2010年11月1日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル安円高が進み一時80円37銭と、再び史上最高値に接近。
- 米7−9月期GDPは2%とぽぼ市場予想通り。 ミシガン大学消費者信頼感指数が予想以下だったことや、 米長期金利が低下したことなどから円は80円に向かって上昇。 ほぼ高値圏で引け。
- ユーロ、豪ドルは欧州市場では軟調で下値を試す展開だったが ドル安が進んだことから再び上昇基調に。円上昇のスピードが速かった ことで、クロス円は円高基調に。
- 株式市場では好決算を発表したマイクロソフトなどに買いが集まり ダウは小幅高。ユーロ円は1週間振りに111円台まで下落。
- 債券相場は続伸。FRBの国債購入は超長期も含め全期間が対象になる との見方から10年債も買われ、長期金利は続落。
- 金は大幅続伸。ドル安が続くとの見通しから買い優勢。原油は小幅続落。
- 第3四半期GDP(速報値)→ 2.0%
- 10月シカゴ購買部協会景気指数 → 60.6(予想は58.0)
- 10月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値) → 67.7(予想は68.0)
| ドル/円 | 80.37 〜 80.81 |
| ユーロ/ドル | 1.3846 〜 1.3947 |
| ユーロ/円 | 111.69 〜 112.42 |
| NYダウ | +4.54 → 11,118.49ドル |
| GOLD | +15.10 → 1,357.60ドル |
| WTI | −0.75 → 81.43 |
| 米10年国債 | −0.067 → 2.600% |
本日の注目イベント
- 豪 第3四半期住宅価格指数
- 米 10月個人所得
- 米 10月個人支出
- 米 10月ISM製造業景況指数
円はNY市場では80円台後半に戻す場面もありましたがその後じり高となり、一時80円37銭を示現。
史上最高値に62銭まで迫る円高水準を記録し、ほぼ高値圏で越週しました。
円のじり高は続き80円台前半で推移し、現在もさらに円高が進んでいることを考えると今週中にも「80円割れ」
を試しそうな状況になってきました。
80円前半でも政府・日銀の介入は観られず、先週末には財務省は「10月は介入はゼロだった」と発表したように、
結局、政府・日銀の市場介入は9月の大規模介入一度だったことが確認されています。
今さらながら、あの介入は何だったのか考えさせられます。
これまでも何度か介入らしい動きが観られましたが、介入では無かったことになり、やはり巷間言われているように
単独では「介入しずらい」ことが確認された格好です。
先週行われたEU首脳会議での議長総括でも「短期的な競走上の利益を得る目的で、為替変動に関与することを避ける」
といった考えを示したことで、日本はさらに単独介入に踏み切るタイミングを失いつつあります。
今月のG20サミットでも日本の立場を理解してもらうのが困難になるとの見方から、市場はドル売り円買いを進めている
といった状況です。
今週はいよいよ注目のFOMCが開催されます。
事前の予想では国債購入額にも大きなばらつきがあり、その規模次第ではドル安が更に進むかどうか注目されます。
一方で、円は15年ぶりの円高水準で取引されており、市場は「追加緩和実施時期がドル安のピーク」との見方もあります。
5000億ドル程度の国債購入規模は既に市場に織り込まれており、「材料出尽くし」からドルが反発する、という
見方です。
また、80円割れで達成感からドルを買い戻す動きが活発になる、との観測もあります。
「80円割れを見ないと収まらない」といった見方があることをこの欄でも紹介しましたが、問題は
80円割れで本当に達成感が出てくるのか・・・?
ドルの底値が見えなくなり、さらにドル売りを誘うのではないか・・・?ということです。
市場参加者の多くは「80円割れはやむを得ない」と腹をくくったとしても、そこでドルが下げ止まる
かどうかに注目しているはずです。
相場にオーバーシュート(過剰反応)は付き物です。
勢いがついてさらに円高が進む可能性も考えておく必要があるかもしれません。
足元でのドル反発の可能性を探れば、上記「達成感」や「材料出尽くし」が挙げられますが、これらは不確実です。
それ以外には、政府・日銀による市場介入と、G20前にガイトナー財務長官が突如言いだした「ドルが円やユーロに対して
これ以上安くなる必要は無い」といった米国による「口先介入」が挙げられますが、これも不確実であることには
違いはありません。
80円割れ後の相場観は大きく分かれています。
個人的にはドルのさらなる大幅下落はないと観ていますが・・・・。
さて、今週は神経質な忙しい週になりそうです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 10/2 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「経済見通しが、雇用とインフレの双方がと遠くない将来に改善する確信を深められる方向で変化しない限り、一段の行動が正当化される公算が大きい」講演で。 | ドル全面安の展開に。 |
| 10/2 | 温家宝・中国首相 | 「ユーロ圏の国々やギリシャが危機を克服するのを支援したい」パパンドレウ・ギリシャ首相との会談で。 | ----- |
| 10/6 | ガイトナー・財務長官 | 「通貨の価値を押し上げる市場の圧力が強まるなか、これに抵抗しようとする国が増えている」また、先月行われた日本の 為替介入については国際的な緊張をあおってはいないと述べた。 | ----- |
| 10/7 | トリシェ・ECB総裁 | ユーロが上昇していることに関して「実体経済を反映すべきで、過度な乱高下は経済の不安定要因になる」理事会後の会見で。 | ユーロドルは1.40台前半から1.38台に台。 |
| 10/7 | ストロスカーン・IMF専務理事 | 「為替を経済政策の武器として使うのは世界経済にとって好ましくない。」記者会見で。 | ----- |
| 10/11 | イエレン・FRB副議長 | 「低金利は企業のリスクテイクを奨励しかねない。金融緩和というお酒の入った<パンチボウル>をテーブルから下げる準備を当局は整える必要がある」副議長就任後初めての講演で。 | ----- |
| 10/15 | バーナンキ・FRB議長 | 「何も変化がなければ、FOMCの二重目標に基づき、さらなる行動を取る状況になりそうだ」ボストンの講演で。 | ドル全面安に。円、一時80円88銭を記録。 |
| 10/21 | ガイトナー・財務長官 | 「ドルが対ユーロや円でこれ以上下落する必要はない。ユーロと円はほぼ整合的な水準」ウォール・ストリート・ジャーナル紙の電子版に掲載。 | ドルが主要通貨に対して上昇。円81円 →81円77レベルまで下落。 |
| 10/22 | ガイトナー・財務長官 | 「米国の政策は強いドルを支えるものだ」「世界の金融安定化に向けて特別の責任があることを認識している」G20後の記者会見で。 | ----- |
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