2010年10月26日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 円は欧州市場で80円41銭を記録。80円台半ばを割り込んだ ことから史上最高値が現実的に。
- NY市場では米住宅関連の指標が改善していたことからドル買い戻しの 動きが優勢となり円は80円台後半で引け。
- ユーロ、豪ドルも欧州市場にかけて続伸したものの、NY市場では 利食いの売りに反落。
- 株式市場は追加緩和観測から買い優勢の展開となりダウは31ドル高 と、引け値で直近高値を更新。
- 債券相場は小動き。上昇する場面もあったが続かず、株高から長期債は 小幅下落し、長期金利は先週末とほぼ変わらず。
- ドル安から金相場は大幅上昇。原油も小幅に続伸。
- バーナンキFRB議長は講演で、住宅保有政策のリスクについて言及。 注目された追加緩和に関しては言及なし。
- 9月中古住宅販売件数 → 453万件(+10.0%)
| ドル/円 | 80.46 〜 80.89 |
| ユーロ/ドル | 1.3952 〜 1.4040 |
| ユーロ/円 | 112.53 〜 113.29 |
| NYダウ | +31.49 → 11,164.05ドル |
| GOLD | +13.80 → 1,338.90ドル |
| WTI | +0.83 → 82.52ドル |
| 米10年国債 | +0.005 → 2.567% |
本日の注目イベント
- 独 11月GFK消費者信頼感調査
- 英 第3四半期GDP(速報値)
- 米 8月ケース・シラー住宅価格指数
- 米 10月消費者信頼感指数
- 米 8月住宅価格指数
- 米 10月リッチモンド連銀製造業指数
先週末のG20共同声明を受けて、為替市場がどのように反応するか注目されていましたが、
市場はこれまで通り「ドル安」の流れは変わらないと判断した様です。
円は昨日のアジア市場では81円台前半で推移していましたが、ドルが売られ、ユーロ、豪ドルなど主要通貨が
上昇すると、円もじり高の展開になりました。
欧州市場に入ると80円台後半から勢いも増し、一時80円41銭まで円高が進みました。
80円の半ばを割り込んだことで、NY市場では80円割れも意識されましたが、9月中古住宅販売件数が
市場予想を大きく上回ったことからドル買い戻しが優勢となり80円台後半で引けています。
G20では「通貨安競争」を回避するとの文言も盛り込まれましたが、米国の追加緩和観測が根強いことと、
ドル反発の「唯一の手段」である政府・日銀による市場介入も難しいとの見方が、改めてドル売り円買いを
誘発したものと考えられます。
円は先週の高値80円84銭を抜き、80円台半ばまで続伸しました。
NYでは欧州市場を上回る円高は避けられましたが、それでも引け値で80円台後半で取引を終えており、
先週までの動きと異なり81円台には戻していません。
先週にも述べましたが、どうやら市場は、一度は史上最高値である79円75銭を観ないと収まらない様です。
円が80円半ばを割り込んだことで、市場関係者の相場観は「円高一色」です。
「円は今週中にも80円を割り込む」といったコメントが圧倒的です。
象徴的なのが、これまで約1年間「ドルは反発する。円がそれほど強い理由はない」との立場を一貫して
取り続けてきた知人のエコノミストが、昨日の相場を見て「円高」を予想する立場に変わってしまったことです。
相場は、全員が下を見だしたら下落もそろそろクライマックスに近いかも知れません。
「誰が最後のババを引くのか」という段階にきているのかもしれません。
足元ではドル安の流れは変わらないとしても、上記「アノマリー」も頭の片隅に入れておきたいところです。
とは言え、上記意見は少数意見で、市場の関心は80円割れでは介入が観られるのかどうかという点に絞られます。
史上最高値という点もありますが、やはり80円という「大台」は重要な意味があると思われます。
輸出企業の中には2010年9月からの下半期の為替レートを80円に設定したとの報もありました。
80円を大きく割り込むと下値のメドもつきにくくなり、「未踏の世界」に入ります。
個人的には、この水準では政府・日銀は動かざるを得ないと予想していますが、これまで通り「断固とした措置を取る」を
繰り返すだけでは、市場に足元を見られることになります。
本日もケース・シラーなど米住宅関連の指標が発表になります。
同指標は5月をピークに住宅価格の上昇率は鈍化しており、8月の数字は前年同月比3.18%のプラスでした。
9月の予想は概ね2%前後の様ですが、これを下回ると再び追加緩和期待が高まり、市場はドル売りに傾くと言った
シナリオですが、どうでしょうか・・・。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 10/2 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「経済見通しが、雇用とインフレの双方がと遠くない将来に改善する確信を深められる方向で変化しない限り、一段の行動が正当化される公算が大きい」講演で。 | ドル全面安の展開に。 |
| 10/2 | 温家宝・中国首相 | 「ユーロ圏の国々やギリシャが危機を克服するのを支援したい」パパンドレウ・ギリシャ首相との会談で。 | ----- |
| 10/6 | ガイトナー・財務長官 | 「通貨の価値を押し上げる市場の圧力が強まるなか、これに抵抗しようとする国が増えている」また、先月行われた日本の 為替介入については国際的な緊張をあおってはいないと述べた。 | ----- |
| 10/7 | トリシェ・ECB総裁 | ユーロが上昇していることに関して「実体経済を反映すべきで、過度な乱高下は経済の不安定要因になる」理事会後の会見で。 | ユーロドルは1.40台前半から1.38台に台。 |
| 10/7 | ストロスカーン・IMF専務理事 | 「為替を経済政策の武器として使うのは世界経済にとって好ましくない。」記者会見で。 | ----- |
| 10/11 | イエレン・FRB副議長 | 「低金利は企業のリスクテイクを奨励しかねない。金融緩和というお酒の入った<パンチボウル>をテーブルから下げる準備を当局は整える必要がある」副議長就任後初めての講演で。 | ----- |
| 10/15 | バーナンキ・FRB議長 | 「何も変化がなければ、FOMCの二重目標に基づき、さらなる行動を取る状況になりそうだ」ボストンの講演で。 | ドル全面安に。円、一時80円88銭を記録。 |
| 10/21 | ガイトナー・財務長官 | 「ドルが対ユーロや円でこれ以上下落する必要はない。ユーロと円はほぼ整合的な水準」ウォール・ストリート・ジャーナル紙の電子版に掲載。 | ドルが主要通貨に対して上昇。円81円 →81円77レベルまで下落。 |
| 10/22 | ガイトナー・財務長官 | 「米国の政策は強いドルを支えるものだ」「世界の金融安定化に向けて特別の責任があることを認識している」G20後の記者会見で。 | ----- |
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