2010年11月25日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は欧州時間帯に83円割れが見られたものの、すぐに切り返し 83円台前半でNY市場へ。NYではユーロが対ドルで売られドル高が 進んだことなどから、83円半ばまでドルが買い戻され高値圏で引け。
- ユーロはアイルランドを中心とする財政問題が燻(くすぶ)り ユーロ売りが優勢。対ドルでは1.32台後半、対円でも110円台前半まで ユーロ安が進む。
- アイルランドの財政再建策が発表されたものの市場はその達成に懐疑的。 歳出を大幅に削減し、歳入は増税による個人への負担を求めたものに。
- 米経済指標が多く発表されたが結果はまちまち。依然として住宅関連の 指標の内容が悪く、週間失業保険申請件数などは予想を下回る改善を示した。
- 株式市場は週間失業保険申請件数が2年ぶりの低水準だったことなどを 材料に大幅反発。ダウは150ドル高を記録し、連日、上げ幅下げ幅ともに 値幅が大きい。
- 株高から債券は売られ、長期金利は上昇し再び2.9%台に。 7年債入札が低調だったことも売り材料に。
- ドル高から金価格は下落。原油は大幅に反発し83ドル台に。
- 10月耐久財受注 → −3.3%
- 10月個人所得 → +0.5%
- 10月個人支出 → +0.4%
- 11月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 71.6
- 9月FHFA住宅価格指数 → −0.7%
- 10月新築住宅販売件数 → 28.3万件
- 週間失業保険申請件数 → 40.7万件
| ドル/円 | 83.20 〜 83.66 |
| ユーロ/ドル | 1.3311 〜 1.3421 |
| ユーロ/円 | 111.22 〜 111.77 |
| NYダウ | +150.91 → 11,187.28ドル |
| GOLD | −4.60 → 1,373.00ドル |
| WTI | +2.61 → 83.86ドル |
| 米10年国債 | +0.136 → 2.918% |
本日の注目イベント
- 日 10月貿易統計
- 米 休場(サンクスギビングデー)
欧州時間の朝方にかけてドル円は一時83円を割り込み、円買いが勢いを増しそうな場面もありましたが、
ユーロが対ドルで売られドル高が進んだことや、NY市場では債券安から長期金利が上昇したことで、
円は再び83円台半ばを試す展開になりました。
上値も83円台半ばを超える場面もありましたが、結局大枠は83円00ー83円50銭のレンジで取引されており
依然として方向感はありません。
傾向としても東京時間ではドル売り円買いが優勢で、海外市場では逆にドルが堅調に推移するという展開が続いています。
今朝も83円台半ばでの取引になっていますが、日経平均株価の上昇が予想されることから、東京市場でドルがどこまで
上昇できるのかに注目したいと思います。
このレベルから上値では輸出筋のドル売りが控えていることは明らかですが、既にこの水準での取引は何度か
繰り返してることから、輸出筋ももう一段上値を狙っており、思ったほどドル売りが観られないことも考えられます。
その意味から、今日の東京で83円台の後半までドルが上昇し、少なくとも83円台半ば以上で欧州市場を迎える展開
になれば85円も視野に入る可能性も出て来そうです。
またドル円にとって、ユーロの下落が支援材料になっています。
ユーロドルは欧州で1.3285、ユーロ円も110円30銭と、ともに2ヵ月振りの安値まで売られています。
背景は欧州の財政問題ですが、市場ではギリシャから始まった財政問題はアイルランドへ飛び火し、ポルトガルも
債券が大きく売られ「第3のギリシャ」と観られており、そしてその影響はスペインにまで波及しそうな勢いです。
仮にスペインにまで救済の手を差し伸べる事態になると、ことは簡単ではありません。
ユーロ圏第4位の経済規模を持つスペインは、必要な資金は上記3国を合わせた規模になると言われています。
今年5月に創設した「救済基金」は7500億ユーロ(当時の為替レートで約89兆円)です。
しかも、そのうちの4400億ユーロ(約52兆円)はユーロ圏16カ国が負担するすることになっています。
市場では、スペインにまで救済資金を注入する事態になれば、イタリアなどへの波及も考えられ「最悪の事態」に
なるのではとの見方の出ています。
現状ではその可能性は非常に低いと思われますが、昨日もポルトガル、スペイン両国の債券は大幅に下落し、
市場は「最悪の事態」を少しづつ織り込んでいることを示しています。
そのためユーロは「PIGS」のCDSや債券相場との相関度を強めています。
米国の不動産市場の回復はそう簡単ではないようです。
毎月発表される指標の中には改善を示す数字もいくつか出てきてはいますが、まだ「本格的な回復」には程遠いようです。
一方、雇用者数の改善は10月の雇用統計や、同フィラデルフィア連銀製造業景気指数などで改善傾向示して来ました。
昨日の週間失業保険申請件数では2008年7月以来に低水準(40.7万件)だったことから株式市場などは好感し上昇しました。
しかしブルームバーグの伝えるところによると、この数字は季節調整をかけたことによる減少で、調整前の数字では
46.2万件だったようです。
改善傾向は見せてきてはいるものの、こちらの方も「本格的な回復」にはまだ時間がかかりそうです。
本日はNY市場が休場です。
感謝祭ということで、全米では「七面鳥」が丸焼きにされ犠牲になっています。
恒例の大統領の特赦による2匹の七面鳥(Presidential Pardon)も今朝紹介されていました。
2匹の七面鳥はつつがなく「余生」を送るそうです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 11/2 | スティーブンス・RBA総裁 | 「直近のインフレ統計は予想の範囲内だが、中期的な物価上昇懸念が残る」今年4度目の利上げを決めた後の記者会見で。 | 利上げを受け、豪ドル/米ドル0.98台後半から0.99台後半へ。 |
| 11/2 | ボルカー・元FRB議長 | 「量的緩和は将来にインフレを生む可能性がある」「米国の失業率が近い将来低下する可能性は低い」シンガポールでの講演で。 | ------ |
| 11/4 | トリシェ・ECB総裁 | 「市場に供給する資金量の削減については、次回会合で議論する」記者会見で「出口戦略」を匂わす発言。 | ユーロ高に。 |
| 11/8 | ユンケル・ユーロ圏議長 | 「(FRBの決定は)リスクが増え、世界経済への影響が拡大する恐れもある。対ユーロでのドルはしかるべき水準に無い」欧州議会の経済・金融委員会で。 | ユーロ高に。 |
| 11/10 | メルケル・独首相 | 「だれもバブルを望んではいない」「G20サミットでは出口戦略を話し合う必要がある」G20参加前の記者会見で。 | ------ |
| 11/13 | トリシェ・ECB総裁 | 「危機対応でECBが導入した全ての非伝統的な措置は一時的な性質のものだ」ドイツでの講演で。 | ------ |
| 11/18 | ウォーシュ・FRB理事 | 「金融政策をめぐる意見の相違を政治化させるべきではない。FRBの独立性は重要だ」シカゴでの講演で。 | ------ |
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