今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年11月8日(月)




おはようございます。



本日は外為オンラインシニアアナリストの佐藤がお休みのため

外為オンラインの高谷が書かせていただきますので

宜しくお願い致します。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 欧州タイムから市場は米雇用統計発表を控え、ポジション調整と見られるドルの買い戻しが優勢に。
  • 独10年債利回りとPIIGS各国10年債利回りとの格差拡大がユーロ懸念が再浮上、ユーロ売ドル買が加速。
  • 米10月雇用統計・非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に上回る。前月の−9.5万人も−4.1万人に修正。 民間部門雇用者数が15.9万人で政府部門のマイナスを吸収する形となった。
  • ドル円は米雇用統計の好結果を受け、81円台半ばまでドル高円安が進み、その後、もみ合い81円台前半で引け。
  • NYダウは前日の大幅高の利益確定売りに押されるも、米雇用統計の好結果で買いも入り、引けは小幅高だが5日続伸。
  • 債券市場は米雇用統計からリスク選好の流れで売り優勢。長期金利は2.5%台を回復。
  • 金はドル安基調が続くという判断から大幅高。前日同様に史上最高値を更新。原油は5日続伸の小幅高。
  • 米10月雇用統計・非農業部門雇用者数 → 15.1万人(市場予想は6万人)
  • 米10月雇用統計・失業率 → 9.6%(市場予想通り)



ドル/円 80.86 〜 81.48
ユーロ/ドル 1.4023 〜 1.4124
ユーロ/円 114.00 〜 114.70
NYダウ +9.24 → 11,444.08ドル
GOLD +14.60 →  1,397.70ドル
WTI +0.36 →  86.85ドル
米10年国債 +0.049 → 2.539%


本日の注目イベント

  • 日   9月景気動向指数
  • 独   9月独貿易収支
  • 独   9月独鉱工業生産
  • 欧   ユンケル・ユーロ圏議長欧州議会で証言
  • 欧   ファンロンバイEU大統領講演(ベルギー)
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演(NY)
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演(サンアントニオ)
  • 米   ウオーシュFRB理事講演(NY)







米雇用統計のサプライズでドル買い戻しの流れとなりました。



失業率は横ばいだったものの非農業部門雇用者数は市場予想を大きく上回る結果です。



その内訳として民間部門雇用者数+15.9万人、政府部門雇用者数−0.8万人と



先日の米10月ADP雇用者数と同様に大きな改善が見られます。



さらには、前月−9.5万人も−4.1万人に修正され、



民間部門は前月は同+6.4万人から同+10.7万人に修正されています。



雇用に改善が見られ、先月あたりから改善しつつある住宅、景気も緩やかな回復をしておりますが



実態経済にはまだまだ反映されておらず、市場の多くはポジションをドル買いには切り替えていません。



ただ、若干は安心感が広がり始めていますが、



82円台に乗せられないようでは本格的なドル買い戻しとは言い難いです。



全体の流れとしてドル安が続くという見方ですが、



先週までと違い上値にチャレンジしていく可能性も出てきているのではないでしょうか。






先週末にユーロが対ドルで大きく売られました。



背景は独10年債利回りとPIIGS各国10年債利回りの格差拡大と米雇用統計です。



利回りの格差拡大はPIIGS各国の財政懸念を表す形となり、



米雇用統計の好結果がさらなるユーロ売りを誘発し、



ユーロ対ドルで約200ポイントの下げ幅を見せています。



通貨安戦争に対し今週予定されているG20、APECで材料出尽くし感や一段落という意味で



目立たなかったユーロ圏の財政危機が再度注目されてもおかしくはありません。



結局、EUも米国も根本的な改善には至っておらず、



重要イベントも決定打となるものが無いといった状況でしょう。






その反面、先週利上げした豪ドルは7日続伸しています。



対米ドルでもパリティー(等価)を大きく抜け、1.01台後半まで値を付けています。



商品相場が好調なことも豪ドル高を促す要因です。



豪ドル対米ドルでは未知の領域に入ってしまいテクニカルが「月足」でも使い物になりません。



今週前半に調整が入ると思われますが、11日に控えています中国の各経済指標の結果によっては



上値も下値も試しに行く展開が想定され、同日には豪雇用統計の発表も控えており



一波乱が起きてもいい覚悟が必要と考えています。






本日の経済指標は少ないですが、要人発言が控えています。



米雇用統計に対してのコメントなど材料視されそうですが



G20、APECを前にし、控えめな発言に偏りそうです。



どの通貨も一旦、利益確定などの調整が進むものだと読んでいます。



重要イベントを控え、動きづらい、参加しづらい相場ですので



トレンドを見極めてからの参加でも十分遅くないと思います。













What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
11/2 スティーブンス・RBA総裁 「直近のインフレ統計は予想の範囲内だが、中期的な物価上昇懸念が残る」今年4度目の利上げを決めた後の記者会見で。 利上げを受け、豪ドル/米ドル0.98台後半から0.99台後半へ。
11/2 ボルカー・元FRB議長 「量的緩和は将来にインフレを生む可能性がある」「米国の失業率が近い将来低下する可能性は低い」シンガポールでの講演で。  ------
11/4 トリシェ・ECB総裁 「市場に供給する資金量の削減については、次回会合で議論する」記者会見で「出口戦略」を匂わす発言。 ユーロ高に。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和