2010年11月9日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は小動きのなか、終始81円台での値動き。
- ユーロが対ドル、対円で下落。独9月の鉱工業生産が市場のプラス 予想から大きく後退していたことや、アイルランドの財政問題から 同国国債が下落したことを材料にユーロ売りが進んだ。 ユーロ円は約1週間ぶりに112円台に。
- 一方、豪ドルなど資源国通貨はドル高が進んだものの堅調に推移。 金など資源価格の高騰が下支えに。
- 株式市場は反落。高値警戒感やアイルランド債をめぐる懸念から 金融セクターなどが下落。引けにかけてはマイナス幅を縮小したものの、 先週末比37ドル安。
- 国債は3年債の入札が低調だったことを嫌気して下落。 長期金利は2.55%台に上昇。
- 金は大幅続伸し、初の1400ドル台を記録。原油も同様に 87ドル台に乗せ約2年ぶりに高値に。
- 9月独鉱工業生産 → −0.8%(市場予想は+0.4%)
| ドル/円 | 81.04 〜 81.25 |
| ユーロ/ドル | 1.3887 〜 1.3951 |
| ユーロ/円 | 112.66 〜 113.31 |
| NYダウ | −37.24 → 11,406.84ドル |
| GOLD | +5.50 → 1,403.20ドル |
| WTI | +0.21 → 87.06 |
| 米10年国債 | +0.011 → 2.550% |
本日の注目イベント
- 日 10月景気ウォッチャー調査
- 独 10月独消費者物価指数(確報)
- 欧 レーン欧州委員会委員講演(ダブリン)
米追加緩和策の影響から資源価格が一段高の様相です。
上述の様に、金価格は史上初の1400ドル台に乗せました。
1300ドル台に乗せたのが9月の下旬でしたので、わずか1ヵ月半で「大台替え」を
達成したことになります。
ただ、このところの金価格の上昇スピードはやや速すぎる様です。
米国が追加緩和を実施したことからドル安が恒常的に続き、ドルの「代替通貨」としての
側面があり、インドなど新興国は「外貨準備」としても金の購入を進めています。
また、原油価格も87ドル台に乗せて引けるなど、こちらも約2年1ヵ月ぶりの高値を記録しています。
このほか、銀や銅、穀物なども高値圏で推移しており、行き場の無い大量の資金が「鞘取り」を求めて
あらゆる市場を駆け巡っている状況です。
「グリーンバックス」(ドル紙幣)を大量に供給した副作用と言えます。
最大の注目イベントであった米FOMCと雇用統計を終えたことで、市場はやや材料不足の感があります。
そんな中、11日からソウルで開催されるAPECを巡って要人発言が活発になってきました。
トリシェECB総裁は「先進国は弱い通貨を目指す政策を模索している事実は無い」と、バーゼルでの
中銀関連会議後の記者会見で述べており、ドル安をけん制した発言とも受け止められます。
また、ガイトナー財務長官は、人民元の最近の動きを評価しながらも「一部の国は積極的に自国通貨上昇に
抵抗している」と述べています。
これに対して中国も「我々は米国に、責任あるマクロ経済政策を取るよう要求する」として、今回のAPECで
この問題を取り上げる姿勢を示しています。
また、フィッシャー・ダラス連銀総裁はこれまでと同様に、米金融緩和は将来のインフレリスクを招く、と
改めて講演で述べています。
今後しばらくは、米追加緩和の効果を見極める展開が続きそうですが、米国の株高や資源価格の上昇、
さらには大きな流れとしてのドル安傾向は継続されると観られます。
米労働市場の改善や、新築、中古住宅市場の改善傾向もようやく観られる状況にはなってきましたが、
それらはいずれも緒についたばかりで、今後の継続性という意味では先が読めません。
しばらくは米経済指標の結果に一喜一憂する展開が続くものと思いますが、少なくともドル円ではまだ反発のきっかけは
つかめていません。
一目均衡表(日足)の雲も、ドル円の反発を阻止するかのようにローソク足の上値を覆っています。
現在その値位置は83円台前半まで降りてきています。
「80円割れ」がやや遠のいたのは事実ですが、ドル反発も現状では限界があるように思えます。
ドル反発には、まずは81円台を固めて、ドル買い材料をきっかけに、ショート筋の積極的な買い戻しを誘い出すような
展開が不可欠です。
そのうえで、83円前半を試す展開になれば相場の転換の可能性も出て来そうです。
そう考えますと、本日も81円台を維持できるかどうかが重要になります。
重要な経済指標などがないことから、アジア市場での値幅は限定的かと予想されます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 11/2 | スティーブンス・RBA総裁 | 「直近のインフレ統計は予想の範囲内だが、中期的な物価上昇懸念が残る」今年4度目の利上げを決めた後の記者会見で。 | 利上げを受け、豪ドル/米ドル0.98台後半から0.99台後半へ。 |
| 11/2 | ボルカー・元FRB議長 | 「量的緩和は将来にインフレを生む可能性がある」「米国の失業率が近い将来低下する可能性は低い」シンガポールでの講演で。 | ------ |
| 11/4 | トリシェ・ECB総裁 | 「市場に供給する資金量の削減については、次回会合で議論する」記者会見で「出口戦略」を匂わす発言。 | ユーロ高に。 |
| 11/8 | ユンケル・ユーロ圏議長 | 「(FRBの決定は)リスクが増え、世界経済への影響が拡大する恐れもある。対ユーロでのドルはしかるべき水準に無い」欧州議会の経済・金融委員会で。 | ユーロ高に。 |
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