2010年12月2日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 円はアジア市場で高値を試し83円38銭まで上昇したが、前日の NY市場での高値を抜けず反落。NY市場では雇用情勢の改善を示す 指標に反応しドル高に。
- 一時84円40銭まで円売りが進んだものの、この水準は11月の 円の最安値と同水準であり、警戒感から円はやや買い戻される。
- ユーロが前日の1.29台後半から急反発。スペインなど南欧諸国の 国債が反発したことでユーロを買い戻す動きが活発となり、1.31台 後半まで約200ポイント上昇。
- ユーロ高が進んだことで、クロス円もユーロ円を中心に急反発。 108円台から上昇を続け110円台の大台を回復。
- ADP雇用者数が大幅な改善を見せたことで米株式市場は全面高。 ダウは約250ドル高、SP500は3ヵ月ぶりの大幅高に。
- 株高から債券は売られ長期金利は上昇。10年債は2.97%と 3%に迫る水準に。
- 金はドル高にも関わらず続伸、原油は大幅反発。
- 11月ADP雇用者数 → +9.3万人
- 11月ISM製造業景況指数 → 56.6
| ドル/円 | 83.95 〜 84.40 |
| ユーロ/ドル | 1.3047 〜 1.3183 |
| ユーロ/円 | 109.94 〜 110.76 |
| NYダウ | +249.76 → 11,255.78ドル |
| GOLD | +2.20 → 1,388.30ドル |
| WTI | +2.64 → 86.75ドル |
| 米10年国債 | +0.175 → 2.972% |
本日の注目イベント
- 豪 10月貿易収支
- 豪 10月小売売上高
- 欧 ユーロ圏7−9月期GDP(改定値)
- 欧 ECB理事会
- 米 週間失業保険申請件数
- 米 10月仮契約住宅販売件数
- 米 11月小売各社の既存店売上高
- 米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演(NY州ロチェスター)
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演(ワシントン)
- 米 デューク・FRB理事講演(フィラデルフィア)
ドル安円高は「一日」で終わった様です。
前日の円全面高から昨日は一転して逆の動きをし、円の全面安でした。
NY市場では米経済指標の改善に素直に反応し、円は84円40銭まで下落しましたが、
この水準は二日前にも記録し、抜けずに反発した値位置です。
株価と長期金利の大幅上昇というドルサポート要因に、水準が押し上げられた格好でしたが、
84円台半ばは抜け切れていないことから、この水準が抜けるかどうかを引き続き注目したい
と思います。
円はユーロ、豪ドル、ポンドなど主要通貨に対しても下落し、ほぼ前日の上昇分は吐き出した格好です。
昨日の流れから、もうしばらくは円上昇の展開が続くかと思われましたが、ECB理事会を控え、南欧諸国の
国債が買い戻され、ユーロがひとまず落ち着きを取り戻したことが要因でした。
拡大基調にあった「PIIGS」諸国のCDS保証料率も同様に下げ、財政不安はやや後退しています。
さらに米経済指標の改善が続いています。
昨日発表のADP雇用者数は市場予想の6〜7万人増加を大きく超え9.3万人の増加でした。
この数字は2007年11月以来3年ぶりの高水準となりました。
特に、中小企業の雇用は前月比5.4万人の増加と急速に伸びており、雇用全体の増加をけん引しています。
業種別では建設業では減少していますが、製造業での増加が目立ちます。
先日、再上場を果たしたGMが電気自動車「ボルト」の出荷を開始し、今後2年間で従業員を1000人増やす、
と語っていた同社CEOの言葉が思い出されます。
地区連銀経済報告(ベージュブック)でも米景気は改善しているとの認識が示されました。
12地区連銀のうち、10地区で経済活動は拡大しているとし、フィラデルフィアとセントルイスでは
「区々」(まちまち)と報告されていますが、総じて雇用はやや改善したほか、製造業も拡大、さらに小売業も
好調な年末商戦を予想したものでした。
しかし、住宅市場については「引き続き低迷しており、いくつかの地区では、この6週間で一段の軟化が観られる」
と報告され、引き続き改善傾向を示さない住宅関連指標と一致する内容でした。
住宅市場の改善は、まず雇用の安定があって、そのうえで成り立つものです。
足元では雇用の改善を示す指標も徐々に出始めていることから、いずれ住宅と失業率の改善に繋がる可能性も
出て来ました。
明日の雇用統計がますます注目されます。
このところ豪ドルの値動きが大きくなっています。
特に指標発表時のプライスは40〜50ポイントも値が跳ぶこともあります。
昨日の朝方9時半に7−9月期GDPの発表があり、市場予想より悪化していたことから、
発表と同時にプライスが跳んでいました。
特に下落時の反応には注意が必要です。
高金利通貨の宿命とも言えますが、多くの市場参加者がロングのため悪材料には敏感ということでしょうか。
その豪ドルも、このところ厳しい売り圧力に下げ基調が続いていますが、対ドルで0.95台半ば、対円で
79円台がしっかりサポートされ、目先の底値を確認した格好です。
今後再び欧州財政問題が蒸し返されるとユーロに引っ張られる形で下落することも考えられますが、
上記水準からの下値リスクはそれほど大きくないように思われます。
ただ売りゾーンも、対円では82−83円であることは変わっていないと観てます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 11/30 | バーナンキ・FRB議長 | 「米経済は失業率を大きく下げるほど十分な速度で成長していない」と指摘し、雇用創出が最優先課題であるとの認識を示す。(オハイオ州での会合で)。 | ------ |
| 12/1 | ボス・国連チーフエコノミスト | 「オバマ政権と議会が追加の景気対策で合意しなければ、景気が来年に二番底に陥り、失業率は10%に上昇する可能性がある。」と指摘。(世界経済に関する国連の分析で) | ------ |
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