今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

「欧州財政不安再燃からユーロ下落」

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場
  • 東京タイムで堅調だったユーロが欧州タイムからNYタイムにかけて下落。 背景には欧州での財政・金融不安への警戒感が広がり、リスク回避の流れに。
  • 米格付け会社ムーディーズによるアイルランドの格下げの報道からユーロ売りが加速。
  • アイルランドの緑の党が予算成立後の連立離脱の報道もユーロ売りを誘った。
  • NYダウはリスク回避の展開から売り優勢に。一時、下げ幅は140ドル超えたものの 1万1千ドルは割りこまず、引けにかけて買い戻しの展開に。
  • 債券は欧州の信用不安を受け、買いが入り上昇。長期金利は下落。
  • 金は小幅に反発。原油は続落。
ドル/円 83.23 〜 83.55
ユーロ/ドル 1.3577 〜 1.3666
ユーロ/円 113.26 〜 114.16
NYダウ −24.97 → 11,178.58ドル
GOLD +5.50 →  1,357.80ドル
WTI +0.23 →  81.74ドル
米10年国債 −0.070 → 2.800%

本日の注目イベント

  • 日   休場(勤労感謝の日)
  • 独   12月独GFK消費者信頼感指数
  • 独   7−9月期独GDP(確報値)
  • 米   FOMC議事録(11/2,3日の分)
  • 米   10月中古住宅販売件数
  • 米   7−9月期GDP(改訂値)
  • 米   11月リッチモンド連銀製造業指数
  • 加   10月カナダ消費者物価指数

本日のコメント

本日は外為オンラインシニアアナリストの佐藤がお休みのため 外為オンラインの高谷が書かせていただきますので
宜しくお願い致します。

欧州の財政不安が再燃しています。 昨日のユーロは対ドルで欧州タイムの朝方から下落が続き、 約200ポイントほど値を下げています。
アイルランド問題が背景にありますが、アイルランドは財政不安、 さらには政局不安をも抱えており、格付けも複数段階下げられるとの報道もされましたが EU、IMFによる金融支援を要請していますので目先は落ち着き始めているようにも 思えます。しかし、南欧諸国にも財政懸念が台頭しているのが問題です。
ポルトガル、スペインは来年、国債の大量償還があることが懸念されているようです。

ドル円はもみ合い相場が続き、 30銭ほどの狭い値幅での取引が続いています。
上値は重い、下値は底堅いとも言えますが、方向感がないと言った方がいいでしょう。
しかし、83円台に定着が出来ているものの ドル安基調が終わったわけではないことは忘れてはいけません。
今は調整局面と見ていた方が無難だと思います。

本日は東京が祝日ということもあり、 欧州勢が参加してくるまでは限定的な値動きと見ています。
独の経済指標も注目すべきですが、やはり米国の経済指標が重要となっていきます。
その中でも、米中古住宅販売件数が気になります。
米国の住宅関連の指標が改善してきているので、それが継続できるかがポイントです。
明日も住宅関連の指標が控えているので、好結果が出れば84円台に乗せることも 期待できるのではないでしょうか。

市場は来週の米雇用統計に標準を合わせてきていますので 米雇用統計の発表までは方向感がなく、 一つ一つの材料に過剰に反応してしまうことも 考えられるのでまだまだ油断は禁物です。

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What's going on?

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
11/2 スティーブンス・RBA総裁 「直近のインフレ統計は予想の範囲内だが、中期的な物価上昇懸念が残る」今年4度目の利上げを決めた後の記者会見で。 利上げを受け、豪ドル/米ドル0.98台後半から0.99台後半へ。
11/2 ボルカー・元FRB議長 「量的緩和は将来にインフレを生む可能性がある」「米国の失業率が近い将来低下する可能性は低い」シンガポールでの講演で。 ------
11/4 トリシェ・ECB総裁 「市場に供給する資金量の削減については、次回会合で議論する」記者会見で「出口戦略」を匂わす発言。 ユーロ高に。
11/8 ユンケル・ユーロ圏議長 「(FRBの決定は)リスクが増え、世界経済への影響が拡大する恐れもある。対ユーロでのドルはしかるべき水準に無い」欧州議会の経済・金融委員会で。 ユーロ高に。
11/10 メルケル・独首相 「だれもバブルを望んではいない」「G20サミットでは出口戦略を話し合う必要がある」G20参加前の記者会見で。 ------
11/13 トリシェ・ECB総裁 「危機対応でECBが導入した全ての非伝統的な措置は一時的な性質のものだ」ドイツでの講演で。 ------
11/18 ウォーシュ・FRB理事 「金融政策をめぐる意見の相違を政治化させるべきではない。FRBの独立性は重要だ」シカゴでの講演で。 ------
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和