今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年12月13日(月)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は、米貿易収支の改善や、長期金利の上昇を受けて堅調に推移。 週末で取引が手控えられるなか、83円台半ばから84円にかけての 取引となり、84円に迫る水準で引ける。
  • ユーロは独仏首脳が欧州救済基金の拡大に反対したことで1.31台半ばま で売られたものの、勢いはなく1.32台半ばで引け。
  • 先週土曜日に、中国の複数の経済指標が発表され、注目されていた11月 消費者物価指数(CPI)は5.1%と、市場予想を大きく超えた。
  • 中国人民銀行は先月に続き預金準備率の引き上げを決定。こうした事態を睨んだ 措置とみられ、市場は利上げのタイミングに注目。
  • 株式市場は貿易赤字の縮小や消費者マインド指数の改善などを好感し反発。 ダウは40ドル高。
  • 株高から債券は売られ金利は上昇。10年債利回りは約半年ぶりに 3.3%まで上昇。
  • 金、原油は共に高値警戒感から反落。
  • 10月貿易収支 → 387億ドルの赤字(事前予想は438億ドルの赤字)
  • 12月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) → 74.2(事前予想は72.5)



ドル/円83.63 〜 84.02
ユーロ/ドル1.3178 〜 1.3253
ユーロ/円110.68 〜 111.08
NYダウ +40.26→ 11,410.32ドル
GOLD −7.90→  1,384.90ドル
WTI −0.58 →  87.79ドル
米10年国債 +0.120 → 3.320%


本日の注目イベント

  • 特に重要な経済指標はなし。







ドル円はこのところの取引レンジとされる83円50銭−84円をどちらも大きく抜けません。



ユーロが対ドルで売られる場面もありましたが、ドル円でのドル高は長く続かず、84円台の定着には至っていません。



そろそろクリスマスホリデーの雰囲気も漂ってきており、おおきな材料がないと動きにくい展開が続いています。



今週は明日FOMCが控えており、今年最後の重要イベントになる可能性があります。



FRBの最優先課題は「雇用の創出」であることは確認されています。11月の雇用統計では予想外の悪化が示されましたが、



FRBが改めて雇用の見通しに慎重な見方を示す様だと、追加緩和第3弾(QE3)も意識され、市場はドル売りに



傾く可能性もあります。






一方で、雇用と住宅以外の経済指標は改善傾向を示しており、これがブッシュ減税の延長とともに、米長期金利の上昇と株高に



繋がっていると観られます。



景気回復に自信を示す声明文が出る様だとドル高に繋がり、上記取り引きレンジの上放れすることも考えられます。



いずれにしても今年最後の重要な材料だけに期待したいと思います。






中国人民銀行が先月に続き預金準備率の引き上げを決めました。



先週土曜日に発表された11月の消費者物価指数が5.1%と、事前の予想を超えたばかりではなく、5%超えは2年4ヵ月ぶりの



高水準でした。



中国政府としては、物価上昇率を3%以内に抑えたいという目標がありますが、この数字を大きく超えるインフレが



進行していることになります。



特に国民生活に関係の深い「食品」については11%の上昇率を記録しており、将来国民の不満につながる恐れがあることから



早目に手を打ちたいところですが、「利上げ」はさらなる投機資金を呼び込むことにも繋がることから、中国政府としては



難しい舵取りを迫られています。






また、年間を通じた経済成長を、悪くとも8%以上に維持したいこともあり、急激な金融引き締めは成長を続けている景気に



ブレイキをかけることになり、さらに難しい選択となっています。



このため中国人民銀行は、市場に溢れた資金を吸収するという目的から、市中銀行が中央銀行に預ける預金額の増額に繋がる



「預金準備率」を引き上げることで対応しています。



「預金準備率」の引き上げは10月以来4回を数えています。



市場の注目は「利上げ」のタイミングです。



年内利下げの可能性もまだ残っていることから、米経済指標以上に注目しなければならないかもしれません。





今朝のオセアニア市場ではユーロや豪ドルが対ドルで「窓」を開けて取引されています。



上記、先週末の中国経済指標の発表を受けての反応かと思われますが、中国の利上げが焦点になっていることが伺えます。



ユーロは上値が重い展開が続いていますが、それでも1.30台には下落してきません。



日足の「200日移動平均線」が1.3111に位置しており、この水準が抜けるとユーロ売りが加速すると観ていますが、



やや時間がかかりそうです。



同様に、豪ドルも上値が徐々に切り下がってきており、一目均衡表(日足)の遅行スパンはローソク足を下抜けしていることから



大雑把にいえば0.95台を維持できるかどうかだと思われます。



仮にその水準が抜ける様だと、かなりの下落を意識せざるを得ません。
















What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
11/30 バーナンキ・FRB議長 「米経済は失業率を大きく下げるほど十分な速度で成長していない」と指摘し、雇用創出が最優先課題であるとの認識を示す。(オハイオ州での会合で)。  ------  
12/1 ボス・国連チーフエコノミスト 「オバマ政権と議会が追加の景気対策で合意しなければ、景気が来年に二番底に陥り、失業率は10%に上昇する可能性がある。」と指摘。(世界経済に関する国連の分析で)  ------  
12/2 トリシェ・ECB総裁 「ユーロ圏の不確実性は高い」「緊張があり、これを考慮しなければならない」(ECB理事会後の記者会見で)  ユーロドル1.31台半ばから1.32台半ばに
12/9 ECB月例報告 「少数の金融機関は中央銀行の供給する流動性に過度に依存しており、借り換え全体で相当な割合を占めている」  ------  

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和