2010年11月22日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は値動きの乏しい中、83円台前半までやや円高が進んだ ものの、中国の預金準備率引き上げの報道に豪ドルなどが対ドルで 売られたことから円売りが優勢となり、83円台半ばまで円安に。
- 中国は今月に入り2度目の預金準備率の引き上げを発表。
- 中国経済に影響を受けやすい豪ドルなどが対ドルで乱高下。
- アイルランドは今週中にもEU、IMFに数百億ユーロ(数兆円)規模の 資金要請を行う可能性が高いと英BBCなどが報じる。ユーロへの影響は限定的。
- 株式市場は好調な企業決算を受けて小幅続伸。ダウは前日比 22ドル高の1万1200ドル台で引け。
- 債券は、NY連銀が先の追加緩和を受け、30年債を買い入れた ことから価格は上昇し、金利は小幅反落。
- 金、原油とも小幅な下落。
| ドル/円 | 83.39 〜 83.59 |
| ユーロ/ドル | 1.3630 〜 1.3695 |
| ユーロ/円 | 113.38 〜 113.57/td> |
| NYダウ | +22.32 → 11,203.55ドル |
| GOLD | −0.70 → 1,352.30ドル |
| WTI | −0.34 → 81.51ドル |
| 米10年国債 | −0.031 → 2.870% |
本日の注目イベント
- 欧 11月ユ−ロ圏消費者信頼感
- 米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演(サウスダコタ)
円の方向感が定まりません。
11月15日に83円台に乗せて以来、この1週間はほぼ83円台の値動きとなっています。
83円50銭以上の上値では、ドルの頭が押さえられ重い展開が続いていますが、それでも83円を割り込む展開
は見られません。
一つにはユーロがアイルランドの財政問題から対ドルで「売られ易い」地合いがあり、この影響を受けている面が
あります。
また、先週末にもあったように、中国の金融引き締め策の影響から豪ドルも上値が重い展開が続いて
おり、これも円の上昇を妨げています。
この結果、円は対ドルでの軟調さよりもむしろ、ユーロ、豪ドルなどのクロス円の方がより円安方向に振れています。
加えて、米長期金利の下げ止まり感もドル上昇に一役買っており、これら複合的な状況からドルが堅調に推移しているものと
思われます。また巷間言われているヘッジファンドの決算によるドル買い戻しも、一つのドル高要因として挙げることができます。
しかしそう考えてくると、そろそろ局面も変わってくる可能性もあります。
ユーロはアイルランドが今週中にもEU、IMFに数百億ユーロ規模の資金支援を要請する見通しとなり、一旦落ち着き
そうな気配です。
ヘッジファンドのドル買い戻しについても、先週末に発表された直近のポジションを観ると、これまでの
ドルショートポジションがほぼ半減しており、かなりのドル買い戻しが進んでいることが分かります。
また、最大の懸念事項である中国の再利上げについても、預金準備率を2回引き上げることによって
利上げを決定した際の影響を緩やかなものにしようという配慮も見られます。
中国の再利上げは市場に徐々に織り込まれつつあり、中国当局もソフトランディングを目指しているとも言えます。
11月もそろそろ下旬に入り、この3週間続いたドル高円安の流れも終盤にきている可能性もあります。
ただ、そのきっかけはなかなか見つかりません。
今週は日米共に祝日があり、経済指標的にもそれほどインパクトのあるものは見つかりません。
来週末には11月の雇用統計発表があります。
結局、このタイミングまで動意を見せないことも考えられます。
先週も触れましたが、テクニカルでは8時間足までの短い足では、全てドル上昇傾向を示しています。
注目の「日足」では一目均衡表の雲の上限が83円73銭近辺にあり、これを上抜けすれば雲を完全に抜けたことに
なり、ドル上昇に弾みがつくこともあり得ます。
そして、その上には84円29銭に100日移動平均線があることから、上抜けした場合、次のターゲットはこの水準
ということになりそうです。
環境的にはドル上昇局面も終盤にさしかかった感もあり、テクニカルで観ると依然としてドル上昇の
可能性は捨てきれないと言ったところでしょうか。
市場関係者の間でも円に関する見通しは分かれています。
「今のドル高傾向は年末まで続く」とする見方がある一方、「ドル反発もそろそろ分岐点」との見方もあります。
市場参加者のほとんどが一方的な相場観に傾くのではなく、このように見方が分かれる方が、ある意味健全だと
言えるかもしれません。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 11/2 | スティーブンス・RBA総裁 | 「直近のインフレ統計は予想の範囲内だが、中期的な物価上昇懸念が残る」今年4度目の利上げを決めた後の記者会見で。 | 利上げを受け、豪ドル/米ドル0.98台後半から0.99台後半へ。 |
| 11/2 | ボルカー・元FRB議長 | 「量的緩和は将来にインフレを生む可能性がある」「米国の失業率が近い将来低下する可能性は低い」シンガポールでの講演で。 | ------ |
| 11/4 | トリシェ・ECB総裁 | 「市場に供給する資金量の削減については、次回会合で議論する」記者会見で「出口戦略」を匂わす発言。 | ユーロ高に。 |
| 11/8 | ユンケル・ユーロ圏議長 | 「(FRBの決定は)リスクが増え、世界経済への影響が拡大する恐れもある。対ユーロでのドルはしかるべき水準に無い」欧州議会の経済・金融委員会で。 | ユーロ高に。 |
| 11/10 | メルケル・独首相 | 「だれもバブルを望んではいない」「G20サミットでは出口戦略を話し合う必要がある」G20参加前の記者会見で。 | ------ |
| 11/13 | トリシェ・ECB総裁 | 「危機対応でECBが導入した全ての非伝統的な措置は一時的な性質のものだ」ドイツでの講演で。 | ------ |
| 11/18 | ウォーシュ・FRB理事 | 「金融政策をめぐる意見の相違を政治化させるべきではない。FRBの独立性は重要だ」シカゴでの講演で。 | ------ |
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