今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年11月19日(金)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は83円台前半での水準から、米経済指標の好転をきっかけに ドル買い戻しが進み、一時83円79銭まで上昇し、84円を視野に入れる 展開に。日経平均が1万台に乗せたこともドル買い円売りに繋がった。
  • ユーロは上昇。アイルランドのホノハン総裁がEU、IMFから 100億ユーロ単位の融資を受ける可能性に言及したことが材料。 対ドルでユーロ高、円安が進んだことからユーロ円は10日振りに114円台に。
  • 株式市場は全面高。アジア、欧州市場で株高が進んだことに加え、 米経済指標が予想を上回ったことで朝方から買いが優勢に。 ダウは173ドル高と大幅反発。                   
  • 株高から債券は下落し、長期金利は再び2.9%台に。 
  • 週間失業保険申請件数 → 43.9万件(予想は44.1万件)          
  • 10月景気先行指数 → +0.5%(予想通り)
  • 11月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 → 22.5(予想は5.0)



ドル/円83.17 〜 83.79
ユーロ/ドル1.3585 〜 1.3660
ユーロ/円113.37 〜 114.09
NYダウ +173.35 → 11,181.23ドル
GOLD +16.10 →  1,353.00ドル
WTI +1.41 →  81.85ドル
米10年国債 +0.018 → 2.901%


本日の注目イベント

                             
  • 欧   バーナンキ・FRB議長講演(ECB議会で) 
  • 欧   バーナンキ・FRB議長、トリシェ・ECB総裁、ストロスカーン・IMF専務理事、
        周小川・中国人民銀行総裁、などがECB会議の公開討論会で講演(フランクフルト)    







今朝の話題は為替よりも日経平均株価の上昇のようです。



日経平均株価は昨日、約5ヵ月振りに1万円の大台を回復しました。



これまで欧米各国の株価に比べ大きく出遅れていたものが今週に入り上昇景傾向を強めています。



NYダウなどが高値をつけた後調整している中、「出遅れ感」から、海外からの資金も集め



ようやく大台に乗せたという感じもします。



今月1日には一時80円21銭までドル安円高が進み、80円割れも時間の問題と観られていた



ドル円が、足元では83円台後半まで円安に振れたことも大きく影響しています。



加えて、企業業績も概ね増益を記録し株価上昇に弾みがついたという格好です。



ただこのまま継続的に上昇に向かうかについては懐疑的な見方も依然として根強いようです。



少なくとも個人投資にとってこの10年は、「株価にいい思い出はない」と言えるでしょう。






ドル円は83円台前半で小動きでしたが、どちらかと言えば底堅く、上値を試したい雰囲気に見えます。



NY市場ではフィラデルフィア連銀製造業景況指数が大きく好転しドル買い円売りに繋がり、特に円の安さが目立ちます。



結果は「22.5」と、10月が「1.0」だったことを考えるとかなりのサプライズでした。



特に項目別で観ると、雇用指数が「13.3」と、2007年8月以来の高水準でした。



先に発表されたNY連銀製造業景気指数と比較すると際立った違いがあります。



来月発表される11月の雇用統計にどのように形で反映されるか注目されるところです。







ドル円はこの発表を受けて上昇し、直近高値をわずかですが更新し、83円79銭を記録しました。



上抜けできるかどうかで注目されている一目均衡表の「雲」では、上限で頭を押さえられており、完全に



抜けきってはいません。



やはり84円を試しに行く展開を見せない限り上抜けは達成されないと観られます。



しかし、同じく一目均衡表の「遅行スパン」はローソク足を完全に上抜けしていることから、足元でのドル高傾向を



示していることは意識しておかなければなりません。



実需筋のドル売りも83円00−50銭での往復を何度か繰り返したことで、もう一段上の水準でのドル売り



予約を狙っているものと思われ、第二弾のドル売り注文は84円から上のレベルで並んでいると思われます。



米経済指標の好転が緩やかに進み、米金利も上昇傾向。さらに今後の米追加緩和には欧州などから批判の声が



相次ぐだけではなく、米国内からもエコノミストを中心に反対意見が高まり「ドルを買う材料」が徐々に増えてきている



ように見えます。



確かに「80円台割れのリスク」は遠のいたとは思いますが、「出口戦略」を議論する経済環境には



程遠く、足元のドル高は調整の域を出ていないとのスタンスは維持しています。






本日も日経平均が大幅に続伸するものと見られますが、ドル円がNYでの高値を抜けるかどうかに



注目します。



上述のように、日本の株価が出遅れており、海外からの資金が流入するようだと本来は「円高ドル安」要因です。



円を持っていない海外投資家はドルやユーロなど自国通貨を売って円を買い、その円で日本の株を買うからです。



円の金利が低いことから「為替」を起こさずに円を借りて株を買うという方法も考えられますが、過去には



株価による差益と、為替益を狙うという手法が一般的でした。



このあたりの動きも今後意識しなければならない展開があるかもしれません。



ただ日本の株価が本格的に意識されるようになるのは、まだまだ先のことだとは思いますが・・・。





良い週末を・・・。













What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
11/2 スティーブンス・RBA総裁 「直近のインフレ統計は予想の範囲内だが、中期的な物価上昇懸念が残る」今年4度目の利上げを決めた後の記者会見で。 利上げを受け、豪ドル/米ドル0.98台後半から0.99台後半へ。
11/2 ボルカー・元FRB議長 「量的緩和は将来にインフレを生む可能性がある」「米国の失業率が近い将来低下する可能性は低い」シンガポールでの講演で。     ------   
11/4 トリシェ・ECB総裁 「市場に供給する資金量の削減については、次回会合で議論する」記者会見で「出口戦略」を匂わす発言。 ユーロ高に。
11/8 ユンケル・ユーロ圏議長 「(FRBの決定は)リスクが増え、世界経済への影響が拡大する恐れもある。対ユーロでのドルはしかるべき水準に無い」欧州議会の経済・金融委員会で。 ユーロ高に。
11/10 メルケル・独首相 「だれもバブルを望んではいない」「G20サミットでは出口戦略を話し合う必要がある」G20参加前の記者会見で。 ------
11/13 トリシェ・ECB総裁 「危機対応でECBが導入した全ての非伝統的な措置は一時的な性質のものだ」ドイツでの講演で。  ------
11/18 ウォーシュ・FRB理事 「金融政策をめぐる意見の相違を政治化させるべきではない。FRBの独立性は重要だ」シカゴでの講演で。  ------

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和