今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年10月25日(月)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • アジア市場ではややドル安傾向だったものの、NY市場では G20を控えドル買い戻しの勢いが優勢。
  • 円は81円台前半でのもみ合いから81円台半ばを試す展開に。 しかし、週末とG20を控えポジション調整の域を出ず取り引きは閑散。
  • ドル買い戻し優勢の流れから、ユーロは対ドルで1.38台を伺うが 勢いはなく1.39台前半で引け。
  • 株式市場は小幅反落し、ダウは14ドル安、
  • 債券相場は小動きながら売り優勢で、長期金利は小幅上昇。
  • 原油は反発、金は小幅安。
  • 注目のG20共同声明では、輸出促進のための自国通貨安を回避する事を明記。 ただ米国などが提案した、GDPに対する経常収支の数値基準は見送られた。



ドル/円81.14 〜 81.51
ユーロ/ドル1.3894 〜 1.3973
ユーロ/円113.12 〜 113.56
NYダウ −14.01 → 11,132.56ドル
GOLD −0.50 →  1,325.10ドル
WTI +1.13 →  81.69ドル
米10年国債  +0.013 → 2.550%


本日の注目イベント

                             
  • 日   9月貿易統計 
  • 米   9月中古住宅販売件数  
  • 米   バーナンキFRB議長講演                                 







G20で為替問題が議論されることは想定されていましたが、事前の予想では通貨問題での合意は



難しいだろうと観られていました。



しかし、共同声明では、



1.通貨競争は回避



2.先進国は為替レートの過度の変動や無秩序な動きを監視



との文言が挿入され、為替問題に関しては一定の成果を上げたと言えます。






更に、G20会合後の記者会見では、ガイトナー財務長官は「米国は強いドル政策」」を支持すると述べています。



これまで、ドル安が大幅に進んだ過程でも「ドル安懸念」の声はまったく聞かれず、



先週もこの欄で記述しましたが、ようやく先週になって「ドル高は米国の国益」との発言が突如でてきました。



また、ウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)とのインタビューでは、



「ドルが対ユーロや円でこれ以上下落する必要はない。ユーロと円はほぼ整合的な水準」と、これまでとはうって変わって



「ドル安懸念」を口にし出し始めました。



G20というイベントに合わせた「ポーズ」とも見れますが、今後さらにドル安が進んだ時に



どのようなスタンスを見せるのか、さらに円とユーロの水準を名指しで「整合的」と言及したことから



今後の米通貨当局の対応に注目したいと思います。






今朝のオセアニア市場では先週末のNY引け水準からは、上下に大きく動いた様ですが



上記共同声明やガイトナー財務長の発言を受け市場はやや混乱している事が伺えます。



円は81円割れ、ユーロも1.40に迫る水準を試しに行ったようです。




結局、米FOMCを1週間後に控え、依然として追加緩和期待が根強いということのようです。



G20共同声明に、自国通貨安の誘導を回避すべし、との文言が加えられ政府・日銀としても



簡単には市場介入に踏み切れないだろうとの読みも働いてきます。






円は先週80円84銭まで上昇し、現在も81円台前半です。



上記発言などを考慮すれば、これまで通り単純にドルを売っていればいいわけではない



ようにも思えますが、1995年4月に記録週他79円75銭が視界に入っていることも事実です。



こうなると、やはり来週の米追加緩和のの内容と、規模をめぐる思惑。



さらには、G20合意を受け中国通貨当局がどこまで人民元高を容認してくるかが重要なポイントに



なりそうです。



一気に人民元高を容認するようだと、政府・日銀も介入しづらいとの見方から円高ドル安が進む可能性が



あるからです。



個人的には先週までと同様に80円前後では介入に踏み切ると予想していますが、そのような展開に



なるかどうか・・・。



FOMCまで1週間に迫った今週もユーロ、豪ドルを中心に大きな値動きが想定されます。













What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
10/2 ダドリー・NY連銀総裁 「経済見通しが、雇用とインフレの双方がと遠くない将来に改善する確信を深められる方向で変化しない限り、一段の行動が正当化される公算が大きい」講演で。 ドル全面安の展開に。
10/2 温家宝・中国首相 「ユーロ圏の国々やギリシャが危機を克服するのを支援したい」パパンドレウ・ギリシャ首相との会談で。  -----
10/6 ガイトナー・財務長官 「通貨の価値を押し上げる市場の圧力が強まるなか、これに抵抗しようとする国が増えている」また、先月行われた日本の 為替介入については国際的な緊張をあおってはいないと述べた。 -----
10/7 トリシェ・ECB総裁 ユーロが上昇していることに関して「実体経済を反映すべきで、過度な乱高下は経済の不安定要因になる」理事会後の会見で。 ユーロドルは1.40台前半から1.38台に台。
10/7 ストロスカーン・IMF専務理事 「為替を経済政策の武器として使うのは世界経済にとって好ましくない。」記者会見で。  -----
10/11 イエレン・FRB副議長 「低金利は企業のリスクテイクを奨励しかねない。金融緩和というお酒の入った<パンチボウル>をテーブルから下げる準備を当局は整える必要がある」副議長就任後初めての講演で。  -----
10/15 バーナンキ・FRB議長 「何も変化がなければ、FOMCの二重目標に基づき、さらなる行動を取る状況になりそうだ」ボストンの講演で。  ドル全面安に。円、一時80円88銭を記録。
10/21 ガイトナー・財務長官 「ドルが対ユーロや円でこれ以上下落する必要はない。ユーロと円はほぼ整合的な水準」ウォール・ストリート・ジャーナル紙の電子版に掲載。 ドルが主要通貨に対して上昇。円81円 →81円77レベルまで下落。
10/22 ガイトナー・財務長官 「米国の政策は強いドルを支えるものだ」「世界の金融安定化に向けて特別の責任があることを認識している」G20後の記者会見で。  -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和