 110.9(前月比−0.2%)
  • 米 3−5月期ゴールドマン・サックス決算 → 最終損益20億87百万ドル(前年同期比−11%)

ドル/円107.91 〜 108.40
ユーロ/円167.37 〜  167.78
NYダウ−108.78 → 12,160.30ドル
Gold+0.60  → 886.90ドル
WTI−0.60  →  134.01ドル
米10年国債−0.069 → 4.207%


本日の注目点

  • 日 日銀金融政策決定会合議事要旨(4/30日分)
  • 日 日銀金融政策決定会合議事要旨(5/19.20日分)
  • 米 3−5月期モルガン・スタンレー決算
  • 米 5月米財政収支


どちらかと言えば米経済のネガティブな内容を示す経済指標がでたが、その割にはドルが

堅調です。昨日の欧州時間、一旦は107円60近辺までドルは売られましたが、そこから切

りかえしてすぐに108円台に。
 
米金利が上昇気味なのと、原油相場が落ち着いていることがドルの支援材料となり市場にドル

楽観論を醸成しているように思えますが、108円60近辺が抜けきれないというムードが固ま

ってくると一気に下押しの可能性もあります。

本日は、昨日同様にモルガン・スタンレーの決済発表に注目しています。

108円50が重いのか、107円50が硬いのか、悩ましいところです。


2008年4月分(PDF) 2008年5月分(PDF)

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
6/17 ウオールストリート
ジャーナル
米国は秋以前に利上げをする可能性は少ない、と報道。 ---
6/16 ラッカー
リッチモンド
連銀総裁
「インフレは許容できないほど高い。」と発言。 ---
6/14 ポールソン
財務長官
同時に、「米経済は依然として試練に直面している。」とも発言。 ---
6/14 ポールソン
財務長官
G8財務相会合で「米経済は長期的潜在力は強い。ファンダメンタルズを反映すればドルが強くなるのは自然。」 ---
6/12 ブロッサー
フィラデルフィア
連銀総裁
「インフレ期待抑制のため予防的利上げをすべき」と講演で発言。 米債券価格下落(金利上昇)
長期金利が4.2%に急上昇。
6/11 ベージュブック 「経済活動は引き続き弱い」と総括 ---
6/11 シュタルク
  ECB理事
「連続利上げを考えているわけではない」 ---
6/10 ブッシュ米大統領 「われわれは強いドルを信じている」
「経済の相対的な価値が最終的には(ドルの)価値を決める」とドル安を牽制
106円台後半から107円台へ
6/10 バーナンキ
FRB議長
「米景気減速のリスクは後退した。」とインフレ抑制の決意を改めて示す。 106円台後半から107円台へ
6/9 リーマンブラザーズ 3−5月期決算の最終損益が約28億ドル(約2900億円)の赤字になるとの見通し発表。
同時に、60億ドル(約6300億円)の増資も発表。
---
6/9 フイッシャー
ダラス連銀総裁
インフレ抑制のため利上げが必要になる可能性を示唆。 ドル高へ。
6/9 ガイトナー
  NY連銀総裁
「ドルの動きを非常に注視している。」 ドル高へ
6/9 ポールソン
財務長官
「為替介入の選択肢を排除しない。」米CNNのインタビューに答えて。
(これまでのドル高誘導から、介入に言及する一歩踏み込んだ発言に)
ドル高へ
6/7 日米中印韓
 五カ国エネルギー相会合
共同声明で原油高は「消費国、産油国双方の利益に反する」
 6/6NYMEXでの原油大幅高を受けて。
ユーロ/ドル1.54前半から1.55後半へ 上昇。
同時にユーロ/円も大幅にユーロ高
6/5 トリシェ
  ECB総裁
「次回会合で小幅な利上げを実施する可能性を排除しない。」定例理事会後の記者会見で。 ユーロ/ドル1.54前半から1.55後半へ 上昇。
同時にユーロ/円も大幅にユーロ高
6/4 バーナンキ
  FRB議長
最近のインフレ率について「望ましい水準よりかなり高い」と、前日に引き続き警戒感を 表す。 ドル高へ。104円後半→105円30銭
6/3 ジョージソロス
(米 投資家)
「原油価格はバブルである。」との認識を示す。 ---
6/3 ウォールストリート
  ジャーナル紙
米大手証券リーマンブラザーズが30億ー40億ドルの資本増強を検討していると報道。
近く発表される3−5月決算で3億ドル以上の赤字の可能性を指摘。
---
6/3 バーナンキ
FRB議長
「ドルや安が輸入物価や消費者物価の歓迎できない上昇を招いている」
「インフレやインフレ期待の意味することに注意している」
「現在の政策は適切な位置にある」など、軸足をインフレ対策に置く発言をし、
  これまでの金融緩和政策の転換を示唆。(講演で)
ドルが全面高となり、NYダウは大幅下落
6/2 ポールソン
財務長官
「金融マーケットの混乱終焉にはもう数ヶ月時間がかかる」との「認識を示す。
サブプライムローン関連で152億ドル(約1兆5300億円)の損出を計上。
ドルが全通貨に対して下落。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和