今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年11月26日(金)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

欧州市場

  • 米国が感謝際で休場のため為替は全般的に小動き。
  • アジア市場から欧州に掛けて、円は83円台半ばを挟み一進一退。
  • ユーロ円、豪ドル円などが売り買い交錯する中、欧州市場ではユーロが 下値を試し1.33台割れの場面もあったが勢いは無くやや反発。
  • スペインの国債などが上昇し、利回りが低下したことでユ−ロに 買い戻しが入った。
  • 市場は欧州財政問題の今後の行方を観たいとするなか、アイルランドへの 財政支援の成り行きに注目。
  • EUは域内の国が財政難に落ちいった場合に支援する基金の増額を 検討する模様。スペインへの危機波及に備えて基金を倍増する案が浮上。



ドル/円83.43 〜 83.70
ユーロ/ドル1.3287 〜 1.3388
ユーロ/円111.12 〜 111.92
NYダウ  ----- → 11,187.28ドル
GOLD ----- →  1,373.00ドル
WTI ----- →  83.86ドル
米10年国債 ----- → 2.918%


本日の注目イベント

                                       
  • 日   10月消費者物価指数 
  • 独   11月独消費者物価指数                                                 
  • 米   感謝祭明けで、株式、債券、商品市場は短縮取引                          







ドル円はほとんど動意の観られない中、ユーロは欧州財政問題がくすぶっていることから



依然として神経質な動きが続いています。



アイルランドへの資金支援の総額は850億ユーロ(約9兆6千億円)に落ち着きそうです。



今回の資金支援は、ギリシャへのそれとは違って、ユーロ圏以外の国である英国や北欧の国々も



資金を拠出する模様です。



アイルランド政府は2014年までに財政赤字を国内GDP比3%に削減しなければならず、



財政赤字の根本的な原因である不良債権問題で苦しんでいる大手銀行は国有化される見通しです。



財政赤字削減目標達成のため、歳出は大幅に削減され、歳入増のために付加価値税の引き上げ、



公務員の削減や給与のカット、学費の値上げなど国民への負担は相当なものになりそうです。



国民の強い抵抗や政治的混迷も予想され、目標達成を危ぶむ声もあります。



問題は、今後ポルトガルやスペインにも危機が波及するかどうかです。



今年5月のギリシャ危機の際に創設された「欧州金融安定化基金」の総額は7500億ユーロ



(当時の為替レートで約89兆円)でした。



今後危機の波がポルトガル、スペインに及ぶようだと基金が不足することから、ECBメンバーの



ウェーバー独連銀総裁は「7500億ユーロで十分なはずだ」としたうえで「十分でなければ、増額しなければ



ならない」との考えを示しました。



しかし増額への拠出は、国内からの反対もあり、簡単ではないとの見方もあります。



ブルームバーグは与党議員の言葉として、「ユーロ諸国は高債務国救済に向けてたドイツによる支援が無限だと



考えることはできない、赤字削減に本腰を入れる必要がある」と伝えています。






ユーロドルは昨日1.33台を割り込む場面もありましたが、1.33台後半まで押し戻されています。



「日足」で観ると、ちょうど1.33台前後に100日移動平均線があり、サポートされた格好です。



一方、上値では1.33台後半から上方には一目均衡表の厚い雲があり、こちらも上昇を抑える格好になっています。



アイルランドの財政問題はひとまず落ち着きそうな気配ですが、今後欧州市場でのポルトガル、スペインの



ソブリンリスクを注視しなければなりません。



いまだ明確の方向性が見えないドル円も。ユーロドルが再び1.32台を試す展開になれば、83円80銭−00を



上抜けし、84円台定着も考えられえます。






NY勢は感謝際明けで市場に戻りますが、NY株式市場と債券市場では取引時間が短縮されます。



長期金利の値動きが限られることから、為替も動きにくいとは思われますが気は抜けません。








よい週末を・・・・。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
11/2 スティーブンス・RBA総裁 「直近のインフレ統計は予想の範囲内だが、中期的な物価上昇懸念が残る」今年4度目の利上げを決めた後の記者会見で。 利上げを受け、豪ドル/米ドル0.98台後半から0.99台後半へ。
11/2 ボルカー・元FRB議長 「量的緩和は将来にインフレを生む可能性がある」「米国の失業率が近い将来低下する可能性は低い」シンガポールでの講演で。     ------   
11/4 トリシェ・ECB総裁 「市場に供給する資金量の削減については、次回会合で議論する」記者会見で「出口戦略」を匂わす発言。 ユーロ高に。
11/8 ユンケル・ユーロ圏議長 「(FRBの決定は)リスクが増え、世界経済への影響が拡大する恐れもある。対ユーロでのドルはしかるべき水準に無い」欧州議会の経済・金融委員会で。 ユーロ高に。
11/10 メルケル・独首相 「だれもバブルを望んではいない」「G20サミットでは出口戦略を話し合う必要がある」G20参加前の記者会見で。 ------
11/13 トリシェ・ECB総裁 「危機対応でECBが導入した全ての非伝統的な措置は一時的な性質のものだ」ドイツでの講演で。  ------
11/18 ウォーシュ・FRB理事 「金融政策をめぐる意見の相違を政治化させるべきではない。FRBの独立性は重要だ」シカゴでの講演で。  ------

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和