2010年11月15日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 円は欧州時間に掛けて81円66銭まで下落。豪ドルなどクロス円の 売りに加え、82円台を割り込んだことで円の先高観が台頭。
- しかし、NY市場では米長期金利の上昇などからドルが堅調。 円は82円台半ばで越週。
- ユーロはアイルランドなどの財政問題が再び台頭し軟調に。 欧州時間では対ドルで一時1.3573と、約2ヵ月振りの安値を記録。 その後、独仏英などがアイルランド財政問題に関して共同声明を発表 したことでユーロは反発。
- 豪ドルも、金など商品価格の大幅下落に伴い反落。対円では80円半ば を記録する場面も。
- 株式市場は商品相場の大幅な下げを嫌気して売り先行。ダウは90ドル安 と、大幅続落。
- 債券相場も大幅続落し、長期金利は約2ヵ月振りの2.7%台後半に。
- 金相場は大幅反落し、前日比37ドル安。原油も大幅に売られ、商品相場は 軒並み大幅安。
- 11月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) → 69.3
| ドル/円 | 81.94 〜 82.66 |
| ユーロ/ドル | 1.3660 〜 1.3777 |
| ユーロ/円 | 112.38 〜 113.39 |
| NYダウ | −90.52 → 11,192.58ドル |
| GOLD | −37.80 → 1,365.50ドル |
| WTI | −2.93 → 84.88ドル |
| 米10年国債 | +0.132 → 2.790% |
本日の注目イベント
- 日 7−9月期GDP
- 欧 9月ユーロ圏貿易収支
- 欧 コンスタンシオ・ECB副総裁講演(ウイーン)
- 独 ウェーバー独連銀総裁講演(フランクフルト)
- 欧 ユンケル・ユーロ圏議長講演(フランクフルト)
- 米 10月小売売上高
- 米 11月NY連銀製造業景況指数
円は先週末の欧州市場で81円台半ばまで買い進まれましたが、その後のNY市場では
反落し、再び82円台半ばでの取り引きとなりました。
82円台割れは3日振りということで、一時円の先高感も高まりましたが長続きはしませんでした。
米長期金利が約2ヵ月振りの高値まで上昇したことがきっかけでした。
米追加緩和の実施以来、大量の資金が株式市場や商品市場、あるいは高金利通貨に流れ込んでいましたが、
上海株式市場の大幅安をきっかけにそれらの巻き戻しが起きた格好です。
中国の消費者物価の高騰を背景に、人民銀行は預金準備率の引き上げを決定し「再利上げも間近」との
観測もくすぶり、株式市場の大幅下落に繋がったわけです。
中国景気の鈍化は資源価格の下落に繋がり、資源国通貨の売りへと波及していった形でした。
先週末のアジア市場の時間帯では既に金、原油などが大きく売られ値を下げていました。
この動きが欧米市場でさらに加速し、株安にも繋がったと観られます。
前回、中国当局が突如利上げを発表し、市場が大混乱に陥った記憶があるだけに市場は
これらの動きには素早く反応し、非常に神経質です。
ユーロが方向感を見つけにくい、チョッピーな動きを続けています。
アイルランドなどの財政赤字問題などが再びクローズアップされてきて、ユーロが売られ易い地合いに
なっています
ドル買い戻しの流れの中、先週末には対ドルで1.35台半ば、対円でも111円割れ目前まで
売り込まれる場面もありました。
市場ではアイルランド国債がデフォルトに陥るとの観測も急速に高まり、EU主要国が急遽
援助のための共同声明を発表するという状況にまで至っています。
ユーロ圏ではドイツを中心に「出口戦略」の時期を模索すべきとの議論が出てくる一方、ユーロ圏内の
国債買い取りを巡ってはECB首脳とドイツ連銀とでは足並みが乱れてきています。
このように、ユーロを巡っては様々な動きが活発化し、その都度通貨ユーロが乱高下している状況です。
対ドルで1.35台を割り込むような展開になると、ユーロの下落が加速すると観ていますが
一目均衡表(日足)ではその水準前後にはかなり厚めの雲があり、その水準の底堅さを示唆しているようにも
見えます。
今週は、米長期金利と商品相場の行方に注意が必要です。
円は引き続き上値が重いことから、82円80円を超え83円台に乗せることができるかどうかが
ポイントになることは先週と変わりません。
10月の米雇用統計を契機に米景気に対する楽観的な見方も出て来ました。
特に、住宅関連の指標には短期的には改善傾向も観られます。
一方で、FRBも11月2日の追加緩和決定後、その効果を見極めたいことと、欧州を中心に
通貨安政策を批判する声が高まり、動きにくい状況にもあります。
先を読みにくい相場展開が続きそうですが、目先は上記「中国の再利上げ」が最大の波乱要因と
思われます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 11/2 | スティーブンス・RBA総裁 | 「直近のインフレ統計は予想の範囲内だが、中期的な物価上昇懸念が残る」今年4度目の利上げを決めた後の記者会見で。 | 利上げを受け、豪ドル/米ドル0.98台後半から0.99台後半へ。 |
| 11/2 | ボルカー・元FRB議長 | 「量的緩和は将来にインフレを生む可能性がある」「米国の失業率が近い将来低下する可能性は低い」シンガポールでの講演で。 | ------ |
| 11/4 | トリシェ・ECB総裁 | 「市場に供給する資金量の削減については、次回会合で議論する」記者会見で「出口戦略」を匂わす発言。 | ユーロ高に。 |
| 11/8 | ユンケル・ユーロ圏議長 | 「(FRBの決定は)リスクが増え、世界経済への影響が拡大する恐れもある。対ユーロでのドルはしかるべき水準に無い」欧州議会の経済・金融委員会で。 | ユーロ高に。 |
| 11/10 | メルケル・独首相 | 「だれもバブルを望んではいない」「G20サミットでは出口戦略を話し合う必要がある」G20参加前の記者会見で。 | ------ |
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