今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年10月29日(金)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル売りの流れが再び強まり、円も2日振りに81円台を割り込み 80円86銭まで上昇。
  • FRBがディーラーや投資家に対して国債購入策の規模などについて 聞き取り調査をしたとの報道も手ががりに。
  • ドルはユーロ、豪ドルなどの上昇に伴い下落、来週のFOMCでの 買い取規模が改めて大きいとの見通しもドル売りに作用。
  • 株価は日中大幅に下落したが引けにかけて買い戻しも入り、ダウは 12ドル安と続落。ナスダックは小幅に反発。
  • FOMCを巡る思惑から債券相場は8営業日振りに上昇。長期金利は 2.6%台に下落。
  • このところ調整を続けていた金は大幅反発。原油価格は小幅に上昇。
  • 週間失業保険申請件数 → 43.4万件(2週連続で減少)          



ドル/円80.86 〜 81.29
ユーロ/ドル1.3843 〜 1.3946
ユーロ/円112.38 〜 112.98
NYダウ −12.33 → 11,113.95ドル
GOLD +19.90 →  1,342.50ドル
WTI +0.24 →  82.18
米10年国債  −0.062 → 2.667%


本日の注目イベント

                             
  • 日   9月失業率                          
  • 日   9月消費者物価指数           
  • 日   9月鉱工業生産
  • 欧   10月ユーロ圏消費者物価指数
  • 欧   9月ユーロ圏失業率
  • 加   8月GDP
  • 米   第3四半期GDP(速報値)                     
  • 米   10月シカゴ購買部協会景気指数     
  • 米   10月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)          







来週のFOMCを睨み、日銀も動き始めました。



昨日の日銀の発表によると、11月15−16日に予定していた次回の金融政策決定会合を



前倒しにして、4−5日に開催する事を決めました。



米FOMCが2−3日に開催され、そこで大規模な追加緩和策が決まった場合には



大きくドル安円高に振れることも予想され、日銀としても対応策を早めに協議したいことから



次回会合を早めたとの観測が大勢を占めています。



円高が進んだ場合に備えて、次の一手を打つ体制を整えたという見方ができます。



前回決定された「包括緩和」もそうでしたが、円高阻止に向けた日銀の強い意志が



伺え、歓迎される決定かと思います。






また、2012年度の物価上昇率の予測値をはじめて公表し、前年度比上昇率を0.6%と、



予測したことを明らかにしました。



日銀は既に消費者物価が1%程度まで上昇するまでは利上げをしない方針を明らかにしている



ことから、今後2年間は利上げを行わなず「ゼロ金利政策」を長期化させる姿勢を示したことになります。



日銀の政策を明確に市場に示すことで円高阻止を狙った、いわば「本気度」を現した施策とも言えます。






昨日もFOMCでの追加緩和の量を巡り思惑が入り乱れた格好になりした。



国債購入規模の予測については現在のところ2500億ドルから2億ドルまで大きく分かれています。



ブルームバーグは昨日のニュースで、NY連銀はディーラーや投資家に対し、国債購入の新たなプログラム



の当初の規模や、完了するまでの期間について予想を示すよう求めた報じています。



FRBとしても市場の需要を的確に把握し、量的緩和の規模を決める際の参考値にしたいということで、



現状ではその規模に関しては「白紙」だということが伺えます。






円は再び81円を割り込み80円台後半まで上昇しました。



先週までの「円高一色」の相場観はやや修正され、一気に史上最高値更新を目指す展開では



なくなった様には思いますが、改めてドルの上値が重いことも確認された格好になっています。



今週月曜日に80円41銭を記録し、「80円割れは時間の問題」といった見方が大勢を占めた



状況から、特に明確な理由もないままドルが反発しましたが、それでも82円台乗せは失敗に終わり



81円99銭で頭を押さえられ下落に転じました。



結局10月11日のNY市場で82円19銭のドル高値を記録して以来、約2週間の間、82円台にさえも



戻さない展開が続いていることになります。



翌日の12日には81円97銭で頭を抑えられ、13日は81円98銭がドルの高値でした。



そして今回のドル反発局面でも81円99銭と、「1銭の重み」を感じざるを得ません。






本日は金曜日であり、月末でもあります。



巷間言われるように、円資金の必要性から輸出筋がドル売りを持ち込むとの観測もありますが、



逆に、輸入決済も月末要因から高水準の可能性もあります。



さらにNY時間ではGDPをはじめ重要な経済指標の発表も控えています。



相場水準にとらわれず、柔軟な対応が求められると思われます。








良い週末を・・・。













What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
10/2 ダドリー・NY連銀総裁 「経済見通しが、雇用とインフレの双方がと遠くない将来に改善する確信を深められる方向で変化しない限り、一段の行動が正当化される公算が大きい」講演で。 ドル全面安の展開に。
10/2 温家宝・中国首相 「ユーロ圏の国々やギリシャが危機を克服するのを支援したい」パパンドレウ・ギリシャ首相との会談で。  -----
10/6 ガイトナー・財務長官 「通貨の価値を押し上げる市場の圧力が強まるなか、これに抵抗しようとする国が増えている」また、先月行われた日本の 為替介入については国際的な緊張をあおってはいないと述べた。 -----
10/7 トリシェ・ECB総裁 ユーロが上昇していることに関して「実体経済を反映すべきで、過度な乱高下は経済の不安定要因になる」理事会後の会見で。 ユーロドルは1.40台前半から1.38台に台。
10/7 ストロスカーン・IMF専務理事 「為替を経済政策の武器として使うのは世界経済にとって好ましくない。」記者会見で。  -----
10/11 イエレン・FRB副議長 「低金利は企業のリスクテイクを奨励しかねない。金融緩和というお酒の入った<パンチボウル>をテーブルから下げる準備を当局は整える必要がある」副議長就任後初めての講演で。  -----
10/15 バーナンキ・FRB議長 「何も変化がなければ、FOMCの二重目標に基づき、さらなる行動を取る状況になりそうだ」ボストンの講演で。  ドル全面安に。円、一時80円88銭を記録。
10/21 ガイトナー・財務長官 「ドルが対ユーロや円でこれ以上下落する必要はない。ユーロと円はほぼ整合的な水準」ウォール・ストリート・ジャーナル紙の電子版に掲載。 ドルが主要通貨に対して上昇。円81円 →81円77レベルまで下落。
10/22 ガイトナー・財務長官 「米国の政策は強いドルを支えるものだ」「世界の金融安定化に向けて特別の責任があることを認識している」G20後の記者会見で。  -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和