2010年11月3日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- FOMCを控えドル円ではドル買い戻しが優勢となり、欧州市場 では80円台後半までドル高に。
- 一方、ユーロではドル売りユーロ買いが活発となり、前日の1.38台から 1.40台半ばまでユーロが強含む。追加緩和期待に加え、10月ユーロ圏のPMIが 上方修正されたこと、豪ドルが急伸したことなどが背景。ユーロ円は大幅に上昇。
- 昨日の午後、RBAは予想外の利上げを決定。豪ドルは対ドルで 急伸し、1.0025の高値を更新。対円でも81円近くまで上昇。
- 株式市場は追加緩和観測から買い物を集め、ダウは64ドル高。
- 債券は30年債を中心に上昇。長期金利はやや低下。
- 金は続伸し、1350ドル台を回復。原油も続伸し約3週間ぶりに 83ドル台に乗せる。
| ドル/円 | 80.57 〜 80.90 |
| ユーロ/ドル | 1.3980 〜 1.4058 |
| ユーロ/円 | 113.04 〜 113.48 |
| NYダウ | +64.10 → 11,188.72ドル |
| GOLD | +6.30 → 1,356.90ドル |
| WTI | +0.95 → 83.90 |
| 米10年国債 | −0.038 → 2.590% |
本日の注目イベント
- 豪 9月住宅建設許可件数
- 米 10月ADP雇用者数
- 米 10月ISM非製造業景況指数
- 米 FOMC
市場ではFOMCを翌日に控えポジションを調整する動きが続いています。
ドル円は、80円台半ばを割り込むことも無く、ドル買い戻しが優勢。
欧州市場では80円の後半まで円が売られましたが、ユーロなど主要通貨ではドル安が進んだことから
81円台乗せには至らなかったようです。
昨日のアジア時間の午後、RBAは市場の大方の予想に反して0.25%の利上げを決めました。
5月の利上げを最後に利上げを見送ってきたRBAでしたが、「中期的な物価上昇懸念がある」との判断から
利上げを決めました。
豪ドルは直後に急伸し、対ドルで100ポイント、対円でも1円ほど値を上げました。NY市場でも
対ドルで1.0025と、史上最高値を更新しています。
主要国ではこぞって追加緩和競争が繰り広げられ、利上げを意味する「出口戦略」はまだ議題にさえ
上がっていない状況のなか、経済成長が続き、昨年から既に7回目の利上げに踏み切った豪ドルが上昇
するのは極めて当然の話です。
RBAの利上げをきっかけに、クロス円が軒並み上昇し円が売られる結果となりました。
ドル円自体では介入警戒感と、これまで買った円の売り戻しが優勢となり、80円を目指す動きとは
やや逆の動きとなり、ドル円でのドル下支えになっています。
ユーロ、豪ドルなどに比べ円の上昇が先行していた分「調整」されたと観ることもできます。
いよいよ今夜FOMCで追加緩和が決定されそうです。
発表は日本時間では明日の朝方になりますが、市場では5000億ドルと観られている国債購入額が、
その規模によっては為替に与えるインパクトも大きいものになる可能性があります。
追加緩和の期待から、これまで1ヵ月以上にわたりドルが売られ続けてきたことから、決定後は材料出尽くしと
の判断でドルが買い戻されることも十分考えられます。
バーナンキ議長としても、思うように回復しない米景気の現状を考えると、大規模な追加緩和を行いたいとの
思惑もありそうですが、「ドル安の進行」や「将来のインフレ」という副作用も考慮する必要にも迫られます。
オバマ政権の顧問を務めるボルカー元FRB議長は昨日シンガポールで講演し、「量的緩和は将来にインフレを
生む可能性がある」との見方を示しました。(下記参照)
ドル円は80円台半ばを中心にやや膠着状態です。
足元では依然として「80円割れ」を予想する見方が優勢と思われます。
月曜日の朝方ドルが急騰した際の高値、81円50を超えたところにはストップロスのドル買いも
あるとの観測もあります。
明日の朝にはある程度の方向性を見つけられるかもしれません。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 11/2 | スティーブンス・RBA総裁 | 「直近のインフレ統計は予想の範囲内だが、中期的な物価上昇懸念が残る」今年4度目の利上げを決めた後の記者会見で。 | 利上げを受け、豪ドル/米ドル0.98台後半から0.99台後半へ。 |
| 11/2 | ボルカー・元FRB議長 | 「量的緩和は将来にインフレを生む可能性がある」「米国の失業率が近い将来低下する可能性は低い」シンガポールでの講演で。 | ------ |
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